『おらおらでひとりいぐも』と珠玉の芥川賞原作映画まとめ

2020年7月15日、第163回芥川賞と直木賞が決定。芥川賞は、高山羽根子氏の「首里の馬」と、平成生まれ初の受賞者として遠野遥氏の「破局」が受賞。直木賞は、馳星周氏の「少年と犬」が7回目の候補にして受賞となりました。

近年、芥川賞・直木賞をはじめとした文学賞の受賞作品はこぞって映画化される流れが目立っています。

田中裕子が15年ぶりに主演『おらおらでひとりいぐも』

63歳でのデビュー作にして第158回芥川賞、第54回文藝賞のW受賞を果たした、若竹千佐子氏の「おらおらでひとりいぐも」もその一つ。

75歳でひとり暮らしをしている主人公 “桃子さん” を演じるのは、映画『いつか読書する日』以来、15年ぶりに映画主演となる田中裕子。

数多くの名匠による作品に出演し、その稀有な演技力とチャーミングさで長きに渡って多くのファンの心を鷲掴みにしてきた彼女が、古代生物に夢中な主人公・桃子さんを魅力的に演じます。また、桃子さんの「娘の時代」「妻の時代」を蒼井優が二人一役で務めます。

メガホンをとるのは『南極料理人』『キツツキと雨』『横道世之介』『滝を見にいく』『モヒカン故郷に帰る』『モリのいる場所』などを手掛け、数々の国内外の映画賞を受賞してきた沖田修一監督。

東出昌大、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎ら豪華俳優陣も集結し、可憐でたくましい桃子さんの日常を描きます。 「ひとりだけれど、ひとりじゃない。」桃子さんが辿り着いた賑やかな孤独とは――?75歳、桃子さんの、あたらしい”進化” の物語。

記憶に新しい、芥川賞受賞作品の映画化

さらに、粒ぞろいの芥川賞受賞作を映画化した2000年以降の傑作をピックアップしてみます。

『ゲルマニウムの夜』(2005)
監督:大森立嗣
原作:花村萬月(第119回受賞)

『蛇にピアス』(2008)
監督:蜷川幸雄
原作:金原ひとみ(第130回受賞)

『苦役列車』(2012)
監督:山下敦弘
原作:西村賢太(第144回受賞)

『共食い』(2013)
監督:青山真治
原作:田中慎弥(第146回受賞)

『火花』
監督:板尾創路
原作:又吉直樹(第153回受賞)

『影裏』(2020)
監督:大友啓史
原作:沼田真佑(第157回受賞)

芥川賞受賞作特有の<純文学>は、人間の業や生き様を鮮烈にとらえており、その要素を映像に焼きつけようという確固たる意志を感じる映像作品が数多く生み出されています。とりわけ、青山真治や大森立嗣、山下敦弘といった日本映画界を牽引する作家性の強い監督たちが挑んでいるのが特長で、彼らがこぞって意欲を掻きたてられてるのは想像に難くありません。

その中に新たな1作として、沖田修一監督最新作『おらおらでひとりいぐも』(11/6 公開)が加わろうとしています。

『おらおらでひとりいぐも』

【STORY】
昭和、平成、令和をかけぬけてきた75歳、ひとり暮らしの桃子さん。ジャズセッションのように湧き上がる “寂しさ” たちとともに、賑やかな孤独を生きる――。
1964年、日本中に響き渡るファンファーレに押し出されるように故郷を飛び出し、上京した桃子さん。あれから55年。結婚し子供を育て、夫と2人の平穏な日常になると思っていた矢先…突然夫に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに。図書館で本を借り、病院へ行き、46億年の歴史ノートを作る毎日。しかし、ある時、桃子さんの “心の声=寂しさたち” が、音楽に乗せて内から外へと沸き上がってきた!孤独の先で新しい世界を見つけた桃子さんの、ささやかで壮大な1年の物語。

【出演】
田中裕子
蒼井 優 東出昌大/濱田 岳 青木崇高 宮藤官九郎

原作:若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(河出文庫)
監督・脚本:沖田修一
製作:『おらおらでひとりいぐも』製作委員会
配給:アスミック・エース
公式HP:https://oraora-movie.asmik-ace.co.jp/
公式Twitter:@oraora_movie
© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

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