ロマン・ポランスキーとウディ・アレン二大巨匠が描いた“エキセントリックな女性像”に注目!

世界的に活躍を続ける2大巨匠、ロマン・ポランスキー監督作『告白小説、その結末』とウディ・アレン監督作『女と男の観覧車』が、奇しくも同日の6月23日(土)に日本公開。両作品に共通する“エキセントリックな女性たち“に注目したエピソードをまとめて紹介する。

『告白小説、その結末』   

        
主演:エマニュエル・セニエ(デルフィーヌ)&エヴァ・グリーン(エル)のW主演

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本作の原作小説「デルフィーヌの友情」(デルフィーヌ・ド・ヴィガン著)をロマン・ポランスキー監督に読むよう勧めたのは、監督の妻であり創作上のミューズ、そして本作の主演のひとりであるエマニュエル・セニエ。監督は、「この小説のおかげで、ふたりの女性同士の対立を掘り下げるという素晴らしい機会に恵まれた」と映画化を即決した。

<エキセントリックポイント1> 私小説がベストセラーになるがスランプ中の作家
デルフィーヌは、心を病んで自殺した母親との生活を綴った私小説がベストセラーとなった後、多忙な日々に疲弊しスランプに陥っていた。売れっ子の文芸評論家の夫には嫉妬にも似た複雑な想いも…….。

<エキセントリックポイント2> 作家の熱狂的なファン、その名もエル(ELLE)
デルフィーヌに、熱狂的なファンと称する聡明で美しい女性エルが接近。やがて唯一無二の親友のようになったふたりは共同生活を始める。しかし、時折ヒステリックに豹変するエルは、不可解な言動でデルフィーヌを翻弄する。

<エキセントリックポイント3> 理想的な小説のモデルの素顔は“サイコ”!?
エルの壮絶な人生に衝撃を受けたデルフィーヌは、彼女をモデルに新作を書くことを決意。エルに黙って執筆準備を始めるが、その先には作者自身にも想像できない悪夢のような“結末”が待ち受けていた……。

監督は『アクトレス 〜女たちの舞台〜』などの鬼才オリヴィエ・アサイヤスを共同脚本として迎え、ポランスキー的な魔術的な映像世界にアサイヤスが得意とする複雑な女性心理描写を見事に融合させた。一心同体とも鏡像ともいえるふたりが辿る予測不能な運命を、上品でありながらスリリングかつ畳みかけるように描いていく。物語のみならず、エヴァ・グリーンの“サイコ”ぶりには<エヴァ版ミザリー>と多くの期待が寄せられている。

『女と男の観覧車』    

         
主演:ケイト・ウインスレット(ジニー)

Photo by Jessica Miglio  © 2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

ウディ・アレン監督は、愛と裏切りについて描いた作品について「恋愛は多くの人を苦しませ、争いを引き起こし、複雑かつ強烈で劇的な感情や状況へと導く。今回は危機的状況に陥った女性を、ドラマチックなストーリー展開で描いた。」と語っている。そんな“危機的状況の女性”を演じるのにふさわしい女優として「何としても演技力に長けた女優が必要だ。」とケイト・ウィンスレットに白羽の矢を立てた。

<エキセントリックポイント1> 元女優という過去
かつて駆け出しの女優だったジニーは、ドラマーの夫がありながら共演者と深い仲になり、それを知った夫は自殺してしまう。失くして初めて夫への愛に気付き、深い絶望から女優の仕事もできなくなった頃に、妻と娘を失ったハンプティと出会った。華々しいステージに立つ夢を持っていた自分をいつまでも捨てられない。

<エキセントリックポイント2> 不倫
ビーチの監視員、ミッキーと不倫をしている。燃えるような恋を与えてくれるだけではなく、自ら描いた脚本で女優として復活させてくれるのではないかと期待している。

<エキセントリックポイント3> 常に問題を抱えている
放火癖のある息子、アルコールを絶っている夫、そして突然現れた夫の娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)など、ジニーを苛立たせる心配事は無限にある。キャロライナが不倫相手のミッキーと接近したころからさらにジニーは不安定になっていき、嫉妬心にとらわれてゆく。

安定を願いながら刺激を求め、真実の愛に憧れながら刹那の恋に溺れ、ここではないどこかに、もっと素敵な人生が待っているはずだという切ない夢にその身を投げ出すジニー。アレンが追求してきた“危機的状況に陥った女性像”がケイトのキャリア至上最高の演技で表現されている。

近年はスキャンダルが先行して話題になっている両監督だが、コンスタントに作品を撮り続け、80歳を過ぎてもなお、パワーアップした作品を世に送りだし映画ファンを唸らせている。

ストーリー概要

『告白小説、その結末』

心を病んで自殺した母親との生活を綴った私小説がベストセラーとなった後、スランプに陥っているデルフィーヌの前に、ある日、熱狂的なファンだと称する聡明で美しい女性エルが現れる。差出人不明の脅迫状にも苦しめられるデルフィーヌは、献身的に支えてくれて、本音で語り合えるエルに信頼を寄せていく。まもなくふたりは共同生活を始めるが、時折ヒステリックに豹変するエルは、不可解な言動でデルフィーヌを翻弄する。はたしてエルは何者なのか?なぜデルフィーヌに接近してきたのか?やがてエルの身の上話に衝撃を受けたデルフィーヌは、彼女の壮絶な人生を小説にしようと決意するが、その先には想像を絶する悪夢が待ち受けていた……。

『女と男の観覧車』

時は1950年代、主人公のジニー(ケイト・ウィンスレット)は、元女優で、今はコニーアイランドの遊園地にあるレストランで、ウェイトレスとして働いている。再婚同士で結ばれた、回転木馬の操縦係を務める夫のハンプティ(ジム・ベルーシ)、そして自身の連れ子と観覧車の見える部屋で暮らしている。実は彼女は夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしているミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と付き合っていた。平凡な毎日に失望していたジニーは、脚本家を目指すミッキーとの未来に夢を見ていた。だが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)が現れたことから、すべてが狂い始める──。

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