CMも話題の『バードボックス』と視聴者の選択で結末が変わる新感覚ドラマ『ブラックミラー:バンダースナッチ』の魅力

■橋本淳の「おこがまシネマ」

どうも、橋本淳です。

25回目の更新でございます。

2019年1発目。

「シネマズプラス」さんでの連載も2年目に突入となりました。今年もどうぞよろしくお願い致します。

さてさて、毎度お正月という期間は悪魔的で、身体も心もブヨブヨに弛んでしまいます。この期間のみ許される怠惰な時間をこれ見よがしに満喫します、してしまいます毎年。

寒さの中、なかなか外に出歩くこともせず、年始のお笑い生放送などを見て、、というか眺めて過ごしているのですが、文明の発達はすごいですね。

何度か言ってることですが。

そう、Netflixです。

本当にお世話になっております。コタツにミカンならぬ、暖房にNetflixです。

年始の弛んだ心身に、ピリっと刺激の効いたNetflixオリジナル作品を2本をご紹介。

『バード・ボックス』

Bird Box (English Edition)
年末年明けと、話題に事欠かないNetflix。最近ではオリジナル作品『ROMA/ローマ』がゴールデングローブ賞の監督賞を受賞するなど、さらに注目を集めるコンテンツです。(「ローマ」をご紹介したかったのですが、橋本まだ観れておらず、すいません。。)

そんな中、年末にCMでバンバン宣伝をしていたこちらの作品『バード・ボックス』。作品に出れば外さない女優、サンドラ・ブロック主演のシチュエーション・スリラー作品です。

子供を身籠った主人公・マロリー(サンドラ・ブロック)は、テレビのニュースで、世界で集団自殺の事件が様々な地域で発生していることを知る。遠くの場所のニュースに感じ、マロニーは特に関心を寄せずに産婦人科の検診へ。その病院の帰りに事件は起きる。

病院内で女性が自ら窓ガラスに頭を何度も打ちつけている、大量の血を流しながら、、、。驚いたマロニーは妹が運転する車に急いで乗車するが、街中が常軌を逸した行動をする人々たちで大パニックになっていた。

外で”なにか”を見てしまうと自殺衝動に駆られ、正気を失い錯乱して死んでしまう。

そんな原因不明の騒動の中、一軒の家に逃げ込んだマロリー。そこには同じく逃げ込んできた人々が、、見ず知らずの人たちとの共同生活が始まる。ドアには鍵をかけ、窓には外が見えないように、全面に目隠しを貼り完全に外の世界を視覚的に遮断していた。外に出る時は目隠しをし移動する。。

誰を信用し、誰を疑うか。そしてこの原因とはなんなのか。”なにか”が近づくと鳥たちが騒いで教えてくれる。。。

次の展開がどうなるのか気になるスリラー作品。

お正月から楽しませてもらいました。

なんだか既視感があるなぁと言われればそうなのですが、、それでも充分楽しめます。

設定と構成の面白さがまず目立ちます。

それを見てはいけない。

その設定の中、食糧調達のために籠っている家からスーパーマーケットに車で向かうシーンがいいですね。見てはいけないことから、車の窓には全面目隠し。運転するためにはナビの地図と障害物センサーだけで、進んでいかねばならないというこの時代にあった制限。そのときのドキドキは、今作ならでは。

パニックスリラーで一番怖いのは、やはり人間ですね。狂った世界に、やはり出てくる更に狂った人間。それに振り回される主人公一派。王道のストーリーライン。

それがありながら、子供にまったく関心がなかった主人公マ・ロリーが徐々に母親として成長して行く姿が、もうひとつラインを形成しています。その効果で、ただのワーワーいってるスリラーにドラマの要素を足し、多面的な作品になっていると思います。

分かりやすいですし、もう一度観ると、さらに深掘り出来る、今見るにピッタリな映画だと思いました。(冒頭から、キリスト教の要素が盛り込まれているので、そこらへん詳しい人が見ると、「あぁ、なるほど」と理解が早いでしょう。)

『ブラックミラー:バンダースナッチ』

こちらもNetflixオリジナル作品です。Netflix人気ドラマシリーズ「ブラックミラー」の長編版です。「ブラックミラー」は1話完結のミステリーで、まぁ、、、大体がバッドエンドです(笑)。(日本の、『世にも奇妙な物語』のような感じです。鑑賞後はその数段上の嫌な気持ちに)

今回面白い試みなのが、主人公の選択を観ているこちら側が決めるのです。例えば、朝食をどっちのコーンフレークを食べるのか。どっちのレコードを買うか。仕事でいい話をもらったが受けるべきか引くべきか。など、主人公の2択の選択を、観ている我々が一定時間内に決めるというインタラクティブ作品なのです。

ゲームの要素が入っている映画、といえば分かりやすいかもしれません。その選択によって映画のストーリーやエンディングが変わってくるので、全ストーリーを追おうとすると、それなりの時間がかかります。(橋本も何回かやり色んなルートを観てみました)

観ているという視点から、映画をコントロールしている感覚に錯覚していくことが面白く、こちらの思考回路が少しズレていく点が興味深いです。

あらすじとしては、
1980年代、1人の青年ステファンが小説の「バンダースナッチ」を原作にストーリーを選択出来るアドベンチャーゲームを作ろうする。ある会社が、そのことを知り、ステファンに共同制作の話を持ち寄り、、、

というのが簡単なあらすじで、色々と選択していくことで変化していくのでそこから先は、ご自分で、というのがいいのかなと思います。

選択をしていく中で、急にMARVEL映画のような世界に飛ぶことも、あるので、皆さんも楽しんで体験してみてください。

今までにない映画体験をし、2019年も新鮮に感動していく作品と出会う幕開けとしてみては、いかがでしょうか?

それでは今回も、おこがましくも紹介させていただきました。

(文:橋本淳)

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    ライタープロフィール

    橋本淳

    橋本淳

    2004年(平成16年)テレビ『WATER BOYS2』で本格的に芸能活動を開始。2005年(平成17年)に『魔法戦隊マジレンジャー』の小津 魁/マジレッド役に抜擢される。 以後、テレビ『連続テレビ小説 ちりとてちん』『大河ドラマ 軍師官兵衛』『PATグランパ!』『悦ちゃん』、『CHASE』、『刑事ゆがみ』など。映画『婿入金魚』、『At the terrace テラスにて』、舞台『黒いハンカチーフ』『書く女』『月・こうこう、風・そうそう』『クレシダ』『キネマと恋人』『君が人生の時』城山羊の会『相談者たち』など多数の作品に出演。 シネマズby松竹では【おこがまシネマ】を第2、4水曜に隔週連載。「烏滸がましくも、まだまだ青臭さの抜けない、橋本淳という役者が、映画を紹介するページです。嗚呼、烏滸がましや烏滸がましや」

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