『セントラル・インテリジェンス』のロック様から「いじめカッコ悪い」を学ぼう!2017年のバディムービーを振り返る!

4:『ナイスガイズ!』 衝撃的かつ、映画のテーマにもなっているオープニングに注目!

主演:ライアン・ゴズリング&ラッセル・クロウ

ナイスガイズ!

(C)2016 NICE GUYS, LLC

現在レンタル中の作品です。監督は『リーサル・ウェポン』シリーズや『ロング・キス・グッドナイト』などで脚本を務めたシェーン・ブラックで、これまでバディムービーを多く手がけていたからこその、“職人芸”的な上手さが際立った秀作に仕上がっていました。

何よりオープニングが最高です。具体的に何が起こるのかは書きませんが、そのインパクトだけで“つかみ”は十分、その時の少年の“ある行動”は、その後の主人公2人の“信念”につながっていたりもするのです。

基本的に下ネタ満載で、人の死であってもギャグにしてしまう不謹慎さがありながらも、主人公たちに付きそう良識的な13歳の女の子のおかげで、ある一定のモラルが保たれているというのも上手いところ。映画批評サイトRotten Tomatoesで92%の満足度を獲得したことも大納得、誰もが楽しめる娯楽作と言えるでしょう。(ただしPG12指定ですのでお子さんの鑑賞はご注意を!)

ライアン・ゴズリングが『ラ・ラ・ランド』や『ブレードランナー 2049』の時とは正反対の情けないダメ男になっていて、利発な娘に諭されてタジタジというのもたまらないですね。彼がラッセル・クロウに腕っ節でカンタンに負けるだけで笑ってしまいます。そして娘役のアンガーリー・ライスがカワイイ! 吹替版で観ると早見沙織の声がベストマッチで耳が幸せですよ!

5:『スキップ・トレース』 ジャッキー・チェンならではのアクションが盛りだくさん!

主演:ジャッキー・チェン&ジョニー・ノックスビル

スキップ・トレース 仮メイン

(C)2015 TALENT INTERNATIONAL FILM CO., LTD. & DASYM ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED

ご存知アクションスターのジャッキー・チェンと、社会現象を起こしたドッキリ番組『ジャッカス』シリーズのジョニー・ノックスビルが共演した作品です。どちらも“色々なものを使ったギミックを利用して、命がけのアクションしている”お方なので、その相性は抜群ですね。

内容は、凸凹コンビがいつしか友情を深めていく×世界各地をわたるロードムービー×アクションという、これ以上なくわかりやすいもの。“女ターミネーター”が登場したり、「そんなものまで使うのか!」と驚けるアイデア満載のアクションがたっぷりと楽しめる、痛快愉快な作品に仕上がっていました。

ちなみに、監督は『ダイ・ハード2』や前述の『ロング・キス・グッドナイト』のレニー・ハーリン。彼は『カットスロート・アイランド』でセットを気前よくぶっ壊しまくったら、映画が大ゴケして映画会社までぶっ壊し、映画の赤字記録がギネス認定されるという伝説を残しています。今回も金の糸目を付けないアクションが大盤振る舞いで、特にオープニングのゴージャスな破壊シーンは、観ているだけで幸せになれました。

『スキップ・トレース』は現在ほとんどの劇場で上映が終了してしまいましたが、ジャッキー主演映画『レイルロード・タイガー』が現在レンタル中、ジャッキーがアクションをコーディネートしたアニメ映画『レゴニンジャゴー ザ・ムービー』が公開中、12月22日にはタイトルだけでインパクト抜群の主演映画『カンフー・ヨガ』が公開されるなど、2017年はジャッキー・チェンの新作が存分に楽しめる年でもありました。ジャッキーは今後アクションから引退することも表明しているので、劇場で観る機会も逃さず、観て欲しいです。

6:『スイス・アーミー・マン』 ハリー・ポッターが死体役に!

主演:ダニエル・ラドクリフ&ポール・ダノ

©2016 Ironworks Productions, LLC.

『ハリー・ポッター』シリーズで超有名なダニエル・ラドクリフが死体となり、その歯をカッター代わりにしたり、口に水をためて水筒代わりに使ったりと、まるで十徳ナイフ(スイス・アーミー・ナイフ)のようにサバイバルで大活躍するという、発想の根幹が狂っている(褒めています)作品です。

もう1人の主人公を演じたポール・ダノは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』や『プリズナーズ』や『それでも夜は明ける』などで「ギリギリまで観客をイライラさせてから殴られて溜飲を下げる」ことに定評がある優れた俳優ですが、今回では情けないダメ男を熱演。随所に感じられる“モテナイ男”ぶりは真に迫っており、とても演技には見えませんでした(失礼な発言)。

そんなブラックコメディ(下ネタマシマシ)な内容なのですが……意外や意外、ラストは感動して泣いてしまいました。“死体でサバイバル”というイロモノっぽい設定が、ここまでの人間ドラマに昇華されるとは、いったい誰が想像したでしょうか。独特の映像美と躍動感溢れる音楽が相乗効果を生み、これ以上ない爽快感に溢れたクライマックスは必見です! これから上映開始となる劇場も多いので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

この他、2017年に公開された映画では、キリスト教の宣教師が日本で想像を絶する体験をする『沈黙 -サイレンス-』や、青年がいきなり赤ちゃんを育てることになる『あしたは最高のはじまり』も、広い意味ではバディムービーと呼んでいいでしょう。

こうしたバディムービーは、“ダメ人間の成長”や“異なる価値観の者同士がお互いを高め合う”や“人生意味を見つめ直す”など……ただ楽しいだけでなく、映画の醍醐味が詰まっていたり、生きるヒントを見つけられることもままあります。(それは、『明日に向って撃て!』や『トイ・ストーリー』シリーズや『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』や『ミッドナイト・ラン』や『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』などの名作たちが証明しています)

友だちと一緒に観て友情を確かめ合うのも良し、1人で観て男としてしての生き方を学ぶのも良し。2017年の最後に、これらのバディムービーをおすすめします!

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(文:ヒナタカ)

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