「映画宣伝ミラクルワールド・特別篇」刊行記念 書店トーク・イベント2連発+映画上映とティーチ・イン!!

■「役に立たない映画の話」

7月5日夜、高円寺で“映画ジャーナリストVS映画惹句師”!!

女の後輩 で、どーなんですか? 先輩の著書は売れているんですか?

先輩 出版社の営業マンに言わせると「映画書としては、ぼちぼちですな」とのことだけど。

女の後輩 なんですか?「ぼちぼち」って。

先輩 わかんなーい。こちらとしては、パブリシティにいそしむだけさ。

女の後輩 トーク・イベントをやるんですって?

先輩 誰かと話す場合は「トーク」、おれがひとりで話す場合は「ティーチ・イン」としているんだよ。変なとこにこだわるようだけど。

女の後輩 書店でやるのと映画館でやるのと、2種類あるんですね。

先輩 そうそう。開催が早い順に説明すると、7月5日の午後7時から、禄文堂書店高円寺店さんでトークを行う。この時のお相手が、伝説の映画惹句師・関根忠郎さん。

女の後輩 え!? あの「仁義なき戦い」の惹句とかを作った方ですか?

先輩 おっ、よく知ってるね。

女の後輩 お知り合いなんですか?

先輩 うん。ちょくちょく中野ブロードウェイの裏手のラーメン店で、餃子を食べながらビールを飲んでるよ、ふたりで。

女の後輩 でも、「映画宣伝ミラクルワールド・特別篇」は東宝東和やヘラルド映画の宣伝について触れた本じゃないですか。関根さんは東映に在籍された方ですよね。

先輩 ところがだ。東映の仕事をしながら、けっこう東和やヘラルドの惹句を書いていたんだよ。アルバイトで。それを今回のトークで白日の下にさらそうという企みだ(笑)。

女の後輩 へーえ。例えばどんな作品の惹句を?

先輩 1996年に公開された、ヘラルド配給「ヒート」がそうだね。「叫ぶか、黙るか、ふたりは出会った。今高鳴る銃撃のシンフォニー!」という、この名調子。見事な惹句だ。

女の後輩 それは楽しみです。

先輩 今、関根さんに頼んで、東和とヘラルドのどの作品の惹句を書いたか、思い出してもらってるよ(笑)。詳しくはここを参照してくれい。
http://peatix.com/event/278710

女の後輩 サイン会と握手会もあるんですか? 握手会って・・AKBみたいですね(笑)。

先輩 え?握手なんてするのか?

女の後輩 時節柄、色々と気をつけて下さいね。ふっふっふ・・。

7/7、立川オリオン書房でのティーチ・インは、ホラー映画!!

先輩 その翌々日の7日には、七夕という季節感を無視して、東和、ヘラルドが配給したホラー映画について、立川にあるオリオン書房ノルテ店本棚珈琲で開催するぞ。

女の後輩 なんでまた、ホラーなんですか?

先輩 そういうファンが多いらしいし、それとインディペンデント系配給会社の宣伝パワーが最も出るのが、ホラーなんだよ。だいたいが大スターが出ているわけでもないし、監督も有名な人じゃない。ただただ恐い。それをどう宣伝して国民の恐怖体験願望を刺激するか。そりゃあもう、東和もヘラルドも手を変え品を変え、今では出来ないような宣伝をやったんだよ。

女の後輩 「サスペリア」のホール試写会にヤラセの女性を入れて、映画が盛り上がるところで悲鳴を上げて気絶させるとか、あれですね。

先輩 そうそう。今やったらコンプライアンスに確実に抵触する(笑)。でも、そういう積み重ねが、東和やヘラルドの宣伝の基盤になっていったのさ。お客を脅かす手法を応用して「エレファント・マン」や「ターミネーター2」を宣伝して、大ヒットに導いたし。そういう話をこの日はしようと思っている。

女の後輩 以外に真面目なことを話すんですね(笑)。

先輩 失敬な!!真面目な映画史講座だぞ。詳しくはここを見てくれ。
http://www.orionshobo.com/event/page1146.html

7/22、キネカ大森でのティーチ・インは、名作2本立ての後!!

女の後輩 本の刊行記念イベントとして、映画を上映するという試みは、なかなかないですね。

先輩 まあな。そのあたりは日頃のお付き合いがものを言うのさ。7月22日から28日までのキネカ大森は、「地獄の黙示録」「ニュー・シネマ・パラダイス」の、“天国と地獄”カップリングだぞ。

女の後輩 どういう共通項があるんですか?この2本に。

先輩 「地獄の黙示録」は、1980年にヘラルド映画が公開したフランシス・コッポラ監督のベトナム戦争大作で、当時のヘラルド映画はこの映画の配給権を買うために、「エマニエル夫人」で儲けたお金を全てつぎ込んだんだ。

女の後輩 へーえ。凄い決断ですね。

先輩 「ニュー・シネマ・パラダイス」のほうは、ヘラルド映画の子会社だったヘラルド・エースが配給し、1989年12月に大ヒットした作品だ。これは見ているだろ?

女の後輩 はい。感動的な映画ですよね。あの音楽を聴くだけで涙が・・・。

先輩 その初日の7月22日、「地獄の黙示録」終了後にティーチ・インをやるんだけど、「ニュー・シネマ・パラダイス」の後じゃなくて、本当に良かった!! このタイムテーブルを組んでくれた人に感謝するよ。

女の後輩 「ニュー・シネマ・パラダイス」の後だったら、感動で涙ぼろぼろ流しながら、トークするハメになるでしょうから(笑)。いやだなあ、おっさんが泣きながら映画の話をするなんて(笑)。

先輩 うるさいわい。それとこのティーチ・インに参加する人にだけ、秘蔵資料を渡すぞ。これは本当に貴重なもので、あくまで「資料」として。

女の後輩 先輩の部屋の押し入れには、色々と怪しげなブツが保管されていると聞きますが。

先輩 怪しくはないよ。おれが37年間持っていたものだ。まあとにかく、2本立てだから確実に着席して映画を見るためには、ここの注意書きをよく読んで、参加してもらいたいね。
http://www.ttcg.jp/cineka_omori/topics/detail/52870

先輩 そうそう、現在キネカ大森の売店でも「映画宣伝ミラクルワールド・特別篇」をお買い求めいただけますから、そちらもぜひどーぞ。

女の後輩 それにしても、マニアックな喋りばかりですねえ。お客さん、来るのかな?

先輩 うーん・・・・よろしくお願いしますっ!!

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(企画・文:斉藤守彦)

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    ライタープロフィール

    斉藤守彦

    斉藤守彦

    斉藤守彦(さいとうもりひこ) Morihiko Saitoh 静岡県浜松市出身。映画館、ビデオ会社でのアルバイトを経て、映画業界紙「東京通信」記者 (後に編集長)に。1996年からフリーの映画ジャーナリスト/アナリストとなり、以後多数の劇場用パンフレット、「キネマ旬報」「HiVi」「ザテレビジョン」「日経エンタテインメント!」「宇宙船」「スターログ日本版」「INVITATION」「東京カレンダー」「アニメ!アニメ!」「フィナンシャル・ジャパン」「Pen」などの雑誌・ウェブメディアに寄稿。2007年秋に「日本映画、崩壊 -邦画バブルはこうして終わる-」を、08 年「宮崎アニメは、なぜ当たる -スピルバーグを超えた理由-」、09 年「映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?」、 10 年に「『踊る大捜査線』は日本映画の何を変えたのか」(共著) を上梓。 他の著書に「図解でわかるコンテンツ・ビジネス」1〜4(共著)、「ソノラマ MOOK/ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」(構成・執筆) 、電子書籍「日本映画、飛躍と困惑の過去・現在・未来」等があり、ここ数年は「映画宣伝ミラクルワールド」「80年代映画館物語」と、独自の視点による書籍を執筆。2016年3月には新作「映画を知るための教科書 1912−1979」が世に出る。現在、水道橋博士編集長のメールマガジン「メルマ旬報」で「2016年映画館物語」を連載中。また「BOOKSTAND映画部!」で、「映画を待つ間に読んだ、映画の本」と「映画惹句は、言葉のサラダ」の2つの連載を行っている。

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