『ジュマンジ/ネクスト・レベル』前作を超える「3つ」の見どころ!観るなら吹替版がオススメ!

90年代の名作映画『ジュマンジ』を、最新のCG技術と新たなキャストで現代に蘇らせて話題となった2018年公開の映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』。

その待望の続編となる『ジュマンジ/ネクスト・レベル』が、12月13日から日米同時公開された。

CGによる派手な見せ場だけでなく、実は青春ドラマとしても高い評価を得た前作を受けて、続編では果たしてどんな世界を見せてくれるのか? 個人的にも非常に興味のあった本作。

TVスポットや予告編からは、前作の登場人物たちが再びゲームの世界に戻り、より難易度を増したステージに挑戦する内容に思えるのだが、気になるその内容と出来は、果たして想像通りのものだったのか?

ストーリー

前作の冒険から2年後。大学生になったスペンサー(アレックス・ウルフ)は、現実から逃避するために破壊したはずのジュマンジゲームを修理し、またゲームの世界へと吸い込まれてしまう。
彼を救出するため、マーサ(モーガン・ターナー)、フリッジ(サーダリウス・ブレイン)、ベサニー(マディソン・アイスマン)たちもゲームの中へと飛び込むが、バグが発生したおかげで、ベサニーの代りにスペンサーのおじいちゃんのエディ(ダニー・デヴィート)と、その友人のマイロ(ダニー・グローヴァー)がジュマンジの世界へ吸い込まれてしまった。
果たして彼らは、無事にスペンサーを救い出して現実の世界に帰れるのか?

予告編

見どころ1:ステージの難易度が、更にパワーアップ!

居残りを命じられた高校生4人が、地下室の掃除中に見つけた謎のビデオゲーム「ジュマンジ」。それぞれがキャラクターを選択してスタートしたところ、なんと彼らはゲームの世界の中に吸い込まれてしまうことに!

学校生活では接点の無かった彼らが、ゲームの世界での冒険を通して仲間となり、お互いを理解し協力し合うことで、超難関のビデオゲームをクリアするまでが描かれた、前作の『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』。

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二度とこんな恐ろしい目にあうのは御免だと、前作のラストで壊したはずのゲーム機とソフトがなぜ存在するのか? その理由はぜひ劇場でご確認頂くとして、今回の続編では、一人でゲームの世界に吸い込まれたスペンサーを救い出すため、再び仲間たちが「ジュマンジ」の世界へと飛び込んでいくことになるのだが…。

今回の続編で秀逸なのが、前作でゲームソフトが一度破壊されたため、ゲームを起動するとバグが発生し、前作とは違った設定やステージに進むという展開。

実際、TVスポットや予告編で見たとおり、襲ってくる動物の数がハンパなく増えていたり、舞台も前作のジャングルから、雪山や砂漠など更に過酷な環境に変わっているなど、一度クリアしたゲームだから二回目は楽勝! とは運ばない展開のおかげで、ヒット作の続編につきまとう前作の繰り返しや焼き直しというイメージの払拭に成功しているのだ。

ただ映画を観た印象では、バグによってゲームのシナリオや設定が変化したというよりも、実際は一度クリアして2周目のエクストラステージに進んだから難易度が上がったのでは? そのように感じたのも事実。

これらの変化以外にも、各ゲームキャラクターの特技が増えていて、それが今回のゲーム攻略に大きな影響を与えたり、後の重要な伏線となっている点も、前作を超える内容を目指した制作スタッフの情熱の表れと言えるだろう。

更に本作で注目なのが、前作で使い慣れたキャラクターに加えて、なんと新たなキャラクターが登場すること!

特に、前作ではデブでヒゲ面のオベロン教授になってしまったベサニーが、この続編では果たしてどんなキャラになるのか? この辺りが実に笑わせてくれるので、お見逃し無く!

見どころ2:前作を超える深い人間ドラマ!

前述したとおり、一度破壊したゲームを起動させたことで、今回の続編では様々なバグがゲームの設定や展開に大きな変化を与えることになる。

この思いがけないアクシデントのおかげで、なんと今回はスペンサーの祖父のエディと、その親友のマイロまでもが危険な「ジュマンジ」ゲームに参加することになるのだが、実はこのアレンジこそが、今回の続編が成功した大きな要因と言えるのだ。

80年代を代表する名作青春映画『ブレックファスト・クラブ』へのオマージュに溢れた前作に対して、高校を卒業してからそれぞれが大学生となり、社会や現実とのギャップに悩んでいたスペンサーたちが、再び冒険を経験することで更に深い絆と精神的な成長を得るという展開が、同じ青春映画の名作である『セント・エルモス・ファイアー』を思わせる、この『ジュマンジ/ネクスト・レベル』。

主人公たちのドラマに加えて、本作では更にスペンサーの祖父と疎遠になってしまった親友との関係性が描かれることになり、過去の行き違いや誤解によって生じた二人の溝を、「ジュマンジ」の冒険が解消させるという素晴らしい展開が待っているのは見事!

これにより、ビデオゲームを楽しむのに年齢など問題ではなく、世代を超えてビデオゲームで分かり合えること、更にはゲームで得た経験や自信が実際の生活に良い影響をもたらすというメッセージが、共感をもって観客に伝わることになるのだ。

実は前作とは違い、今回スペンサーたちは使用するキャラクターを選択できないままゲームの世界に吸い込まれてしまうのだが、この設定変更も、仲間と離れた大学生活で自分の理想とは違った日常を送っていて、いつしか自分を見失い自信を失いかけているスペンサーの境遇を反映させていて、実に上手いと思わせる。

果たして今回は、誰がどのキャラクターで登場するのか? その意外な組み合わせも面白いのだが、ちゃんとゲームの中にはキャラクターが変更できるポイントが設定されているので、ご安心を!

見どころ3:実は吹替版での鑑賞がオススメ!

中盤の大きな見せ場となる吊り橋でのアクションシーンなど、最新のCG技術を生かした3D効果満点の作品となっているだけに、出来れば字幕に気をとられない吹替版での3D鑑賞をオススメしたいのだが、実は吹替版での鑑賞をオススメする理由がもうひとつある。それは、本作の吹替に対して有名タレントを起用したことが、見事にプラスに働いている点だ。

今回、歌手やタレントとして活躍中のファーストサマーウイカが、本作の吹替声優に起用されたことをネットのニュースでご覧になった方も多いのではないだろうか。

有名タレントが映画の吹替に起用されたと聞くと、どうしても話題作りやニュースで注目を集めるためなのでは? そんな先入観を持ってしまうのだが、今回吹替版で鑑賞してみた結果、ファーストサマーウイカの吹替が予想外に違和感無く、キャラクターの人格が変わった点もちゃんと演じ分けているので、彼女がどの役を吹替ているかを知らずに観た場合、普通に声優が演じていると思ってしまうのではないか? そう思わされたのも事実。

更に注目なのが、スペンサーの祖父エディの友人であるマイロの吹替を、ある意外な人物が担当している点!

おそらくは”ゲーム好き”という点で選ばれたと予想されるのだが、これも事前に情報を入れていないと、「え、誰だろう?」と思わされることは確実な起用となっているのだ。

果たして、マイロの声を吹替えているのは誰なのか?それはぜひ劇場で、ご確認頂ければと思う。

最後に

最新のCG技術で再現されたテレビゲームの世界で、人種や学力、容姿の違いなどから、学校生活で接点の無かった若者たちが協力しながらゲームを攻略し、ついに冒険を通してお互いを理解し人間的に成長するまでが描かれた『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』。

前作が、80年代青春映画の名作『ブレックファスト・クラブ』を下敷きにしていたのに対して、主人公たちが大学生になり、それぞれの新しい環境の中で理想と現実のギャップに悩む展開の本作は、まさに同時期の名作青春映画『セント・エルモス・ファイアー』を思わせるものであり、高校生活から2年が経過して大人への階段を登り始めた主人公たちの境遇に、見事にマッチした内容となっている。

実際、映画のラストで映る店の外観などにも、『セント・エルモス・ファイアー』からの影響は読み取れるのだが、更に今回の続編では、実際の人生で誰にでも訪れる”老い”の現実を見せながら、ゲームの世界では誰でも自分のなりたい存在になれて永遠の命を得られるという、老後の人生への明るい希望とゲームの無限の可能性が描かれることになる。

加えて、誤って吸い込まれた危険なゲームの世界から、生きて元の世界に戻ることが目的だった前作に対して、本作では自分を見失って疑心暗鬼になり、再び「ジュマンジ」の世界へと消えたスペンサーを探して連れ帰ることが最終目的となるだけに、仲間たちのより強い絆や相互理解が描かれる点も、前作を超えた高いドラマ性を感じさせる理由となっているのだ。

実は今回注目して欲しいのが、ゲームの世界から生還したエディの行動に、ゲーム内のキャラクターからの影響が出ていることが、映画の終盤で描かれていた点だった。

なぜなら、ゲーム内で使用したキャラクターの経験や特技が、実はプレイヤー側にも実際に作用するという今回の描写は、映画を観た方ならお分かりのように、次回作の展開に大きく関係してくる重要な要素と思われるからだ。

ある意味、オリジナルの『ジュマンジ』の内容となることが予想される次回作だけに、2度の冒険を見事にクリアしたスペンサーたちが、本当の実力を試されることになるのは間違いの無いところ。

バグの発生によって予想外の作用を及ぼし始めた「ジュマンジ」ゲームと、あの二人の消息を含めて、すでに心は続編への期待で一杯な、この『ジュマンジ/ネクスト・レベル』。

親子やカップルで楽しむには最適な作品なので、全力でオススメします!

(文:滝口アキラ)

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