大人の悪ふざけ映画!『TOO YOUNG TO DIE!』3つの魅力

制作発表時から楽しみにしていた映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』が、ついに6月25日(土)公開となります!

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 地獄図


(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation


試写会ですでに拝見した筆者ですが、公開への期待が高まると同時に、ある映画を見返したくなりました。

そこで、『TOO YOUNG TO DIE! 』の魅力をふまえつつ、宮藤官九郎監督が約10年前に長瀬智也さんとタッグを組んだ映画『真夜中の弥次さん喜多さん』を紹介したいと思います。

まずは映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』のあらすじを紹介


修学旅行中のバス事故によって地獄に落ちてしまった大助(神木隆之介)は、同級生のひろ美ちゃん(森川葵)と再会しファーストキスをしたいという一心で、地獄での試練に耐えながら現世への輪廻転生を試みます。転生の裁きを下すえんま校長(古田新太)に認められるべく、地獄の赤鬼・キラーK(長瀬智也)率いるロックバンド地獄図<ヘルズ>に加入してギターを鬼特訓するのですが…。

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ キス ネタバレ


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大助が地獄と現世を行き来するうちに、キラーK(長瀬智也)の過去も明らかになり、コメディ要素とシリアスさの入り乱れた展開になっていきます。

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の3つの魅力!


1:大人の悪ふざけとしか思えない!?笑い地獄な映画!


おどろおどろしいイメージの地獄にもかかわらず、キラーKをはじめとしてノリが超軽く、あちこちで笑いを引き起こします!大助は大助で、地獄にいながらモテを気にしている姿が滑稽だったり、それでいて転生を繰り返すうちに地獄に馴染んできてしまったり、要所要所での神木くんの変顔も見所(?)です。
また、鬼Phone、鬼Padなど鬼が地獄仕様のガジェットを使いこなしているというシュールさもあり、強面系の役もこなす皆川猿時さんが女子高生役で暴れまくったり、中村獅童さんがもはや人の姿を保っていなかったり、羨ましいくらいに大人の悪ふざけ(いい意味で!)が詰まった映画です!

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 閻魔大王


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2:ミュージシャンを演じるキャストが超豪華!


地獄図<ヘルズ>と激しいライブバトルを繰り広げる、デビルハラスメントは皆川猿時さん演じるじゅんこがボーカルをつとめるガールズバンド(?)です。そのメンバーを、ギタリストのマーティー・フリードマンさんやROLLYさん、ドラマーのシシド・カフカさんが担当しています。ベーシストの清さんは筆者が通っていたバンドのサポートをつとめていた方でもあるので、スクリーンで拝見できて個人的に嬉しかったです。
また、他にもCharさんや野村義男さんなど、有名なミュージシャンが登場しています!

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ


(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation



3:音楽好きにはたまらない小ネタが満載!


楽曲がかっこよすぎるのはもちろんですが、主題歌の『TOO YOUNG TO DIE!』の歌詞には、カート・コバーン、ジミヘン、マイケル・ジャクソン、忌野清志郎が登場し、山野楽器をもじった鬼野楽器では、楽器ではなくカート・コバーンの右腕やジミヘンの左腕が販売されていたりします。カート・コバーンとジミヘンの腕を装着したらどうなってしまうのか…気になるところですよね?

『真夜中の弥次さん喜多さん』は江戸が舞台の青春映画!


TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 宮藤官九郎監督


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宮藤官九郎監督が描く時代劇?


主人公は恋人同士の弥次さんこと弥次郎兵衛(長瀬智也)と喜多さんこと喜多八(中村七之助)。ヤク中でリヤルを見失った喜多さんのため、弥次さんは「リヤルがある」というお伊勢さんへ向かうことにします。初めて江戸を飛び出したふたりは、5つの宿場を超えてお伊勢参りをしようとするのですが、最後の宿を前に離れ離れになってしまいます。

『TOO YOUNG TO DIE!』がロックなら、こちらはパンクといったところでしょうか。
弥次さんは奥さんがいながら喜多さんとラブラブ、喜多さんはヤク中で、旅の途中で現実と非現実の区別がつかなくなって…。時代劇なのにバイクで江戸を飛び出したり、しょぼい衣装のアーサー王を中村勘三郎(当時・勘九郎)さんが演じていたり、コギャルの喜び組やエクスカリバーなる剣が登場したり、このなんでもござれの世界観は10年前だから描けたものかもしれません。

印象的なフレーズのオリジナル楽曲も魅力!


ZAZEN BOYSが演奏するかっこいい楽曲にのる、クドカンの歌詞。「お伊勢参りに行こうぜ ベイベー!」というフレーズが一度聞いたら頭を離れない『東海道で行こう』や、花魁役の松尾スズキさんが歌う『おいらはおいらん』、ぐっさんこと山口智充さんが夢に出てきそうな網タイツ姿で披露する『茶屋おちん』などぶっ飛んだ歌がたくさん登場します。ロックの楽曲に限らないものの、クドカンの世界観が好きならきっと楽しく見られるカオスな映画だと思います!

生と死、男と女の境界線がなくなるクドカン映画


『TOO YOUNG TO DIE!』にも『弥次さん喜多さん』にも現世と死後の世界が共通して描かれています。人の死をシリアスに描いた映画はたくさんありますが、死後の世界をこんなに面白おかしく描く監督は他にはいないんじゃないかと思います。

誰も知らない場所だから、何がリアルで何がリアルじゃないかなんてわからない。でも、一見ありえないと思う世界の中に描かれている人間の心情が、やけにリアルで人生について考えさせられるシーンも多々あるんです。鑑賞後、まるで夢でも見ていたんじゃないかと思うような不思議な気分に襲われます。

6月25日が待ちきれない!という方は、映画『真夜中の弥次さん喜多さん』もチェックしてみてはいかがでしょうか?

(文:大谷和美

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