レオ様アカデミー賞受賞後初来日!撮影中最も大変なことなど話す

レオナルド・ディカプリオが緊急来日し『レヴェナント:蘇りし者』の来日記者会見を23日、都内で行った。レオは質問を受けると、質問者の方を見ながら丁寧に回答していった。

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同作は、1823年ハンターとして未開の地に足を踏み込むがハイイログマに襲われ瀕死になり、仲間から置き去りにされ、彼を助けようとした最愛の息子までも殺された主人公のサバイバルドラマ。アカデミー監督賞、主演男優賞、撮影賞など3冠受賞している。

レオはまず「ありがとう」と日本語でいい、「日本に戻ってこれて嬉しい。来日15回目だけどいつも嬉しい」とあいさつ。

主演男優賞を受賞した要因や評価については「この受賞は特別なもの。分析するのは難しいけど、この映画が特別。参加した人にとっても特別。人との繋がりが持て、映画の世界観に入り込める作品、1年近くどっぷりつかった」と特別な作品であることを強調。さらに「アレハンドロは色々なテクニックで作ったが、私はいまだに理解しがたい。芸術作品になったと思う。アカデミーの栄養をもらい名誉なことだと思う。このような作品には二度と関われないかもしれない」となかなか巡り会えない作品であることを説明した。

オスカー像の現在位置を聞かれると「家のリビングにいる。友達が見せて欲しいと遊びにくる。あそこにあるのが嬉しい」と嬉しそうに答えた。

今回演じた原住民とのハーフの子供を持つ父親役について「非常にこれは興味深い設定だと思う。あの時代で父親役で息子がハーフであること。これが非常に複雑なことになる。西洋から大西部が制覇されておらず、原住民がいるところが未開の地。原住民たちの住んでいるところを東海岸から攻めていく。商売をはじめ動物を殺し、毛皮をヨーロッパに輸出している。私のキャラクターは人種差別を意識しながら息子を守ろうとしている。生き残るためには存在を消さなければいけない。息子を守りたい一心から色々教える。しかし愛するものすべてを奪われる。皮肉なことに家族が死んでから、家族の霊によって自分が生き延びる術を身につける」と分析した。

レオはこれまで5度オスカーにノミネートされている。受賞したことでの変化を問われると「まだ受賞したばかりで、どのように生活が変わったかとか、俳優としてどうかわっていくかはわからない。私としては変わらないことを望む。この受賞はありがたいこと」と変わらないことを望んでいる。「しかし仕事をしているのは受賞するためではなく、もともと持っていた夢や理想を追求していくこと。最高の映画、作品を作っていくことが願い。15歳から俳優をはじめて、偉大な俳優たちの方の上になりたっている。自分も英雄たちのあとに続きたい。この芸術、映画の世界が大好き」と映画業界の愛を話した。

受賞後初来日ということで行ってみたいところを聞かれると「日本では、来日のプロモーション以外にきてることもある。京都が素晴らしい。日本は歴史が古くて面白い。京都の古いところに行くのが面白い。また桜の開花時期に来たことがないので今回楽しみにしている」と京都に行きたがっている様子。

休業宣言をしていたがこの作品に出演した理由を聞かれると「今回は脚本を読んで惹かれたこともあるが、アレハンドロと組めることが魅力だった。私は彼のファンだった。『バベル』を見たとき、なんて画期的な作品だと思った。またアレハンドロと組んでいるカメラマンとも仕事がしたかった」とアレハンドロや彼のスタッフと仕事をしたかったと話す。

アレハンドロとの仕事については「映画的な体験として独創的なものだった。映画を作るというより壮大な旅に出る気分だった。撮影方法も独特なので逃したくなかった。撮影は過酷でアクションシーンも複雑ということもわかっていた」と過酷な現場であったことを説明。「監督は自然光で撮りたいということがあり8~10時間リハーサルをし、マジックライトで1時間半だけ撮影していた。まるで演劇の舞台に臨むような感じだった。その手法がこの映画に貢献したと思う。過酷な状況だったからこそこういう作品ができた。振り返ったとき、監督がやりとげたことが評価される」とアレハンドロに賞賛を送った。

過酷な現場でのモチベーションを保つ方法については「こういう作品は二度とやらないかもしれない。投資してくれるスタジオもないかもしれない。しかしチャレンジして誇りに思える作品」と作品のすばらしさがモチベーションとなった様子。「ほんとに私が過酷な中でもチャレンジだったのは極寒の寒さ、いろんなスタント、アクションというシーンクエンスは準備期間があった。しかし準備しようがない寒さは大変だった」と寒さの大変さについて語った。

映画を撮り、改めて環境について考えたレオは「私が演じた人物は、寡黙なキャラ。そういう意味で、どの文化、どの言語でも伝わりやすかったと思う。一人の人間のサバイバルであり、大自然の物語でもある」と作品を捉える。「この映画について、いろいろなんことを監督と話した。話の内容が映画にでている。

特に環境問題について、人間と自然については長く話した。自然の中に資本主義が入り、白人と原住民の戦いになった。主人公がサバイバルし、アメリカの大自然が侵されていく。石油会社や炭鉱などいろいろなところで起こっている。森林や動物の住んでいるところ、原住民が守ってきた土地を資源のために荒らしていく。そういうものへの敬意が欠如している。この地球を守っていかなければいけないと思う。気候の変動は問題だと思う。こういうテーマが映画に入り込んでいる」とテーマについて説明した。

レオが直接交渉して出演してもらうこととなった、主人公と敵対する役を演じたトム・ハーディについては「まず楽しいエピソードを話したいが、トムとの楽しいエピソードはまったくない。トムと私のキャラクターはコインの表裏だと思う。全員が生き延びようとしている。特にこの二人は戻りたい。生き延びたいというのが強い。トムのキャラは人種差別もあり、友人を後ろから刺すこともある。しかしそういうことも理解できる。こういうすばらしい俳優とやると自分も高められる。『インセプション』から仲良くなり、強さも持っているけど共感できるところもある。あの世代で最高の俳優だと思う。彼と共演したことを光栄に思う。また仕事がしたい」とトム・ハーディを絶賛。

最後に「この場がレヴェナントの最後の最後のプレスになる。6ヶ月間プロモーションになる。今日が最後なので安堵しているところがある。このプロモーション活動の話だけで映画になりそう。2年間かけた映画の仕事は準備期間から監督との話し合い。ひげをはやすことなど人生の重要な部分を体験した。本当に特別な作品。原始的な人類のサバイバルを描いている。人類が何なのか、我々が何をするべきかなどスタッフも感じている」と特別な作品であることを強調した。

『レヴェナント:蘇りし者』は4月22日から全国公開。

(取材・文:波江智)

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