「M:I」シリーズにベンジーが吹き込んだ新たな魅力!サイモン・ペッグ インタビュー

8月3日に公開を迎える『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』。前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を成功に導いたクリストファー・マッカリーが引き続きチームをまとめ、シリーズで初めて2作品を手掛けた監督となった。本作は『ローグ・ネイション』を遥かに超える常識破りのアクションが連発するが、もちろん見どころはアクションだけでなく複雑に絡み合うストーリー展開も含め、シリーズ随一の緊張感が全編に漂う作品となっている。

公開を前に開催されたジャパンプレミアには、マッカリー監督をはじめ主演のトム・クルーズ、ベンジー役のサイモン・ペッグ、CIAエージェント:ウォーカー役のヘンリー・カヴィルが登壇。ファンとの交流を楽しみ、ステージを大いに盛り上げた。そんな多忙なスケジュールの中、今やシリーズになくてはならない顔になったサイモン・ペッグに話を聞くことができたので、ベンジーの魅力などたっぷりと語ってもらった。

© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

ベンジー役:サイモン・ペッグ インタビュー

──よろしくお願いします。まず、本作のオファーを受けたときのお気持ちを教えてください。

サイモン・ペッグ(以下:ペッグ):本当に嬉しく思いましたし、とても興奮しました。前作『ミッションイン:ポッシブル/ローグ・ネイション』が高い評価を受けて成功を収め、トムとも「また次をやりたい」と話していたので、正直またオファーが来るだろうと予想はしていましたけどね。もしもオファーがなかったら、気分を損ねているかもしれません(笑)。

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──あなたは俳優としてだけでなく製作者としての才能も発揮されていますが、『ミッション:インポッシブル』シリーズで何かアイデアを出されたことはありますか?

ペッグ:前作から監督を務めているクリストファー・マッカリーが優れた脚本家ということもあるので、安心して彼に任せているところはあります。ただ今回は脚本自体がまだ完成していないまま撮影に入り、“撮りつつ書きつつ”という状態だったので日によっては自分の意見を伝えることもありました。ひとつ私のアイデアを明かすと、劇中でiPadのスクリーンロックがかかってしまっている場面が出てきますが、あれはもともとマッカリー監督を笑わせるためだけに仕掛けたものだったんですよ。それが結果的に本編に残ったわけで、そういったように意見が採用されることもありましたね。

──今回アクションシーンも多く見られましたが、撮影にあたりどういった準備をされたのですか?

ペッグ:まず『ミッション:インポッシブル』シリーズの場合、脚本を入手して実際に中身を確認して──今回は完成していませんでしたが──「何を学ぶことができるのだろう」「どこに行くことができるのだろう」という点を見ていきます。それから、準備段階として諜報部員らしく見せるために体を鍛えて引き締めないとないといけません。今回スピードボートの操舵や水中で活動する場面もあったので振付師と動きを確認したり、格闘シーンについてはスタントチームと一緒にたっぷりと時間をかけて準備しました。

格闘スタイルはそれぞれのキャラクターごとに異なり、イーサン(クルーズ)の場合はより精密な形で闘い、ウォーカー(カヴィル)はハンマーのようだったりします。イルサ(レベッカ・ファーガソン)は足をよく使うということがあり、ソロモン(ショーン・ハリス)の場合は非常に戦略的に手順を考えた動きになっています。ベンジーはそのまま体でぶつかったりその場をしのぐためのようなアクションだったので、そういった動きをこなせるように鍛える必要がありましたね。

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──映像・ストーリー・音楽による緊張感がこれまでにないほどでしたが、ベンジーのコミカルなキャラクターに救われました。ベンジーを演じる上で意識していることはありますか?

ペッグ:ベンジーは観客の皆さんに最も近い位置にいるキャラクターであり、作品の中で共感しやすい人物という面があります。つまり、変装用のマスクやさまざまなガジェットが続々と登場して命知らずな冒険を目の当たりにして、ベンジーが「イーサンは頭がおかしいんじゃないか?」「ありえない!」と感じたときに観客もまた同じように感じているのではないでしょうか。ですから彼のコミカルな要素というのは、そういったとんでもない状況に普通の男が置かれてしまうところからきているので、あくまで彼が“普通であること”を大切にしています。

──シリーズへの出演は今回で4度目となりましたが、イーサンとベンジーの関係性はどのように変化してきているのでしょうか?

ペッグ:ベンジーは技師として『M:i:III』で初めて登場したキャラクターですが、上海でイーサンを誘導して救ったことで自分もいつかエージェントとして現場に出たいという意識が芽生えました。そこからIMFのフィールドプログラムに参加して体を鍛え、すぐにイーサンと仕事ができるまでになりましたが、イーサン・ハントといえばIMFの伝説的な諜報部員であり常に憧れの存在。それでもベンジーはイーサンと一緒にいることに次第に慣れてきて、以前に比べて話し方や関わり方も変化していく部分がありました。この関係というのは私とトムにとっても全く同じようなものであり、私自身シリーズ3作目で初めてトムと会った時には「あの大スターのトム・クルーズだ!」という印象だったんです。そこから時間を一緒に過ごすことによって友情が深まっていき、会話も変化していって彼の人となりをより知ることができました。

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とは言いつつ、イーサンとは友人でありながらも彼はやはり“伝説的な諜報部員 イーサン・ハント”であるように、私にとってのトムも友人でありつついつまでも“大スター トム・クルーズ”なんですよ。トムから共演者や関係者に贈られる“クルーズケーキ”も受け取りましたしね(笑)。

──クルーズケーキのお返しには何か贈られたのですか?

ペッグ:今回の撮影でトムが骨折してしまった際に、「お休みしてる間はこれを観て過ごしてね」とメッセージを添えて私が出演している全ての映画とテレビ作品のソフトを贈りましたよ(笑)。

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──シリーズのファンの中には、イーサンにとっての本当のヒロインはベンジーだと指摘する声もあります。

ペッグ:確かにベンジーはイーサンに何度も救われているのですが、彼はイルサにもたびたび救われています。いわゆる「お姫様を危機から救い出されなければいけない」というキャラクターがベンジーなわけですが、その設定の良いところは“必ずしもヒロインが女性とは限らない”ということ。つまり女性ばかりがただ救われているわけではなく、このシリーズではベンジーが常に救いを必要としているという、これまでの定番的なストーリーとは異なった設定にあると思います。

それでもベンジーというキャラクターは重要な役割を担っていて、イーサンは彼なしでミッションは成功できないということも理解しています。たとえば爆弾を解除するにしても調べるのはベンジーの役割であり、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』でもそういった場面がありましたね。

──トムはアクションに入る前に何時間もかけてウォーミングアップされているそうですが、あなたは撮影前に何か行っているルーティンはありますか?

ペッグ:トムの場合は肉体的な面も強くなければいけませんからね。僕の場合はトレーラーでゲームの「キャンディークラッシュ」をプレイしてますよ(笑)。

──プレミアではトムとヘンリーが話しているところにマイクを持って何かジョークを挟まれようとしていましたね。撮影中には何か面白いエピソードはありましたか?

ペッグ:プレミアのときは2人の話を面白くしようとしてみたんですけどね(笑)。その様子からも伝わると思いますが私たちはみんなとても良い関係で、ふざけ合う中で競争みたいなことも生まれてお互い楽しく過ごせるんです。

撮影中の面白い話はその場にいないとなかなか伝えにくいところですが、しょっちゅういたずらしたりふざけて笑い合ってましたね。本当なら私たちは撮影中はとても集中していますが、トムがなにか笑わせようとしてきているのが目に映ったり、彼自身が笑ってしまうようなこともありました。トムが笑うと「ボスが笑うなら笑っていいんだ」という空気が生まれてみんなで大笑いしたり、あるときにはトムと私の笑いが止まらなくなったこともありました。

──日本のファンはあなたのことを、親しみを込めて「ペグちゃん」といった愛称で呼んでいます。

ペッグ:みなさんから支持されて、関心を持ってもらえてとても嬉しいです。光栄ですね。特に日本の若い方々が西洋の文化に興味を持ってもらえていることも、大変嬉しく思います。西洋文化に限らず異文化に興味を抱くということはとても素晴らしい資質であり、人間味という意味でやはりお互いの文化を知りたいという視点を持つことは良いことだと思います。私自身日本の文化が大好きで、『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクターの“カオナシ”が「こんなにも好きなんだ!」という証としてタトゥーを入れているくらいですよ!

まとめ

意外な形で日本文化への愛も示してくれたサイモン・ペッグ。クリエイティブな才能と飾らない人柄でファンを魅了しているペッグの言葉を通して、いま一度シリーズを観返してみるのも良いかもしれない。そして今回の『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』ではこれまでになくベンジーの活躍場面が増え、そして危険な状況にも晒されているので手に汗握りながら鑑賞してほしい!

(取材・文:葦見川和哉、撮影:生熊友博)

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