Netflixオリジナル日本ドラマ一気まとめ!新作『呪怨』も魅力的!

昨年、2019年放映開始されるや大きな話題を呼んだ山田孝之主演のドラマ『全裸監督』。

アダルトビデオ黎明期で、バブル期に差し掛かる時期でもあった日本のアダルト業界を舞台にどろどろとした欲望の物語が展開されました。
結果としてNetflixの2019年の日本国内ランキング1位の作品となりました。

また園子温監督が椎名桔平を主演に実話を基にした猟奇サスペンス作品の『愛なき森で叫べ』も一度は長編作品として配信されましたが、その後、複数のシーンを追加した『愛なき森で叫べ:Deep Cut』として全七話のドラマシリーズに再構築されています。

これらの話題作の共通点は全てNetflixオリジナル作品であること。

そこで、今回はNetflixオリジナルの日本のドラマを一気にまとめていきます。

配信作品ではあるものの、キャスト、スタッフにはトップクラスの実力者・人気者がそろい、クオリティの高さは折り紙付きで、後に地上波などで放映された作品も多くあります。

一気にまとめ!Netflixオリジナルドラマ

Netflixがオリジナル日本ドラマとして最初に手掛けたのは2015年9月配信の『アンダーウエア』。主演は桐谷美玲で、繊維オタクが高級下着メーカーに就職したことをきっかけに業界の内部上に触れていく物語を描いています。

Netflixオリジナルドラマとして最初に大きな話題を呼んだのは2016年6月の『火花』だったのではないでしょうか?

映画化もされた又吉直樹の芥川賞受賞作を林遣都主演でドラマ化。クオリティの高さからのちに再編集版がNHKで放映されたほどです。総監督・監督に廣木隆一、白石和彌、沖田修一といったトップクラスの映画監督が名を連ねているのも驚きです。

同じ、2016年の10月には人気深夜ドラマの第4部に当たる『深夜食堂‐Tokyo Stories‐』を配信、2019年には第5部に当たるシーズン2も配信されています。

この『深夜食堂』の成功を受けてか2017年3月には竹中直人、玉山鉄二、鈴木保奈美が出演したグルメドラマ『野武士のグルメ』を続けて配信。
同年の4月配信の『100万円の女たち』はRADWIMPSの野田洋次郎がドラマ初主演したことでも話題になりました。

2017年7月からは三度グルメ(スイーツ)ドラマ『さぼリーマン甘太郎』を尾上松也主演で配信。

2017年11月からは異色の青春劇を重岡大毅らジャニーズWEST総登場でドラマ化した『炎の転校生REBORN』を配信、ヒロインには川島海荷がキャスティングされました。

2017年12月にはアニメ化・映画化もされた『僕だけがいない街』を連続ドラマ化。

2018年は濱田龍臣主演、乃木坂46与田祐希共演の超能力をもった中学生が主人公の『モブサイコ100』の配信から始まり。

明石家さんまが企画・プロデュースした、かつての付き人・ジミー大西の物語をドラマ化した『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』。

8月には再びジャニーズWESTのメンバーをメインキャストに迎え、共演に清原果耶、富田望生などが揃った、青春ドラマ『宇宙を駆けるよだか』が配信されています。

2019年は『全裸監督』と『愛なき森で叫べ』が大きな話題となりました。

そして、今年・2020年は写真家で映画監督でもある蜷川実花が初めて手掛けたドラマ『FOLLOWERS』が2月に配信。主演の中谷美紀、池田エライザほか豪華なキャストが揃っています。

そして、最新作は!!

そして最新作は大ヒットホラータイトル『呪怨』初のドラマ化シリーズ『呪怨:呪いの家』。

ハリウッドでも映画化されたメジャータイトルがNetflixで7月3日より190か国に同時配信されます。

脚本は本シリーズの監修や『リング』の脚本などを手掛け続けた高橋洋とJホラーを牽引したプロデューサー瀬隆重が共同で担当。

物語は1988年から始まり、1994年、1995年と1997年と時代が移っていきます。各時代に起きた実際に起きた事件・事故も盛り込まれていて、ドラマ全編に常に不穏な空気が漂う作品はホラードラマとして独特の陰惨さを醸し出しています。

荒川良々、黒島結菜、倉科カナなど豪華キャストが揃いましたが、実質的な主人公はシリーズを通じての惨劇のきっかけとなっている“あの呪われた家”そのもの。

サブタイトルもそのものずばり『呪怨:呪いの家』です。

物語の始まりは、若手タレントのはるか(黒島結菜)がとあることをきっかけに怪奇現象に遭遇することになったことから。同じ番組に出演していた心霊研究家の小田島(荒川良々)と共に真相に迫っていきます。

そして事の発端にある一軒家があることを知ります。また、この家に忍び込み事件に巻き込まれた女子高生の聖美は、謎の影と遭遇、その後変容していき、周囲の人間を暗い方へ暗い方へと引きずり込んでいきます。

これまでの『呪怨』シリーズは物語の時間軸を入れ替えて描く手法を取ってきました。

また劇中で起きる事象の”背景を意図的に説明しない不条理さ”もまたシリーズの特色でした。ただ、この手法についてはあまりにも登場人物たちと事象との因果関係が見えなく、個人的には物語に乗りきれない部分があったのも事実です。

しかし、今回は全6話という時間的なボリュームを得たことで家とそれにかかわる人々の繋がりが明確になり物語に深みが増したと言えるでしょう。

複数の物語が交錯する形式は変わりませんが、今回は最後までテクニカルな演出は控え目になり、今まで以上に“じっくりと物語を語る”ことに重点が置かれている印象です。

結果として、ただのインパクト重視のホラー映画ではなく重厚なサスペンスに仕上がったなというのが感想です。

もちろん“らしさ”も健在で、シリーズ終盤一気に『呪怨』ワールドが拡がります。

2000年にオリジナルビデオ『呪怨』としてスタートして今年で20周年となります。

Netflixオリジナルドラマシリーズ『呪怨:呪いの家』は今までの『呪怨』シリーズのファンはもちろん堪能できる作品ですし、ここから新たに『呪怨』に触れる人にも最適な一作と言えるのではないでしょうか。

(文:村松健太郎)


    ライタープロフィール

    村松健太郎

    村松健太郎

    村松健太郎 脳梗塞と付き合いも10年目に入った映画文筆家。横浜出身。02年ニューシネマワークショップ(NCW)にて映画ビジネスを学び、同年よりチネチッタ㈱に入社し翌春より06年まで番組編成部門のアシスタント。07年から11年までにTOHOシネマズ㈱に勤務。沖縄国際映画祭、東京国際映画祭、PFFぴあフィルムフェスティバル、日本アカデミー賞の民間参加枠で審査員・選考員として参加。現在NCW配給部にて同制作部作品の配給・宣伝、イベント運営に携わる一方で各種記事を執筆。

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