『シュウカツ』シリーズ全作に出演の渡部秀に「秀活」インタビュー

2018年12月7日(金)に「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」ほかで公開となる『シュウカツ3』は、学生と面接官、就活生同士の関係など就活の闇をサスペンスドラマとして描いたオムニバスシリーズの3作目。

シネマズプラスでは、シリーズすべてに出演している渡部秀さんにインタビューを実施。今回登場する最終面接(第3部)『面接後』についてのお話やシリーズの魅力について伺いました。さらに、就活にかけた「秀活」というテーマでプライベートな一面にも迫っています。

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──『シュウカツ1』『シュウカツ2』と就活生役でご出演されていましたが、今回渡部さんが演じた村田は学生ではないポジションですね。



渡部秀(以下、渡部):はい。今回、面接官側になることは先に聞いていたんですが、どんなストーリーになるのかは脚本を読んで知りました。最後まで納得できない部分が残る、世の中の暗い部分やきれいごとじゃない部分を描いたリアルな脚本だと思いました。

サスペンスやこういうミステリアスなお話ってどこかに嘘が必要になってくると思うんです。『シュウカツ3』にも無理矢理な設定はあるかもしれないけれど、それ以上にリアリティさや、憎たらしさ、闇みたいな部分はしっかり描かれていると思います。

──渡部さんは就活の経験はないそうですが。この作品に出演するうえで、就活経験者に話を聞いたりしたんですか?



渡部:ちゃんとした就活の経験はないですね。でも、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」など面接をされる側の経験はあったので、就活生を演じた『シュウカツ1』ではそれを活かして演じたんです。でも、面接する側は初めてだったので…今まで見てきた世の中の黒い部分とか嫌な大人をモデルにして(笑)、自分の経験を活かして演じることができたと思います。

──ちなみに俳優の仕事とはまったく違う会社員という役どころですが、渡部さんだったらやっていけると思いますか?



渡部:僕は絶対無理ですね(笑)。逆に会社勤めをしている方々を尊敬します。サラリーマンをされている一般企業の方は、毎日のルーティーンとかノルマがあったり、ひとつのプロジェクトを成功させるために何年間もかけて仕事をしたりするのがすごいなって思うんです。僕は飽き性なので、きっと無理だろうなって。

──『面接後』には、後輩の池田健一郎さんが就活生の東原役で出演していますが、共演してみていかがでした?



渡部:すごくいい子でした。お芝居もほぼ初めてということだったんですが、村田に翻弄される就活生の姿をしっかり演じてくれたと思います。現場で大学の課題をしてるのを見て、「あぁ、大学生なんだ!」って改めて実感しました(笑)。これから同じ時代を作っていく戦友として、頼もしい俳優だと思います。

あと、俺がいうのも変な話ですが、いい意味で最近の若者だなって(笑)。僕もそっち寄りではあるんですが、変に相手に干渉しないところが最近の子っぽいなって思いました。

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──千葉誠治監督とは今回3作目ですが、現場での空気感や関係性の変化はありました?



渡部:千葉監督は僕に対して謎の信頼感がありました(笑)。すごくスパルタな方なのでいつものことなんですが、今回も千葉節の連発で。「ここからここまでワンカットでいくけど、秀くんならできるよね」って監督に言われて、それに対して僕が「いやいやいや!」って返すやりとりがあるんですよ(笑)。

思い返すと、そういうキャッチボールをしながら、これまで3作を作り上げてきたなって感じます。それがあっての信頼感なのかもしれないですけど、千葉監督はそうやってプレッシャーをかけて、役者を引き上げていく人なのかなって。その中で見つかるなにか、役者の光るものを待ってるような気がします。



──程よいプレッシャーをかけてくる演出方法は、渡部さんにうまくハマる感じだったんですか?



渡部:千葉監督の作品においては、いい意味で作用してると思います。あと、千葉監督は、同じセリフをいろんな角度で撮る方なので、今回も長ゼリフを結構何度も言っているんです。飽き性なので途中で飽きてくるかなと思ったんですけど(笑)、後輩の池田くんが真面目にやっていると思うと、僕もしっかりしなきゃと気が引き締まりました。そういう意味では、気心知れたキャストといるときとはまた違った、いい緊張感のある現場でした。

──せっかくなので、就活生へのメッセージをお願いします。



渡部:全部の企業に通じることとはいえないですけど、少なからずいろんなコンテストやオーディションを受けてきた身として肌で感じるのは、面接では技量的なことよりも、内面的な素の部分を探っている方が多いと思います。『仮面ライダーOOO/オーズ』のオーディションで受かってしばらくした後にプロデューサーさんから聞いたのは、「演技の技量はさることながら、パーソナルな部分を見てる」と。

用意していくのはいいですけど、それ以上にアラが目立ってしまったりとか、本質の部分を見られている、っていうのを意識したほうがいいように思います。だから、就職活動でも着飾っていくと、失敗することが多いかもしれないですね。とはいえ、企業が用意する課題なども色々あると思うので、それはクリアしつつ、企業に合わせて自分のパーソナルな部分をうまく見せていくのがいいのかな、と思います。見せかけやハリボテじゃない部分を見てもらったほうが、入社してからもいい形でつづけられそうですよね。

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──では、今作『シュウカツ3』の見どころを教えてください。



渡部:世間の泥臭いというか黒い部分が見える作品なので、僕はお客さんにモヤモヤして帰って欲しいなって思います。

それに、千葉監督は毎回「見ている人に委ねる」という表現がすごく多くて、脚本の段階からどっちに受け取られてもいい台詞回しになるようにしているそうなんですね。で、脚本を読んで「どっちの解釈で取ればいいですか?」って質問したら、今回は特に「明言せずに両方考えられるような台詞回しで言って欲しい、という要望が多かったんです。なのでこれまでの作品以上に見た人に委ねる映画になっているのかな、と思います。

僕個人としては、明確な道しるべがあったほうが演じやすさはありますけど、そうなるとやっぱり受動的になっちゃうことが多いんです。自分から芝居を通して発信していくには、委ねてもらった方が想像力も掻き立てられますし、撮影が終わってからも、どっちなんだろうなと思い返すことが多いので心に残りますね。



──今シリーズの魅力も教えてください。

渡部:『シュウカツ1』が就活生同士、『シュウカツ2』は僕が就活生で対面接官、『シュウカツ3』では就活生に対峙する会社員という役で、3作それぞれ僕のポジショニングが変わっているので、その違いも楽しんでもらえると思います。

また、独立した短編で構成されたオムニバスなので、時間のあるときに気軽に見ていただける作品になっています。どういう順番で見てもいいですし、「スターウォーズ」的に、前作を見てから新作を見てもいいし、逆でもいいし、今回劇場で見ていただいて、それをきっかけに、前の作品も見ていただけたらうれしいですね。

渡部秀さんの「秀活」を教えて!

渡部秀さんが最近ハマっている活動、これからチャレンジしたい活動、そして就活では面接官にハマることが大事、ということで渡部さんにハマっている人というテーマで語ってもらいました。

最近ハマっているのは「手羽活」

最近は手羽元ばかり食べているので、「手羽元活動」ですね。世の中の手羽元の0.0001%のを消費しているのは僕だと思います(笑)。手羽元って結構安いので、近くのスーパーで1kgでも2kgでもまとめ買いして、煮込んで冷凍するんです。レシピは、米酢、醤油、みりん、料理酒、砂糖、あとチューブのニンニクだけで味付けしてます。

手羽元の煮物とゴマ担々麺とゴーヤチャンプルーだけは、自分が好きでめちゃくちゃ極めてるので上手いですよ! それ以外の料理は全くできないけど(笑)。

これから挑戦したいのは「お茶活」

せっかく京都にいるので、お茶とか、京都のトラディショナルな文化をもっと取り入れたいなって思うんです。コーヒーは好きだったんですけど、お茶に注目してこなかったんで、これからチャレンジしていきたいですね。お茶をたてられるように勉強してみたいし、お茶ソムリエ的な感じで茶葉の種類にも詳しくなるくらい極めてみたい。

渡部くんにハマっているのは「タモト清嵐」さん

タモト清嵐、仲いいんですよ。京都にもきてくれて、そのときは一緒に焼肉食べに行きました! 音楽の趣味も合うので、音楽について熱く語ることもあります。ちゃんと活動してるわけじゃないので趣味なんですけど、僕がベースで清嵐がドラム、それとピアニストの友達と一緒にバンドもやってます。

(撮影:HITOMI KAMATA、取材・文:大谷和美)

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    ライタープロフィール

    大谷和美

    大谷和美

    高校2年の時に観た「バトルロワイアルⅡ」に衝撃を受け、映画の道を志すも、縁あって雑誌編集者に。特撮誌、若手俳優グラビア誌等の編集・ライター、WEB編集者を経て、現在はフリーランスで活動中。人間の感情や社会の闇を描いた邦画が好きで、気づけばR指定のDVDばかり借りていることも。一方、元々好きだったライダー・戦隊などの特撮作品やコメディ映画も好んで観ます。他、元上司のバカタール加藤が主催するニコ生番組「崖の上の生放送」に準レギュラーで出演中。

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