映画ビジネスコラム

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2016年03月11日

一歩踏み込んだ映画との付き合い方VOL.1“スカパー!映画部”編

一歩踏み込んだ映画との付き合い方VOL.1“スカパー!映画部”編

本題に入る前に、自分のことを少々。下記プロフィールをご覧にいただければわかることなのですが、自分は震災の年まで主に興行の場を中心に映画業界で働いてた。

それが、かなり面倒な病に倒れ、社会人生活どころか、人間生活の保障もままならない状況になってしまった。そこで考えたのが、これからどうやって映画と付き合っていくのか?ということだった。

自画自賛するようだが、それなり業界のメインロードを歩かせてもらった。そこまで、映画に深くかかっていた立場から、一気に一観客に戻るには抵抗もあったし、キャリアがもったいなくもあった。

そんな思いの中、体調と相談をしつつ、一歩映画に深くかかわれる場を探し求めていくことになった。調べ始めてみると、意外とそういうチャンスがあることに気が付いた。このシネマズby松竹のライター業もその一つであるし、昨年の東京国際映画祭でWOWOW賞の審査員をやらせてもらったこともその一つであった。

そんな中で、特に自分の参加回数が多く、つい先日のゆうばり国際ファンタスティック映画祭でも協賛・協力企業として全面的に参加していたのがスカパー!映画部だ。

スカパー!映画部とは映画を見る楽しさを発信し、映画ファンを増やしていこうとする活動を部活動になぞらえたの企画発信・主催の母体である。

クイズ王選手権、企画会議、特別試写会、映画祭への賞金・資金の提供‥etc.


スカパー!は映画・映像専門のチャンネルが10チャンネル以上あって、新旧・国内外問わず多くの作品を見ることができる。さすがに映画は劇場公開の後になってしまうので、時間的なことでは後塵を拝することもあるが、テレビドラマなどはソフトより早く見ることができ、映画ファンとしては実にありがたい存在だ。

スカパー!映画部の参加自体はWEB上で簡単に登録ができ、レギュラーの活動としては公式サイトやメールマガジンが出される“お題”に沿ったツイートをするだけでいい。それだけで月々に全国共通劇場鑑賞券と特製会員証ステッカーがもらえる。

これだけでも退職直後の人間生活がままならない状態の自分には発信の機会を得て、ありがたかったのだが、これに加え、不定期で多くの参加型イベントがあって、楽しい。イベント自体も楽しいのだが、必然的にそこに集まってくる人たちは映画ファンであるため、合間の時間での映画談議もできる。

2012年には映画の知識を争う、全国統一映画クイズ王大会が開催された。WEBでの予選を経てペーパーテストと早押し形式の東西の地区予選があり、最終決戦を制した者にはハリウッドツアーがプレゼントされるというなかなか豪華な企画だ。自分はうまい具合にトントンと勝ち進めて関東の決勝戦まで進んでしまった。

ここまで残ると周りにいるのは自分以上の映画人間ばかり、中には映画に関することを生業にしている人もいるので、新しい映画に関したご縁も生まれ、すっかり遠ざかってしまっていた仕事の対象としての映画がずいぶんと近くに感じられたものだった。

昨年秋にはスカパー!映画部企画会議というものが開催されて、これもとてもユニークな企画だった。映画好きを増やすイベント、チャンネル編成、広告活動などの案を実際にスカパー!のメディアセンターに集まりスカパー!のスタッフに向けてプレゼンをするという実戦形式の参加型イベントで、かなり現実味のあるアイデアが頻出した。ちなみに自分は興行出身ということも関東圏の映画館を紹介するミニ番組を作ってはどうですか?とプレゼンしてみた。

試写会も関係者のトークショー付きであることが多い。何を隠そう自分のシネマズby松竹の最初の記事「ドラゴン・ブレイド」公開前レビューも、この試写会で見ることができたからできた記事だった。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭


このときご挨拶させていただいたスカパー!関係者の方々との会話の中で知ったのが、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭への協賛・協力であった。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に実際に参加してみると協賛企画が実に多く、各チェンネルに先行する形で新番組が先行上映され、コンペ部門の受賞監督への次回作への制作援助金を提供するなど多岐に渡っていた。

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今年の2日目には昨年のグランプリ作品の「メイクルーム」の続編「メイクルーム2」が“スカパー!映画部×ゆうばり国際ファンタスティック映画祭presents”という形でプレミア上映された。映画祭のメイン会場で多くの観客が始まり盛況のうちに上映が進んだ。

先の「ドラゴン・ブレイド」の試写会場で少しばかりご挨拶をさせてもらっていたスカパー!の方々とも再会することもでき、記事にすることも快諾していただいた。様々な制約があるもののスカパー!ほどの発信力があるものが主催者として発信するとなると、イベントにも一工夫があり、次の回も楽しみになる。

最初の会員登録自体は簡単なものなので、お試しされてはいかがでしょう?

スカパー!映画部
http://www.skyperfectv.co.jp/special/eigabu/

スカパー!映画部 企画会議レポート
http://www.skyperfectv.co.jp/special/eigabu/report/


(文:村松健太郎)

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