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『手裏剣戦隊ニンニンジャー』“伝説の忍者”登場に狂喜乱舞【篠宮暁の特撮辞典・第12回】
『手裏剣戦隊ニンニンジャー』“伝説の忍者”登場に狂喜乱舞【篠宮暁の特撮辞典・第12回】
【オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典】
子どもから人気を集める“忍者”も「スーパー戦隊」に登場
いつの時代も子どもから圧倒的な人気を得てきたヒーロー、忍者。
古くは「真田十勇士」で有名な猿飛佐助。忍者といえば伊賀のイメージを決定的にした服部半蔵。特撮でいえば、『仮面の忍者 赤影』や「仮面ライダー」に「赤影」の要素を加えて制作された、といわれてる『変身忍者 嵐』などがあります。
そして1994年、ついにスーパー戦隊にも忍者ヒーローが登場しました。
『忍者戦隊カクレンジャー』です。
多彩な忍法アクション、印籠型のアイテムを使っての変身、お城をモチーフにした巨大ロボット、妖怪軍団との熾烈な闘いなど、子どもの喜ぶ要素をふんだんに盛り込んだ「カクレンジャー」は、その後の特撮に多大な影響を与えました。
8年後の2002年には、忍者モチーフ2作目の『忍風戦隊ハリケンジャー』が登場。
塩谷瞬さん、山本康平さん、長澤奈央さんの熱演に加え、「カクレンジャー」をさらに進化させた流派という要素を取り入れ、疾風流のハリケンジャー、迅雷流のゴウライジャーの対立、そこからの共闘はファンを熱狂させました。
その熱は何年経っても冷めず、なんと10年後に続編が作られるという事態にまでなりました。
そんなこんながあり、2015年に3番目の忍者戦隊『手裏剣戦隊ニンニンジャー』が登場します。
3組の忍者ヒーローが大暴れ!
1975年に始まった『秘密戦隊ゴレンジャー』から数えて40周年ということで、ゲストで「カクレンジャー」と「ハリケンジャー」が出てきそうだなと思ってたんですが、第7話で早々にその願いが叶うことになります。
小川輝晃さんが演じたニンジャレッド・サスケと、塩谷瞬さん演じたハリケンレッド・椎名鷹介がなんと同時にゲスト出演。「ニンニンジャー」を食う程の存在感で、Twitterのタイムラインはまるで嵐のようになっていました。
「こんな早くに、このレベルのお祭りをやってしまって『ニンニンジャー』大丈夫?」と思ってたんですが、さらなるお祭りが用意されていたのです。僕が見た初めての忍者のヒーロー、ジライヤまでもが「ニンニンジャー」に登場しました。
伝説の忍者現る! とびっきりのサプライズ
『世界忍者戦ジライヤ』は、1988年に放映されていた『宇宙刑事ギャバン』から始まった「メタルヒーロー」シリーズの第7作で、僕が5歳の時の作品です。
串田アキラさんの歌うオープニングテーマは、5歳の僕の心を鷲掴みにし、“世界忍者戦”とだけあって、各国の忍者がジライヤに勝負を挑む設定にワクワクし、途中、ジライヤがやられるもパワーアップするシーンに虜になり、後半現れる聖徳太子が作ったとされる巨大ロボ・磁雷神の登場にノックアウトされました。
そのジライヤが27年の時を経て登場。しかも当時ジライヤこと山地闘破を演じられてた、筒井巧さんご本人の姿をテレビで見れたわけですから、それはそれは狂喜乱舞でした。
ジライヤのオープニングをオマージュした「ニンニンジャー」第34話のシーンは、永久保存ものでございます。
とびっきりのサプライズを盛り込んでくれたこの作品、他にもまだまだサプライズがありますので是非ご確認ください。
以上、オジンオズボーン・シノビヤアキラでした。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです
以前の記事はこちらから
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!
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