『仮面ライダーゼロワン』制作発表レポート!仮面ライダー大好きオジさんが魅力を力説!

7月17日(水)に都内にて、仮面ライダーシリーズ最新作にして令和最初の仮面ライダー『仮面ライダーゼロワン』の制作発表記者会見が開かれ、主要キャストや物語の概要や新たな仮面ライダーの姿が発表されました。

みなさま、いつもお世話になっております。シネマズPLUS公式ライター&カメラマンの『いぢま。』と申します。

不肖“仮面ライダー大好きオジさん”の私、毎年、新仮面ライダーの制作発表ではシネマズプラスの撮影を担当しているのですが、今回はレポートもさせていただきたいと思います。仮面ライダーファンの目線でお伝えできればと思っておりますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

原点回帰のバッタモチーフ

今回、配信動画で視聴された方はご承知かと思いますが、記者会見の冒頭ではスーツアクターさんたちによる劇中のバトルシーンの再現がありまして、いきなり動く・戦う新ライダーを目の当たりにすることになるんですね。

そして、私が目の前で新仮面ライダー『ゼロワン』を見た率直な感想はというと「カッコイイ、ちょーカッコイイ、マジカッコイイ、なにこれ素敵!」です。

毎年新たな仮面ライダーのビジュアルが解禁されると、ファンの間でその賛否が分かれるのが毎年恒例となっています。複眼に触角(アンテナ)といった昭和ライダーの流れ汲んだスタイルが好きな人もいれば、メカメカしいスタイルが好きな人もいたり、ファンにもそれぞれ好みのスタイルがあるので意見が分かれるのは当然と言えば当然の事です。

ところが、本放送が始まって動くライダー、戦うライダーを見ると否定的だった人も「アリだな」と思ってしまうのも毎回の事で、仮面ライダーシリーズの不思議な魅力ですね。

でも、今回はファンの皆さんの印象としても概ね好評なんじゃないでしょうか。

今回のデザインは、まさに原点回帰のバッタモチーフ。複眼も触角(アンテナ)もシンプルなコスチュームデザインも、初代の『仮面ライダー』から受け継がれた正統派スタイルです。

平成ライダーにも『仮面ライダーW』や『仮面ライダービルド』など伝統のスタイルを受け継ぎながら新しさを取り入れたコスチュームデザインはありました。でも、バッタではなかった。

今回はベースフォーム名からして『ライジングホッパー』です。バッタ以外の何者でもありません。

故石ノ森章太郎先生が創造した初代の『仮面ライダー』は悪の組織によってバッタの能力を持つ怪人に改造されてしまった青年が、その組織と戦うというストーリー。バッタの改造人間ですから見た目もバッタをモチーフにしています。

令和という新時代始まりのライダー『仮面ライダーゼロワン』に、全ての始まりである初代『仮面ライダー』と同じバッタモチーフを持ってきたのは、節目のライダーとしての覚悟のようなものを感じざるを得ません。

しかし、原点に立ち返ったバッタモチーフだからといって古臭さは微塵もない、ビビットなイエローが寧ろ斬新。

戦いへの覚悟を感じるような端正な顔立ち、ブラックのボディに適度なバランスで配置されたイエローのプロテクター類、そこに赤の差し色が絶妙に効いていてデジタル感を出しつつ、腕のシルバーのラインが初代『仮面ライダー』へのオマージュを感じさせながら近未来感があって文句を付けるところが見付かりません。

どうやら『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』にチラッとゼロワンも登場するようですから、いち早く動くゼロワンをご覧になりたい方は劇場に足を運ばれるといいかもしれません。

AIと人間の関係性という時代にマッチしたテーマ

さて、今回の『仮面ライダーゼロワン』の舞台となるのは新たな時代を迎えた日本で、人工知能のリーディング・カンパニー『飛電インテリジェンス』が開発する人型AIロボ「ヒューマギア」が職場や人々の生活の中に普通に共存している世界という設定。

既にスマホのアシスタント機能やカーナビ、自動車の運転サポート機能などでAIが私たちの生活の中に活用され、一般家庭用のロボットまで販売されている今の時代。そのちょっと先といった感じで、時代にマッチしていて分かり易いですね。特に子どもたちは我々オジさんと違って、生まれた時から周りにそうした技術や情報に溢れているいわゆるデジタルネイティブな訳ですから、自然とこの世界観に入っていけるんではないでしょうか。

人々の生活に溶け込んだヒューマギアは外見はほぼ人間ですが、特徴的なヘッドセットを装着しているのが目印となります。

記者会見の司会を務めたテレビ朝日の島本真衣アナウンサーも人工知能搭載アナウンサー型ヒューマギア「マギアナ」役として本作にご出演ということで、その特徴的なヘッドセットを装着した劇中衣装でのMCとなりました。劇中衣装でのMCって、もしかして仮面ライダー制作発表記者会見史上初かも!?

そんなAIロボが活躍する世界をよく思っていない連中、テロリストの『滅亡迅雷.net(めつぼうじんらいねっと)』というのが今回の仮面ライダーの敵となります。司令塔の滅(ほろび)と行動係の迅(じん)が中心となって、ハッキングよってヒューマギアに人間を攻撃対象と認識させ、暴走させて殺戮マシーンと化して人類滅亡を目論むという恐ろしい連中です。

そのテロ組織の司令塔・滅(ほろび)を演じるのは2016年にGirlsAward×avex『BoysAward Audition』でBoysAward賞を受賞した沖縄出身のイケメン・砂川脩弥さん(24歳)です。砂川さんは滅というキャラクターについて「何故悪に染まったのか過去に何があったかなど謎の部分が多いミステリアスな男。迅との関係性なども話が進むにつれてどんどん新しくなっていくと思うので、是非『滅亡迅雷.net』にも注目して欲しい」と、アピール。

一方、AIのデータを悪の行動理論に書き換え暴走させるテロ組織の行動係・迅(じん)を演じるのは、東京都出身でメンズノンノ専属モデルを務める中川大輔さん(21歳)。こちらもイケメン。迅というキャラクターはどうやら二面性を持っているらしく、中川さんも「悪役らしく怖い面もあるが、普段は子供っぽい無邪気な面を持ち合わせたキャラクター。或人たちの前に強敵として立ちはだかれるように頑張ります」と、その意気込みを語ってくれました。

AI(コンピュータ)が人間を超えて人間の脅威や敵となる話は昔からあって、映画『ターミネーター』や『マトリクス』、『アイ,ロボット』などを思い浮かべる人も多いでしょう。実は仮面ライダーシリーズでも『仮面ライダーV3』の宿敵『デストロン』の首領が原始人の骨格に人工心臓と電子頭脳を埋め込んだ謎の怪人という設定でした。

オールドファンはご存知かと思いますが、『デストロン』の首領は仮面ライダー1号・2号が戦っていた『ショッカー』『ゲルショッカー』の首領でもあって、死んだと思いきやその度に復活して新た組織の首領として君臨していたのです。最終的に仮面ライダーV3によってその本当の正体が暴かれて倒されましたが、仮面ライダーでは既に昭和40年代に人工知能をラスボスとして登場させていたんです。映画『ターミネーター』の10年も前の話ですよ。凄くないですか?

そして、令和という時代を迎えて、昭和の時代には空想上の存在でしかなかった人工知能が現実のものとなりつつある今、まさにベストマッチなテーマではないでしょうか。あ、ベストマッチって言っちゃった(笑)。

そして、私が個人的に注目しているのはAIが完全悪ではないというところ。

現実の世界でも、AIに人間が仕事を奪われるとか、AIが人間の能力を超えて所謂シンギュラリティ(技術的特異点)を迎えたら人間はAIに支配されてしまうのではないかとか、AIに対する懸念や漠然とした恐怖のようなものがあります。

だからといって、必ずしもAIが悪ではないというのがこのゼロワンの物語の根底にあるのです。

本当の悪はAIを恐れ、AIの能力の前に自分を諦め、思考停止してしまった人間の中にあるのではないかというのがテーマのひとつになっています。そんな人間の弱さにもスポットを当てながらヒューマンドラマとしての部分も深い話が展開していくのではないかと期待しています。

仮面ライダーゼロワンに変身するのはAI企業の若き新社長

そして、『滅亡迅雷.net』に立ち向かう者がひとり。祖父である『飛電インテリジェンス』の前社長・飛電是之助の遺言で社長に就任することとなった主人公・飛電或人。創業者でもある飛電是之助は「人類を超えるAI抑止力」として密かに社長のみが手にできる『飛電ゼロワンドライバー』を開発していたのです。

初めは社長就任を拒否していた或人ですが、暴走したヒューマギアを目の当たりにしてその脅威に対抗すべくドライバーを受け取り、仮面ライダーゼロワンに変身してAIを巡るバトルへと身を投じることとなるのです。

AIが人間の脅威になるなんて話は昔から言われていることですが、そんな脅威に対しての抑止力として仮面ライダーを開発するという発想が素晴らしいですね。更に素晴らしいと思ったのが、社長を継いだ者しか手にできないという設定。人間を超えるAIを抑止するものなのですから、おかしな奴の手に渡ったらそりゃもうAI以上の脅威になっちゃいます。だからこそ量産せずに一子相伝のような扱いにしているという訳ですね。

そんな主人公・飛電或人(ひでん・あると)/仮面ライダーゼロワンを演じるのは『男子高生ミスターコン 2017』でグランプリを受賞し、主にモデルとして昨年から今年に掛けて数々のテレビ、雑誌、イベントなどにご出演されている高橋文哉さん(18歳)です。

大勢のマスコミ、関係者を前にしての記者会見に自分の心臓の音が聞こえるほど緊張していると漏らしていた高橋さんですが、「或人には『とにかくうるさい』『とにかく真っ直ぐ』『とにかく喜怒哀楽が分かり易い』という3つの特徴があるので、普段の生活からちょっとうるさくしてみようと意識して、ゲームをしていても『うわっ、やられた!』とか声を出してみたりして、ちょっとづつ自分に落とし込んでいきました」と、緊張した様子を見せず、笑いのセンスがないのにお笑い芸人を目指しているという或人の役作りについてハキハキと答えていました。

そんな或人が社長となった『飛電インテリジェンス』にはそのほかにも個性豊かなキャラクターが登場します。

社長秘書を務めるのは秘書型AIアシスタントヒューマギアのイズ。社長の指示に従い、仕事や仮面ライダーとしての戦いを忠実にサポートするのですが、感情豊かで真っ直ぐな或人と行動を共にしていくことで色々なことを学習(ラーニング)していきます。

イズを演じるのはPopteen専属モデルを務める鶴嶋乃愛さん(18歳)です。会見には劇中のヒューマギアの格好で登壇されていましたが、整った顔立ちにグリーンのカラコンがよく似合っていて、本当にヒューマギアつくちゃったのかと思うぐらいに不思議な魅力に惹き込まれました。

鶴嶋さんは、イズを演じるにあたって「人間ではなくAIなので、大きな声を出すようなときも感情の起伏が殆ど出ない。演技経験のない自分がそこを表現するのはすごく難しい」とおっしゃってましたが、私は個人的に、或人と行動を共にすることで、喜怒哀楽や友情、愛情などといった人間の感情を学習して、始めは無感情だったイズがどんどん人間らしく変化していくんじゃないかと、心を持ったヒューマギアの誕生を勝手に夢想して楽しみにしています。

そして、前社長の死去に伴って新社長に就任する気満々だったのに或人にその座を奪われてしまう野心家の副社長・福添は或人の存在が目の上の瘤。密かに或人の失敗、失脚を願う一方で会社の成功には喜ぶという複雑な日々を送ります。

そんな『飛電インテリジェンス』副社長・福添准(ふくぞえ・じゅん)を演じるアンジャッシュ・児嶋一哉さんは、福添について「社長の座を狙って、或人のこともよく思っていない嫌な役なんですが、人間味溢れるキャラでもあるのでみなさんに愛されるキャラクターになれたらいいですね」と期待を口にしつつ、役作りについては「ドジな部分があったり、悔しがったり、大声出したり、普段バラエティに出ている自分と変わらないなと思ったので、役作りはしていません。僕です。『福添』役なんですが、途中から役名も『児嶋』に変わってるかもしれない」と、得意のジョークを交えながら、コントで培った表現力を活かしたいと語っていました。

仮面ライダー史上初めて序盤からレギュラーで登場する女性仮面ライダー

しかし、そんなテロリストによるAIの暴走を国だって放っておくわけがない。という訳で、内閣官房直轄の対人工知能特務機関『A.I.M.S.(Artificial Intelligence Military Service)』を組織してAI犯罪に立ち向かうわけです。この『A.I.M.S.(えいむず)』には民間人に被害が及ぶ危険があると判断されたヒューマギアを廃棄する資格や権限が与えられています。そして、暴走し怪人化(=マギア化)したヒューマギアを倒すために開発された「A.I.M.S.ショットライザー」を使って仮面ライダーに変身する隊員が2人もいるんです。

そのひとり、対人工知能特務機関『A.I.M.S.』の隊長・不破諌(ふわ・いさむ)/仮面ライダーバルカンを演じるのは2016年に『第29回ジュノンスーパーボーイコンテスト』で準グランプリを受賞し、その後数々のドラマなどに出演されている岡田龍太郎さん(25歳)です。

イケメンなのはもちろんなんですが、『仮面ライダーW』で主人公・左翔太郎を演じた桐山漣さんに雰囲気が似ている気がするんですよね。ジオウでは押田岳さんが『仮面ライダー龍騎』で秋山蓮/仮面ライダーナイトを演じた松田悟志さんに似ていると話題になりましたが、こちらの二人も話題になったりするかもしれませんね。そんな岡田さんは特殊部隊の隊長という役柄から変身前の生身のアクションが多いということで、モデルガンを買ってご自宅で日々アクションの練習をされているという努力家の一面もお持ちのようです。

岡田さん演じる不破諌は過去の出来事から『飛電インテリジェンス』やAIを目の敵にしているということなので、当然或人ともぶつかり合うんでしょうね。

そんなぶつかり合う二人の関係がストーリーが進むにつれてどのように変化していくのか、そこにも注目していきたいですね。

そしてもうひとりは、『A.I.M.S.』の技術顧問・刃唯阿(やいば・ゆあ)/仮面ライダーバルキリー。唯阿は「A.I.M.S.ショットライザー」の開発にも関わるほどの技術者でありながら戦闘能力にも優れていて仮面ライダーとしてテロリストとの戦いに臨む勇敢な女性。まさに“世界最強のリケジョ”といったところでしょうか。

演じるのは170cmの長身に長い髪と笑顔が素敵な井桁弘恵さん(22歳)です。井桁さんは既に数々のドラマや映画、某ブライダル系雑誌などCMやMVなどにご出演なのでお名前を知らない人でも見れば「あ〜知ってる」ってなるかもしれませんね。井桁さんは自身の演じる唯阿について「行動もテキパキしていて、所作も銃さばきもスマートでかっこいい女性」だとし、役作りについては「かっこいい姿勢や目線などを意識して自分なりに研究して演じています」と明かしてくれました。

そんな唯阿が変身する仮面ライダーバルキリーは番組放送開始当初から登場する女性仮面ライダーとしては仮面ライダー史上初となります。「え?『仮面ライダーストロンガー』のタックルがいるじゃん」と思われがちですが、実はタックルはあくまで『電波人間』であって『仮面ライダー』ではないので女性仮面ライダーとしてはカウントされていないんですよねー。あ、ご存知ですよね。失礼いたしました。

とは言え、もっと女性仮面ライダーを出して欲しいなあと常々思っていた私にとってこれは胸熱ポイントです。

女の子だって仮面ライダーが好きな子は沢山いますし、変身もしたいはずなんです。仮面ライダーに出てきたヒロインは、特殊能力を持っていたとしても仮面ライダーに変身したのは数えるほどでした。しかもレギュラーメンバーとして度々変身していたとなると『仮面ライダー鎧武』の仮面ライダーマリカぐらいでしょうか。

変身したい、私も仮面ライダーごっこしたい、でもマッチョな男性仮面ライダーに変身したい訳じゃないの…そんな悔しい思いをしていた女の子たちも誰に遠慮することなく心置きなく変身していただきたい!

井桁さん演じる刃唯阿/仮面ライダーバルキリーのかっこかわいい姿を見て仮面ライダーファンの女の子が増えてくれたら嬉しいですね。

追加情報やイベント開催も

今回の制作発表会見で遂にそのベールを脱いだ『仮面ライダーゼロワン』ですが、今回記者発表に参加したキャストのほかに、ナレーションに声優の山寺宏一さん、AI・ザットの声を同じく声優の日高のり子さんが担当されることも発表されました。

また、8月には更に大物アーティストによる主題歌の発表、そして追加キャストの発表もあるとのことです。

更に、8月25日(日)には『仮面ライダージオウ』から『仮面ライダーゼロワン』へのプレミアムバトンタッチイベントが開催され、映画館のスクリーンで『ジオウ』最終回と『ゼロワン』の第1話先行上映が行われることも決定。上映後には両作品の主要キャストによるトークショーも予定されており、参加方法など詳細は後日公式サイトにてお知らせされるとのことです。

放送開始まであと1ヶ月ちょっとですが、それまでも『仮面ライダーゼロワン』から目が離せないですよ!

新番組『仮面ライダーゼロワン』は2019年9月01日(日)9:00~テレビ朝日系にて放送開始です。

(写真・取材・文:いぢま)


    ライタープロフィール

    いぢま (井嶋輝文)

    いぢま (井嶋輝文)

    静岡県浜松市出身、東京都在住。フリーランスシステムエンジニア、ブロガー、ライター、などの肩書きを持つ仮面ライダー大好きオジさん。初めて映画館で観た映画『スターウォーズ』に衝撃を受け、以来SF映画や特撮映画、アクション映画を中心に映画好きになる。但し、恋愛映画とホラー映画はちょっと苦手。個人ブログ『Knowledge Colors』では映画以外の話題も発信中。

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