「となりのチカラ」第1話レビュー:ご近所さんが気になって仕方がない!? 中越チカラは家の外に耳を澄ます(※ストーリーネタバレあり)
>>>「となりのチカラ」の画像を全て見る(全6点)
松本潤主演、木曜ドラマ「となりのチカラ」が2022年1月20日より放送スタート。
東京のとあるマンションに引っ越してきた家族。夫のチカラ(松本潤)、妻の灯(上戸彩)、娘の愛理(鎌田英怜奈)、息子の高太郎(大平洋介)が、ちょっと不思議な隣人が住むマンションにおいて、さまざまなドタバタ劇に巻き込まれていく。
本記事では、第1話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
【関連記事】松本潤 記者会見詳細レポート
【関連記事】映画『99.9』ファン必見「7つ」の理由
「となりのチカラ」第1話レビュー
お隣に新しい人が引っ越してくると、やっぱりどんな人かな? と考える。でも、考えるだけで、大半の場合は「どんな人か」知らずに終わることのほうが多いんじゃないだろうか。しかし、中越チカラは違う。
東京郊外にあるマンションに引っ越してきた中越一家。優柔不断なところがある夫のチカラに、しっかり者の妻の灯、娘の愛理と息子の高太郎。いわゆるごく“普通”の家族だ。
ひとつ変わっているところがあるとすれば、チカラは周りの人が気になって仕方がない。すぐ、他人の事情に首を突っ込みたくなる。困っている人がいたら放っておけないという、今どきある意味珍しいタイプだ。
そしてそんな中越家が引っ越してきたマンションは、チカラが首をツッコミたくなるような住民ばかりだ。「今日のラッキーカラー」で身を包む隣人・404号室の道尾頼子、303号室には女性同士でルームシェアをしているようだが、男性が入れ替わり立ち替わり訪れているよう……? 601号室には連続用事殺人事件の犯人・少年Aが住んでいる、らしい。
更に、ある日突然、402号室から悲鳴が! 最初は母と娘がクモに怯えていただけだったが、2回目は夫の声らしき怒鳴り声も混ざっている。もうこうなるとチカラは気になって仕方がない。
児童虐待では? 助けに行ったほうがいいのでは? 最初は止めていた灯も、結局チカラの背中を押す。
402号室の問題は根が深そうだ。実際に娘の好美に虐待は行われているのだろう。事態を察したチカラは必死に好美に語り掛ける。チカラが少し介入したところで状況が変わるわけでもない。
しかし、好美が少しでも心を開いてくれたことにチカラはご満悦だ。
ニコニコしていたのもつかの間、今度は上の階の503号室から悲鳴が……。
チカラが現れたことによって、それぞれの部屋の状況が変わるわけではない。ほんのちょっと関わるだけだ(今のところは)。もしかすると、更に悪化させる可能性だってある。
ただ、近所との付き合いが希薄になりがちな現代で、そんなご近所のことに首をつっこむのは珍しい。でも、ちょっとだけ関わって、何かした気になられるのは相手からしたら迷惑ではないだろうか……? と思ったりもする。でも、誰かが介入することによって、自体が変わる可能性だって大いにあり得る。その辺りが今後、どんなふうに描かれていくのか。
もうひとつ気になったのが、チカラがあまり父親っぽくないところだ。なんというのだろう、母と父、子ども2人の家族ではなく、母と子ども3人の家族のようにも見える。ご近所さんのことや、周りの他人のことは気になって仕方がないチカラだけれど、きちんと自分の家族のことは見ているのか……。灯の言葉の端々からもチカラが気がついていない問題をはらんでいそう。
各部屋、家庭で抱えている問題が、どれも心が痛くなりそうで心して観なければ! という気持ちになる。
そんな中で、猫さんの語りがちょっとほっこりする。それに語り手がチカラ本人ではなく、第三者目線というところがイイ。
第2話のチカラはどうやら503号室に関わっていくようだ。少しでも力になれると良いのだけれど。
(文:ふくだりょうこ)
【関連記事】松本潤 記者会見詳細レポート
【関連記事】映画『99.9』ファン必見「7つ」の理由
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
© テレビ朝日