映画コラム

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2016年05月24日

「非常に不愉快な物語」を自称して始まるファンタジー映画にハマったお話

「非常に不愉快な物語」を自称して始まるファンタジー映画にハマったお話

2016年11月に『ハリー・ポッター』待望の新シリーズの公開を控えていますね!絶大な人気で、今でも多くの人に愛され続けている『ハリー・ポッター』。そんな『ハリー・ポッター』がニューヨーク・タイムズの児童書ベストセラーランキングで、1位の座を譲った最初の作品を知っていますか?

今日も映画日和ういログ」、今回は、その作品映画『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』をご紹介します!

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語スペシャル・エディション [DVD]


ハッピーエンドが観たいならば隣の劇場へ


この作品は、『ハリー・ポッター』、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ナルニア国物語』といったファンタジー映画の黄金期に公開し、他の映画とは一線を置いた物語のはじまりがあったんです。

原作のはじまり


「まことに申し上げにくいことながら、あなたがその手につかんでいるこの本は、非常に不愉快な本である。(中略)こういう話は我慢ならん、ということであれば、どうか遠慮なくこの本はうっちゃって、幸せ満載の読み物を手にとることをおすすめする次第である。」
- レモニー・スニケット(原作『世にも不幸せなできごと』シリーズ第1巻「最悪のはじまり」より)

映画版のはじまり


「非常に不愉快な物語なので、ハッピー・エンドの映画を観たいならば隣の劇場へ」
- レモニー・スニケット

物語のはじまりからこんなメッセージを残されて、そんなこと言われたら気になっちゃうよ…!なんて私は、まんまとハマってしまいました。

『ジム・キャリー』演じるオラフ伯爵が悪すぎるのに笑えちゃう!


この作品で『ジム・キャリー』演じるオラフ伯爵、相当な悪役として現れるのですが、映画『マスク』をきっかけに『ジム・キャリー』のファンになった私は、この作品をはじめて観たとき、はじまりから不愉快な物語と聞いても、『ジム・キャリー』演じるオラフ伯爵のことを「実は、どこかいいやつなのかもしれない!」と変な期待を胸に観たのですが結局は、期待ハズレ、どこか愛嬌がありそうに見えて、ただの悪いやつ!悪すぎるんです!3人兄弟の命をどうにかこうにか奪おうとしたり、あらゆる手を打ってきます。

でもやっぱりちょっとおバカなオラフ伯爵、そんなユーモアで危険そして感動なんかもあったり、他のファンタジー映画にはない、うさんくささのある不思議な世界観に笑えてしまいます。

賢い子供が悪い大人にぎゃふんと言わせる!


主人公の3人兄弟の長女は、最大の不幸が迫った途端に、ひらめいて回避する頭の切れる少女。長男は、読んだ本は忘れないというずば抜けた能力を持っていて、次女は、なんでも噛めちゃう、可愛くてスゴイ子。

この子どもたち3人が次から次へと仕掛けてくるオラフ伯爵の策略を見破り、「ぎゃふん」と言わせるその瞬間が楽しいんです。次はどんな不幸を、どうやって回避するんだろう!って、先が気になって仕方がない作品です。

どんなラストが待ち受けているのか、ぜひ一緒に見届けてみてはいかがでしょうか?

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(文:木村うい

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