新米ライター・ナオの突撃レポート ニコ生・ホメゴロ師シアター『人類資金』直前特集!
ニコニコ生放送「ホメゴロ師シアター」開催!
今回、映画ライターになる夢を目指し奮闘中の私 ナオは、阪本順治監督最新作『人類資金』公開直前特番として『大鹿村騒動記』を無料上映した、第9回「ホメゴロ師シアター」の収録現場にお邪魔してきました!
ニコニコ生放送で配信されております「ホメゴロ師シアター」は、様々なジャンルで活躍されている豪華ゲストをお招きして、映画好きなニコ動ユーザーの皆さんと一緒に映画をホメて!ホメて!ホメ倒そう!という番組です。
今回はまず阪本順治監督をお招きし、2011年に公開されました『大鹿村騒動記』を無料上映!『大鹿村騒動記』とは…
阪本監督のデビュー作『どついたるねん』以来6作品にわたり起用し続けていた、名優・原田芳雄さんを「いつか主演に!」という阪本監督たっての願いが実現した作品であり、長野県下伊那郡に実在する大鹿村を舞台に、そこで300年以上続く伝統の大鹿歌舞伎を取り上げた群像喜劇。
しかし本作が公開された2011年7月16日の3日後に原田さんはお亡くなりになられ、原田さんにとって遺作となった作品でもあります。
阪本順治監督&金谷俊一郎先生 映画『大鹿村騒動記』を生実況!
番組MCシンデレラエクスプレス渡辺さんとともに、番組助手のオスケーくん、ものまね芸人 梅小鉢のお二人、そして歴史コメンテイター 金谷俊一郎先生とご一緒に、阪本監督に“生”解説していただきながら『大鹿村騒動記』をたっぷり楽しみました。
(ホメゴロ師シアターは「映画本編」と「ゲストの生解説」を“2画面”で同時に楽しんでいただける番組構成!新しい映画の楽しみ方を、ぜひ皆さま一度ご体験ください~。)
撮影当時の思い出や、本作主演の故・原田芳雄さんについても阪本監督自らお話してくださいました。本編のクライマックスを飾る大鹿歌舞伎の公演シーンでは、観客役として大鹿村の村民の方々が多数エキストラ出演。普段から大鹿歌舞伎に慣れ親しんでいる村民の皆さんだからこそ「エキストラさんの視線が最も緊張した」と話していらっしゃいました。
阪本順治監督に『人類資金』を生インタビュー!
上映会終了後はお待ちかね、阪本監督最新作『人類資金』について生インタビューのコーナー!
『亡国のイージス』(05)の原作者・福井晴敏さんと再びタッグを組んだことでも注目されている本作。33年前に高野孟氏の著書『M資金』に阪本監督が出会ったことがきっかけで、いつかM資金を題材にした映画をつくりたいと温められていた企画だったそうです。その後、監督自らが福井さんに企画内容を伝え、映画化を前提としたオリジナル小説を書いてほしいとお願いしたところから本作の企画がスタート。
壮大なスケールのストーリーが描かれているため、ロケ地にも強いこだわりがあり、本編に出てくる国連本部での撮影の際、実はまだ撮影を開始できるほどの制作費が集まっていなかったにも関わらず、スケジュールの都合上、映画化の見通しが立っていない状態で国連本部での撮影をまず終わらせることに…監督は「人類はあったが資金がなかった(笑)」と当時の苦労を振り返っておられました。
さらに、放送では撮影で実際に使用された小道具の「PDA」もお持ちいただきました。このPDAが物語のカギとなっておりますので、どの場面で登場するのかを劇場でご確認ください!!
金谷俊一郎先生による「人類資金をもっと楽しめる特別授業」!
さて番組前半戦の最後を締めくくったのは、ひそかに私が注目していたコーナー…歴史コメンテイターで東進ハイスクール講師としてもおなじみの金谷俊一郎先生による「人類資金をもっと楽しめる特別授業」がスタート。
太平洋戦争 終戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領により、日本軍が民間より徴収していた大量の貴金属やダイヤモンド…等の資産はGHQに接収されることに。ところがGHQ側は資産の使用目的を詳細に明らかにしていませんでした。“全額日本の復興に投資した”と発表してはいるものの、実は復興にかかった金額と接収された金額が大幅に異なっているのではないかと噂がたち、この差額分の財産が“M資金”と呼ばれるようになったのだそうです!
ちなみにこのM資金の【M】はGHQ最高司令官マッカーサー将軍の“M”など諸説あるようですが、GHQ経済科学局・第2代局長のマーカット少佐の“M”が定説なんだとか。
映画『人類資金』では、この“M資金”の伝説を利用し“M資金詐欺”をはたらいていた一人の男=佐藤浩市さんが、とある人物との出会いをきっかけにM資金を巡る陰謀と戦いに巻き込まれていく姿が描いています。
およそ15分の金谷先生の特別授業でしたが、M資金についての知識がなかった私にも非常に分かりやすく、まさかこんな伝説が噂されていたなんて思ってもいませんでした。
「月刊ムー」より、三上編集長、漫画家・飛鳥昭雄 先生が参戦!
そして番組は、今回の最後のコーナーとなる「“M資金”と闇の都市伝説に迫る、大暴露座談会」へ。月刊ムー 三上丈晴編集長、漫画家・飛鳥昭雄 先生、謎ガールの桜田ファミリアさんをゲストにお招きしました。真っ黒なつなぎ姿に大きなサングラスで顔を完全に隠した飛鳥先生の登場に、現場の雰囲気はガラリと“怪しい”ムードに (笑)
“M資金”にまつわるこんな伝説があるそうです…。
三上編集長によると、M資金の【M】は、マーカット少佐のMが定説だと言われていますがが、実は【無(ム)資金】であるとのコト。世間がM資金として騒いでいる資産はごく一部分であり、無いもの同然。もっと巨額な資産が隠されているとの噂があるんだそうです!
「M資金を考えるには、まず人間性についても考えなければならない」と語る飛鳥先生。「(戦争に負け)どうせアメリカに持っていかれると分かっているのであれば、日本軍も黙って持っていかれるようなことはしない。世間が想像しているM資金があるとすれば、それは軍より“もっと大きな存在”が関わっている」と、隠されたさらなる陰謀も教えていただきました。
またM資金のみならず、様々な陰謀資金が日本には存在しており、終戦時に接収された膨大な資金はフィリピンに運ばれているとの情報も…。なんと!このほんの一部を掘り起こした人間が…1986年の革命により失脚した独裁者マルコス大統領だと噂されているそうです。
さらにマルコス大統領が掘り起こした金のうち一部がスイスの銀行に預けられ、利子で出る儲けが未だに政治や裏社会で利用されているとの都市伝説も…。
MC 渡辺さんから「編集長は誰からそのような情報を入手するの?」との疑問を投げかけられると、三上編集長も「あるコネクションを使って…すべてはこちらを読んで頂ければ!」と、月刊ムーを手に取り宣伝活動にも余念がありませんでした(笑)
イベントに参加してみて
さて、4時間に渡る「ホメゴロ師シアター『人類資金』特集」でしたが、終わってみればあっという間。映画『陣る資金』はM資金という謎に包まれたテーマを題材にしており、正直難しい印象を受けていましたが、今回あらゆる角度から学んだことにより少し敷居が低くなったように感じました。早速、劇場へ足を運んでみたいと思います!
作品紹介
「10兆円で世界のルールは変えられるのか?」原作・福井晴敏×監督・坂本順治『亡国のイージス』のコンビ再び!エコノミック・サスペンス大作、遂に完成!!
映画『人類資金』公式サイト
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