「大きな嘘は…」新垣隆『ソロモンの偽証』応援大使就任会見で"偽証"を語る
2015年3月7日より『前篇・事件』が全国公開となる映画『ソロモンの偽証』。
その全国公開に先立って、昨年2月にゴーストライターであることを告白した作曲家の新垣隆さんが”嘘”から逃げない男として、映画『ソロモンの偽証』の応援大使に任命され、本日3月5日、東京・築地にある松竹本社で応援大使就任式および記者会見を行いました。
『ソロモンの偽証』応援大使として現役中学生にエール
応援大使就任式の冒頭では松竹株式会社より認定証の授与が行われ、
「私が中学生だった頃から30年の月日が経ち今では毛筆を作るために自分の薄毛を提供するようになってしまった新垣隆です」
とユニーク過ぎる挨拶で就任会見はスタート。
「中学生の時に持っていた気持ちは今も変わらない、中学生というのは非常に大事な時期ですから頑張ってください。お互い頑張りましょう」と語り現役の中学生に向けてエールを送りました。
「名刺を人生で初めて持った」と語りながら取材に詰めかけた記者に『ソロモンの偽証』応援大使と書かれた名刺を自ら配る一幕もあり和やかに就任会見は進行しました。
いただいた仕事が仕事である
続いて行われた記者会見で司会者から、映画『ソロモンの偽証』を鑑賞した感想を尋ねられると
「とても素晴らしい作品だと思います。ただ、自分が中学生だった頃を思い出すと彼らのような言葉は持っていなかったような気がします。素晴らしい中学生の演技に非常に大事なメッセージが示されているんじゃないかと感じました」と語る新垣さん。
「仕事は選ばないのか?」という誰もが気になる質問に対しては「いただいた仕事が仕事である」とキッパリ述べ自信の仕事に対するポリシーも覗かせていました。
さらに「最近ついた大きな嘘は?」という問いには「大きな嘘は皆さんご存知の通り…」と答え会場には再び大きな笑いが起こり「大きな嘘をついた人間が(応援大使としての)役割を務めることができるか、そのことも含め皆さんに知っていただいて役目を務めたいと思っています」と応援大使としての意気込みも語りました。
「ゴースト問題以外の嘘は?」という問いには「婚活を宣言したものの未だにしてません」と答えたほか、「映画の出演者の中から強いて好みのタイプを選ぶとすれば?」という質問には「校長先生を演じた余貴美子さんがステキでした」と照れながら返答するなど、終始笑いの絶えない就任会見となりました。
リアル中学生からの質問に真摯に対応
今回の就任式には16名の現役の中学生も駆けつけ、中学生からの質問に新垣隆さんが回答するシーンもありました。
女子中学生からの「友だちにうそがバレたんですが、どうしたらいいんですか? 謝罪会見を開いたほうがいいんですか?」という質問には「会見は開かなくて大丈夫です」と回答し会場の笑いを誘いつつも「ごめんなさいの一言が大事かなと思います」とシンプルながらもとても大切なアドバイスを送りました。
続いて「将来の夢は叶うと思いますか?」という質問に対しては「夢を持ってることがとても幸せなこと。夢を叶えるために頑張ること、考えることが一番大事」と真摯に回答していました。
そして、司会者から新垣さん自身の現在の夢を尋ねられると「音楽家として再び活動できるようになったので、これからもずっと続けていきたい」と現在の心境を語りました。
トークアプリ「755」で全国の中学生からの質問に回答
今回の就任式の後半では、次世代トークアプリ『755』を利用して全国の中学生から寄せられた多くの質問にも新垣隆さんがリアルタイムで回答を行いました。
「新垣さんは暇な時なにをしますか?」という質問に対しては「何もしないのも大事なことです。誰もが気づかない秘密の自分の時間を持つことも大事なことだと思います」と答えるなど、それぞれの質問に一つひとつ丁寧に回答する姿がとても印象的でした。
そのほか『755』に寄せられた質問や新垣さんの回答は下記で見ることができます。
『ソロモンの偽証』応援大使 新垣隆の「大人の相談室」
最後には「私は音楽家なので音楽を通じて皆さんに表現をしたりコミュニケーションを取っている人間なんですが、日々の生活での悩みや困っていることがあれば、何らかの言葉をかけていきたいと思っています」と語り、この日のイベントを締めくくりました。
そんな新垣隆さんが応援大使に就任した映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』は3月7日(土)公開開始! そして『後篇・裁判』は4月11日(土)より公開予定です。
映画『ソロモンの偽証』オフィシャルサイト
(文・写真/岡部照将)
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