「ひとりひとり感想が違っていい…」映画『ストロボ ライト』初日舞台挨拶
大阪・京都・兵庫での先行公開で高い評価を得て、第14回ハンブルグ日本映画祭でも上映された映画『ストロボ ライト』が、満を持して2015年4月11日から全国ロードショー開始となった。
大阪芸術大学出身の新鋭・片元亮監督のデビュー作で、自主制作映画の枠を越えたスケールが話題となっている本作。公開初日にあわせて、新宿にあるK's cinemaにて片元亮監督、ならびに出演俳優陣による舞台挨拶が行われた。
映画『ストロボ ライト』初日舞台あいさつ
冒頭・片元亮監督の挨拶に続いて、挨拶をした主人公・小林秀役の福地教光さんは「クランクインから5年後しの東京での上映に胸がいっぱいです」と待ちに待った全国ロードショーに熱い思いを語られました。
また、関西発の自主制作映画であることに関して片元亮監督は「物語は"東京のとある街"が舞台ですが、ロケ地は全て関西です。そして9割が兵庫県伊丹市に協力を頂いて撮影を行いました。通常は東京から公開スタートする作品が多い中、関西で作った映画を関西から発信した。自分たちはその道を信じてやってきました」と、あえて通常とは違う公開スタイルに踏み切った思いを語られました。
本作のみどころについて聞かれ、新人刑事・吉行実友役の坂城君さんは「同じく"ストロボ"がついたタイトルの映画で"壁ドン"が話題になっています。この映画には"柱ドン"がある。このシーンを是非観て欲しい」と作品内の自身が登場するワンシーンについて語られ、会場の笑いを誘っていました。
司会者に、撮影で苦労した点を聴かれ片元亮監督は「言うことを聞かない役者ばかりでした」と回答。それに呼応して本間邦秋役・太田清伸さんは「怖い監督なんですよ。何回泣かされたことか」と冗談交じりにこたえ、会場にさらなる笑いに包まれました。
舞台挨拶終盤で片元亮監督は、「最近の映画では、必ず解答編というのがあって、細かい背景などを全て説明します。映画って、観る人の中に委ねることで、観客ひとりひとり感想が違っていいと思ったんです。今回は主人公とヒロインをメインに描こうと思い、その2人だけを追いかけると物語は完結しています。けれど、それ以外にもいっぱい色んなストーリーが込められています。気になってもう一回観たいと思う映画にしました」とコメント。
「ここはあくまでもスタート地点。次は横浜も決まっていて、今後どんどん全国に拡げていきたい。応援してください」と、さらなる公開地域の拡大に向け監督の意欲が語られ、拍手喝采の中舞台挨拶を終えました。
写真上段・左から、太田清伸・長山浩巳・加納克範・伊勢明訓、写真下段・左から、槇徹・片元亮監督・福地教光・坂城君(敬称略)
自主制作映画とは思えない壮大なスケール感と、複雑に絡み合うストーリーで、先行上映が行われた関西でリピーターが続出した映画『ストロボ ライト』。いよいよ全国ロードショー開始で、さらに話題となることが予想される。是非劇場で、そのやみつき具合を体感されてみていはいかがだろうか。
映画『ストロボ ライト』公式サイト
フォトギャラリー
(文・写真/常時系)
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