全国ふるさと甲子園は地域をアピールする真剣勝負と、人の魅力が溢れる場だった
淡路島が「行きたくなったふるさと」グランプリに決定!
グランプリに選ばれた淡路島は特産の玉ねぎを使ったスープや淡路牛を紹介しており、地元の担当者は「玉ねぎスープを飲んだお客さんの笑顔を観て、ひょっとしたら(グランプリを)狙えるかなと思いました。これを糧に淡路島のPRをしていきたいです。」と、心から受賞を喜んでいる様子。淡路島は映画『ノルウェイの森』やオールロケを行った『種まく旅人 くにうみの郷』などのロケ地となっています。
また、準グランプリには河津わさび丼を提供した静岡県河津町が受賞。あんことバター、ワサビをパンに挟んだ新商品あんバタわさこも紹介していました。河津のわさび丼はテレビ東京『孤独のグルメ』で紹介されましたからご存知の方も多いでしょう。河津町は映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地にもなっています。
準グランプリのプレゼンテーターは松竹株式会社の小林敬宜氏が務め、「会場内に昔や最近のロケ地のポスターがいっぱい貼られているのを見まして、映画ってそうやって長く愛されていくものだと思っています。長く地域に愛されるような作品を作らなきゃいけないと思いました。」とコメントし、河津町には8月8日から公開の映画『日本のいちばん長い日』の鑑賞券10枚などが贈られました(松竹は全国ふるさと甲子園を後援しています)。
第4位の愛知県蒲郡市をシネマズが取材
「シネマズ by 松竹」関連としては、第4位に三河湾産のあさりが特徴のガマゴリうどんを提供していた愛知県蒲郡市が選ばれまして、副賞としてシネマズによる地域取材権が贈られました。
蒲郡というと蒲郡温泉、三河湾、ラグーナテンボスあたりが思い浮かびますが、一体どんな素晴らしいものに出会えるのかシネマズ公式ライターとして楽しみです。(で、誰が取材に向かうのかは不明ですが、愛知だし日帰りになるのかな)
出店側も参加側も双方に魅力あるイベント
グルメ、観光、特産品など、たとえ日本一の特徴を持っていても地域がそれをうまくアピールできなければ世の中の膨大な情報に埋もれてしまいます。全国ふるさと甲子園は参加すれば絶対に注目されるというものではありませんが、出店者はお互いに切磋琢磨し合いながら、地域おこしという同じ目標に向かって自分たちの街の魅力を存分に発信できる場となったのではないでしょうか。
参加することで他の地域のアピール方法を学んだり、参加者から生の声を聞いたりと、きっとプラスになることは多いはず。ただし、得たものを最終的に活かすのは出店した地域のみなさん次第となります。実行委員長である藤崎慎一氏の言葉を借りるなら「地域おこしは誰かがやるものではなく、気づいた自分が一歩踏み出して行うもの」です。
参加者側としては、まだ行ったことのない地域の良さを発掘できたのは非常に魅力的でしたし、リアルな場で観光情報に触れることができ、3,000円の参加券(グルメチケット10枚)は費用以上のお得感があるように感じました。
最後に、リアルな場としてのメリットをもう1つ挙げるとしたら、人の温もりに触れることができる点でしょう。滋賀県甲賀市のような細かで気配りのある行動からはおもてなし精神や人の温もりが感じられ、ふと気がつくと甲賀市を追っている自分がいました。これは決してWeb上の観光情報だけでは感じ取れないものでしょう。そんな地域に行ってみたくなる全国ふるさと甲子園。ぜひ、第2弾の開催に期待したいです。
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(取材/アスカ)
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