江口洋介・本木雅弘がヘリコプターで登場!『天空の蜂』記者会見
本当に大変だった!あのシーン
特に大変だったシーンを聞かれると江口は、「スリリングなシーンの連続なんですけれども。中でも、本木さんとカーアクションをするシーンがあるんです。空の話と思ったら、本木さんと運転で爆走するという。2人で何テイクもS字の山道をずっと下りまして…ヘリで内臓が動くのとまた別に、アキレス腱から骨盤までインナーマッスルが張るくらい二人で『ワァーッ!』っと言いながら頑張りました。」との事。
音声の関係もあり、窓を全部閉めての撮影だったようで、車内は3倍ほどの暑さだったそう。
本木も、「もう呼吸困難でしたね、私の場合は。」「あそこ560テイクくらい(録った?)」と、長丁場の辛さ振り返った。
「いい組み合わせだった!」とお互いを絶賛
初共演であった撮影を終えて、お互いの印象をこう語った。
本木「実年齢は私の方がいくつか上なんですけれど、同じ80年代に青春を過ごし、90年代を中心に活動してきたという親近感。そして共に結婚して家族を持っているという状況もあり、非常に役に近いというものもあります。そして、今回湯原と三島というのはある意味、陰と陽。基本的には仕事に没頭して家庭をないがしろにしてきたという。親子間のコミュニケーションを取り足りなかったという後悔を抱えているという男。基本的に、江口さんは普段も非常に情熱を沢山湛えているという方で。私の方はどちらかと言うと内向きにウジウジといく部分がありますので(笑)。ある意味そのコントラストが映画の役割にも有効だったんじゃないかと思っております。だから我ながらいい組み合わせだったんじゃないかと思っております。」
江口「この組み合わせ以上のものはないでしょう、というくらいです!やってて本当に刺激されるんですね。映画の中でも台本を読んでても、三島が言っている台詞が、東野さんの書いた台詞が、非常に奥行きがあるんです。
僕はどちらかというと体を張ってこの大事件と向き合うんですが、ここを本木さんが本当に見事に台詞でバッと言ってくれるので、本当にやりやすく、立ち向かえましたね。」と、お互いの役のキャラクターだけでなく、それぞれの良い部分を賞賛し合った。
作品に対する、堤監督の想い
堤監督「東野さんのお書きになった内容は科学的に非常に緻密である洞察力と、警鐘を発していますよね。それは原発に対することでありますが。そういう現実の問題。
それを我々は3.11を通じて更にリアルに感じました。感じているどころではなく大問題なわけです。日本に今生きている現実を象徴するようなことがこの映画の中の素材としてはあります。
そんなことを沢山の役者さんたちが本当に文字通り全身全霊で、このお2人をトップランナーとして演じていただいたこと。そして、現実にはない巨大な飛行物体を作るというVFX。
更にリチャード・プリンさんというロンドンのものすごい音楽作家にハリウッド並みの音楽をつけていただいたこととか…色々なことに関する語るべきことが、この作品には沢山あります。
僕は個人的には親子のことが一番、演技演出的には一番訴えたい強い要素の一つはありますが、皆さんにお見せしたい色々な要素、考えていただきたい色々な要素を、2時間強の時間にまとめ、そして娯楽作品として皆さんにお届けするということが私の一番の仕事だと感じ、今回20年連れ添ったチームと共に仕上げたこと、そこが一番大事なことです。“娯楽作品”ということなんです。」と、親子愛、そして今日本人が直面しているリアルな問題に重点を置いたと語った。
『天空の蜂』は、9月12日(土)よりピカデリー他、全国にて公開。
公式サイト https://tenkunohachi.jp/
(C)2015「天空の蜂」製作委員会
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