同世代に向けたエロスと情緒―映画『赤い玉、』奥田瑛二・単独インタビュー
エロスを撮ってみたいのは女優・綾瀬はるか
―少し話が変わりますが、今エロスの相手にしたいと思う女優さんはいらっしゃいますか?
プラベートではいないな。監督として撮ってみたいのは、綾瀬はるかさん。彼女は一皮剥いてみたいと思う。
―違う一面を引き出したいということでしょうか?
違う一面を引き出したいということじゃなく、剥いてみたいんだ。ただ、そこにあるものを撮ってみたい。むき出しにならざるを得ないようにしたい。そうしたら今以上にすごい女優になると思う。
興味本位で観にきてもらえばいい、そうはいかない。
表情で「野郎ども観に来い!」をとの声に応じて頂いた奥田瑛二さん
―本作の話に戻るのですが、特にどんな人に観て頂きたいとおもいますか?
同世代の野郎どもに観て欲しい。男性本来持っている周りにあるものを、忘れようとか、逃げようとか、関わらないようにしようとかしている人。
―「周りにあるものから逃げている」とは?
欲情の無駄遣いしている人もいるよね?お金で付き合っている人もいるだろうし。そういうことじゃないよなって。リタイアした後に社会に正面から向きあうということから逃げている人だね。
見た目は優しく見えるけど、本質的な優しさってもっと他にあるんじゃないかなと。この映画を観てもらえば、自ずと関わらざるをえなくなるから、同世代の団塊の世代の人には特に観て欲しいと思うよね。
―本作を観れば、そうなるということですね。
自分をもう一回振り返るきっかけにしてもらえればいいなと思います。僕が撮り終えた時に、色々考えたぐらいですから。興味本位で観に来てもらえればいいです。帰る時はそうはいかないですから。
高橋伴明監督と奥田瑛二さんが今の時代にこそ“エロス”を復活させると挑んだ本作。
誰しも経験する“老い”と“性”をテーマにし、人生の半分を過ぎようとする男が、葛藤と焦燥感にさいなまれながらも不確かなものを求め続けるさまを描いた作品となっています。奥田瑛二さんの体当たりの演技と、それに呼応するかのように艶やかに演じた女優たちが紡ぐ、最高のエロス。映画『赤い玉、』は、本日2015年9月12日より全国順次公開です。
(取材・文/黒宮丈治)
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