リアル脱出ゲーム『ある映画館からの脱出』インタビュー企画・丸の内ピカデリー篇
樫村:映画館の特徴は、知らない人と一緒に体験するということなんです。家で1人、2人で観るのに比べて、映画館だと人の体温とか呼吸っていうのが伝わるじゃないですか。周りで誰かが笑っていたらもっと面白く感じるかもしれない。すすり泣く音が聞こえたら、もしかすると自分も泣いてしまうかもしれない。それって映画館ならではじゃないですかね。
写真:今回の公演が開催される丸の内ピカデリー
―それが丸の内ピカデリーのような大きな劇場だとさらに良い?
樫村:丸の内ピカデリー1は800席あるんです。ここが満席になった時の迫力はたいしたもんで、感情の増幅機能というか、泣いたり笑ったり、お客様の記憶に残るものが大きいのではないかなと思います。
―感情の増幅機能?
樫村:東京ドームのライブで何万人集まって、後ろの方なんかは良く見えないし音も完璧には楽しめないこともあると思うんです。けれど、なんで行くかというと、知らない人たちと一緒の空気を吸って、一緒に盛り上がって、感情の振れ方がより増幅されることがあるんじゃないかと。映画館は人数こそ異なりますが、参加型のエンタメとしてその期待にお応えしていきたいですよね。
千葉:シネコンしか経験してなくて、丸の内ピカデリーに初めてきた方から「なんか他と違う」という驚きの声をいただくことがあります。銀座・有楽町の街中に、こんな大きな空間があるっていうのを知ってもらうだけでも、今回の企画の意義があると思っています。今回は楽しいコンテンツになると思うので、楽しい感情と、空間への驚きを一緒に感じてもらって、ここで映画を観たらどうなるのか?っていう気持ちを持って帰ってもらえたらいいなと思っています。
“新しい遊び”に興味がある人に来ていただきたい
―丸の内ピカデリーでもチケットを販売していますが、現在の反響はいかがですか?
曽根:徐々に問合せが増えてきて、売れ行きも伸びてきましたね。予告映像が公開されてからが特に伸びてきています。実際に映像で見ると違うんでしょうね。
―劇場側として、特にこういう人に来てほしいみたいなのはありますか?
曽根:幅広く、様々な世代のお客様に来てほしいとは思いますが、敢えていうなら“銀座でよく遊ぶ人”でしょうか。銀座って、買い物して、ご飯食べて、ちょっとデートに使うような、『場』がたくさんあるんですけど、1人でも楽しめるものが映画館くらいしかなかった。新しい遊び場を作ってみたんで来てくださいって思っています。年齢も性別も関係なく、“新しい遊び”に興味がある人に来ていただきたいかなと思います。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。