第58回ブルーリボン賞。有村架純「この賞にふさわしくなりたい」と決意

第58回ブルーリボン賞が9日、都内で行われ、主演女優賞の有村架純、主演男優賞の大泉洋、助演男優賞の本木雅弘、助演女優賞の吉田羊、新人賞の石井杏奈、作品賞の原田眞人、監督賞の樋口亮輔が登壇した。司会は昨年度の主演男優賞受賞者である浅野忠信、主演女優賞受賞者の安藤サクラが担当。

 

有村架純



『ビリギャル』『ストロボ・エッジ』で主演女優賞に選ばれた有村は「緊張して何を話すか忘れてしまった」と照れ笑い。「ビリギャルとすtろぼえっじで主演したおかげで素敵な賞をいただけたことが嬉しく思う。今日はストロボエッジやビリギャルでお世話になったスタッフさんがいらっしゃりおめでとうといってくださった。スタッフさんの方々のおかげでこの場にたてたので感謝している」と謙虚にスタッフに感謝を伝えた。

また『ストロボ・エッジ』の際に「廣木隆一監督にはお芝居は引き算だから余計なことはするなと怒られた。表情を作らなくても感情が入っていれば目で伝わるといわれた。そん指導がなかったらビリギャルで演じきれなかったかもしれない」と廣木監督の演技指導にも感謝。主演女優賞は大きすぎて実感できない。これからこの1年でまたいろいろな作品に全力でとりくみこの賞にふさわしくなりたい。」と決意を新たにした。

 

大泉洋



『駆込み女と駆出し男』で主演男優賞を受賞した大泉洋は「とんでもなく緊張感が高まってしまいまして。我々はあそこに並んでいたが、ひとり減り、またひとり減りと最後のひとりになった。有村さんで『これをもちまして』といわれたらどうしようかと思った」と会場を沸かせた。また「私みたいなものがこのような賞をとれると思っていなくて、受賞が決まった日に、うちに帰って娘と妻とシャンパンをあけた。そこで受賞したことを話したら、娘は私にはないのか?という顔をし、妻は『わ~すごいね、でもなんでパパが?』といわれた。と家族からも意外な顔をされたことを暴露。

「駆け込み女と駆け出し男で原田監督にひっぱっていただいた。監督の脚本と演出があっての受賞だと思う。共演者との自由なセッションを与えてくださったおかげで現場が楽しかった」と原田監督への感謝を伝えた。

 

吉田羊



吉田は「本番直前までガチガチに緊張していた。でもアットホームな雰囲気な安藤さんと浅野さんの司会で肩の力が抜けた」と二人の司会に賞賛を送る。「私の人生で賞状をもらえるのは卒業少々と自由研究くらい。1ミクロもなかった未来予想図だった。この賞に導いてくださった方々に感謝したい」と感謝を述べた。「娘役の有村さんがそこにいて、余計な役作りをしなくても彼女の芝居に対応するだけで母親にみえるような感じだった」と『ビリギャル』の撮影時を振り返った。

 

本木雅弘



本木は「現場で仕事をするとこんなに不器用なやつだったんだという感想を持つ思う。私は綱渡りでなんとか乗り越えているとう役者。浅野さんや安藤さんのように個性を出せる俳優ではなく、どこにでもいる俳優だと思う。褒めてもらうたびにおろおろしている」と不器用であることを話す。「原田監督には拾っていただき、このような光栄に預かった。役者への理解が深く、皆さんが目のつけない作品に目をつけ、いろいろな役者さんを煽って欲しい」と原田監督に要望を述べた。

 

画像5



石井は「賞を取るん夢だったので嬉しい。家族が喜ぶ姿をみて幸せなと思った。これからもたくさんの人が幸せになところが見られるようにがんばる」と話す。「E-girlsと俳優の両立は大変だけど、ベストアルバムが出せたし新人賞もいただけた」と今後も両立していくと決意を新たに発表した。

 

原田眞人



原田監督は「受賞というのはラッキーなものだから、ほかの受賞者のことは考えるなと先輩にいわれていた。今回はバランスのとれた選択をしていただいて、『日本のいちばん長い日』と『
駆け込み女と駆け出し男』の2作品で受賞できてよかった。また有村さんや吉田さんと僕も仕事がしたい」と二人の女優にオファーした。

 

樋口亮輔



橋口監督は「出演者たちがこれまで入賞したことああるけど、私は初めて。そこに出演者3人きている。ほんちに経験のない彼らだけど、次はここに上がれるようになって欲しい」と出演者の登壇できるようになることを切望。また「いま日本映画は厳しい状況で、こんなご褒美をいただけて嬉しい。キャストはこの子はスターになるって人はいなかった。彼らにはなかったけど、ワークショップのなかにとってもいいものがでてくる瞬間があり、それを信じて彼らをキャスティングした」と『恋人たち』のキャスティング裏話を披露。

 

ブルーリボン賞



また59回の司会を務めることになる有村は意気込みを聞かれると「来年は全部洋さんに任せたい」と話すと、大泉は「どういうふうに司会をすればいいかと見ていた。ああはなるまいと思いながら見ていた。登壇者に質問が終わった後、放置するのはどうかと思う」とニヤリ。また「権威ある賞なので重々しくやるべきかなと思う。ついついあんなこと言ったけど最高の司会だと思う」と司会を絶賛。

それを受け安藤は「一昨年はもっとうまくやれてた。滝川クリステルのようにできてたのに」と悔しげ。浅野は「楽しかったです。皆さんがしゃべってくれてる時間に楽しめている自分がいた。ブルーリボン賞は取りたい、でも司会はやりたくない」と本音をこぼした。

ブルーリボン賞の受賞一覧は以下の通り。

作品賞
「日本のいちばん長い日」

監督賞
橋口亮輔(恋人たち)

主演男優賞
大泉洋(駆込み女と駆出し男)

主演女優賞
有村架純(ストロボ・エッジ、映画 ビリギャル)

助演男優賞
本木雅弘(日本のいちばん長い日、天空の蜂)

助演女優賞
吉田羊(映画 ビリギャル、脳内ポイズンベリー、愛を積むひと)

新人賞
石井杏奈(ソロモンの偽証、ガールズ・ステップ)

外国作品賞
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

(取材・文・波江智)

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