「囲碁の人工知能」が気になったなら、人工知能が「日常」のこの映画も体験してみては?『イヴの時間』
囲碁の人工知能。今、話題になっていますよね。
「この人工知能がいつか人間の役に立つ日が来るかもしれません」なんてニュースで言っていましたが、それが実現したとき、一体どんなことになってしまうのか、ちょっと怖かったり。
人工知能ロボットといえば、『Pepper(ペッパー)』に話しかけたことってありますか?
私は1度あるのですが、まだまだロボットらしさがあるというか、人工知能のすごさは、目の当たりにできなかったんです。
人工知能ロボットを家に置けるようになった今、意外と身近な存在になりつつありますが、今より、もっともっと遥かに姿かたちが人間に近かったら……?
「今日も映画日和ういログ」今回は、そんなアンドロイドと人間の未来を描いた映画作品『イヴの時間』をご紹介します。
(C)2009/2010 Yasuhiro YOSHIURA / DIRECTIONS, Inc.
人間とアンドロイドの共同生活
限りなく人間に近いアンドロイドといっても、ロボットには変わりはない。
この作品に出てくるアンドロイドは、かの有名な猫型ロボットのように、家族や友達みんなから好かれて、頼りにされるような存在ではありません。
言ってしまえば、「お願いすればやってくれる、ただのお手伝いさん」もしくは「お節介」とまで思われている存在。
ましてや人間が、アンドロイドに対して愛情を持ったり人間扱いをするのはアンドロイド精神依存「ドリ系」と呼ばれ、社会問題にまでなっている時代なんです。
そんな扱いは、なんだか寂しくもなりますが、もし今この現実世界に人工知能を持った“人型”ロボットが人間の生活に入ることが実現したとき、きっとこうなるんだろうな……と思える日常が自然と描かれています。
ルール“人間とロボットの区別をしません”
ある日、アンドロイドを持つ主人公が、アンドロイドの行動記録から妙な行動に気づきます。
「当店内では…人間とロボットの区別をしません」
その記録を頼りに探るうち、こんなルールが看板に書かれた喫茶店『イヴの時間』へたどり着きます。
このルールに従って、アンドロイドなのか人間なのか全く区別がつかない不思議な空間が広がっている喫茶店。
そこにいるお客さんみんな、どう見ても人間にしか見えないのですが……。
iTunes Storeダウンロードランキングでは…
1位…『トイ・ストーリー3』
2位…『インセプション』
3位…『イヴの時間』
有名作品と並んで“堂々の3位”へ。
(※2011年iTunes Storeダウンロードランキング)
傑作といっても過言ではないと思います。
この作品、単に主人公とアンドロイド2人の話ではなく、謎の喫茶店を利用している人物1人1人にフォーカスを当てていき、主人公と一緒に読み解いていくんです。
きっと、1度見たら忘れられない物語です。
続きはぜひレンタルショップもしくはiTunes Storeで。
最後に一言
「ねこなのー!」
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・誰が何と言おうと私にとっての「桜」映画はこれなんです!!
・結婚式が描かれてる映画が泣けるものばかりと思ったら大間違えです!!
(文:木村うい)
「イヴの時間 劇場版」 [iTunes]
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