『神様メール』ジャコ・ヴァン・ドルマル監督来日会見、内田未来に女神役をオファー!?
ジャコ・ヴァン・ドルマル監督が12日、ベルギー王国大使館で『神様メール』の来日記者会見を行った。またベルギー日本友好150周年記念事業認定式も行われた。
同作は、神の娘エアが、いたずらに人間を管理している父に愛想を尽かし、全人類に余命をメールで伝えたことから世界がパニックに。それを鎮めるため人間界に旅に出たエアの冒険をコミカルに描いた作品。ベルギー本国で『マッドマックス怒りのデスロード』を超えるヒットを記録している。
ドルマル監督は「日本に来るのは毎回楽しみにしている。5回目の来日になる。下の名前もジャコと申しまして、日本語の雑魚と同じ名前がついている。日本の映画も大好き」とダジャレを披露。
神様がパソコンで管理している同作について、「神が存在するとしたら美しい街ではないよな。雨がいつも降ってるベルギーのブリュッセルかなと考えた。そしてもう一つのアイデアで気に入ったのは神に娘や奥さんがいること。神の息子はよくでてくるけど、女性はでてこない。聖書でも女性が言ったことは2行くらいしかない。なので、男性が作ったフェミニスト映画といえるのではないか。この映画で伝えたかったことは、神様の娘がいて父親が嫌い。父親に仕返しするために余命を告げるメールを送る。人が余命がわかったとき何をするかを描きたかった」と説明した。
周囲からの反応は「映画がヒットするかどうかは私にはわからない。お客さんがほとんどいないレストランとお客さんがいっぱいいるレストランの違いだと思う。人が入ってるレストランには行きたいけど、そうでないレストランにはいきたくない。そういうもんだと思う。私もそういうお客さんが来てないレストランと来てるレストランの料理人にもあったことがある。私も映画を作ったけどみてもらえる映画とみてもらえない映画がある。人が入らないときはどうしてかわからない。コメディなので心理的な描写を描いた作品よりもわかりやすいと思う。そして笑いがとれる。観客をみていると、男女共々笑っていた。しかし終盤になると女性しか笑っていなかった」と女性ウケが良かったことを話した。
主人公エア役のピリ・・グロワーヌについては「ピリは撮影のときに10歳だった。女優の本質を持っている人だった。10歳でもそういうものを持っている人はいるし、それが演技の本質である。それを備えている。演技をすることに喜びを感じる人」と絶賛。
カトリーヌ・ドヌーヴは「ゴリラの中に人が入っているが、マドリッドから来た人だった。スペイン語しか話せない人で、自分はスペイン語を話せないのでカトリーヌに通訳してもらった」と彼女を通じての話し合いだったと振り返る。
150周年記念事業の認定にギュンテル・スレーワーゲン大使が登壇し「特に今年は外交関係で就航されている150周年を迎えるとしで、そんなときに監督と作品を迎えることができて嬉しい」と笑みを浮かべた。
またNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」のヒロイン常子の子供時代を演じている内田未来も花束を持って登場。映画について「すごく面白くて、何回も笑った。エアも出会った人たちも皆素敵だった。ラストのシーンもすごくびっくりした。私はエアみたいにいろんなことは起こせないけど。芝居を見てくれた人たちが楽しくなったり。頑張ろうと思ってくれると嬉しい」と挨拶すると、ドルマル監督は「今度は女神をやってもらおうかな」とスカウト。
最後にドルマル監督は「賢いことをいいましょうか。面白いことをいいましょうか?」と茶目っ気たっぷりに一言言うと、「こうしてきてくださったことが嬉しい。映画で笑ってもらえると嬉しいです。そして未来ちゃんの未来が明るいものになることを祈ってる」とあいさつした。
ドルマル監督は最初こそ時差ぼけの様子だったものの、つねに笑顔でマスコミの質問に対しても定年に受け答えていった。
『神様メール』は5月27日から全国公開。
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(取材・文:波江智)
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