市川海老蔵が登壇!成田市御案内人2016年活動御披露目会見レポート
2016年4月24日に、千葉県・成田空港第1ターミナルにて、成田市御案内人2016年活動御披露目会見が行われ、小泉一成 成田市長、成田市御案内人の歌舞伎俳優・市川海老蔵らが登壇した。
成田市御案内人2016年活動御披露目会見レポート
市川宗家と成田山新勝寺との縁は、初代團十郎丈以来300余年にわたる深い信仰によって結ばれ、今日に至るまで連綿と継承されている。その縁の深さから、成田市の魅力を内外に発信する「成田市御案内人」に任命された、当代きっての歌舞伎俳優・市川海老蔵。昨年2015年7月には、初めて公式に成田市へ訪問し、御案内人任命式を行い、華を添える形で、市文化芸術センター「スカイタウンホール」にて、杮落とし公演も行った。さらに10月には、成田市の中学生のために市川海老蔵自らが講師となり、同じくスカイタウンホールにて歌舞伎講座が開かれ、大盛況のうちに終了となった。
そして今回、御案内人として2年目を迎えるこの度、“日本の玄関”ともいえる日本最大の国際空港・成田空港へ訪問し、本年度の成田市御案内人活動内容を発表をする、成田市御案内人2016年活動御披露目会見が行われた。
まずはじめに、市川海老蔵が出演し、成田山新勝寺と「成田屋」の縁や成田市の観光情報を紹介する本邦初公開の特別映像「Walcome to Narita」が紹介された後、小泉一成 成田市長と市川海老蔵が舞台上へ登壇。
小泉市長は「未だ被災地でご苦労されている皆様にお見舞いを申し上げます。そして成田市といたしましても、熊本空港がある昭島市、まさにLCCで結ばれている町ということで先般ジェットスターさんのご協力のもと、ペットボトル5000本、そしてアルファ米を遅らせていただきました。驚いたのが、朝に荷物を積み込んだんですが、昼には被災地に届けることができて、迅速な支援ができたと思っております。そして本日は、成田を代表する場所の一つ、ここ成田国際空港で成田市御案内人・十一代目市川海老蔵丈の2016年活動御披露目会見を行うことになりました。ただ今紹介がございましたが、海老蔵さんは昨年から観光をはじめとする本市の魅力を国内外に発信する『成田市御案内人』として、随所でご協力いただいております。その取り組みが少しづつ浸透し、成田山表参道での歌舞伎をモチーフとした統一感のある装飾の実施、空港内の『歌舞伎ゲート』と連携しての情報発信への取り組みなど『オール成田』の体制で目に見える形で実を結びつつあると実感しております。この後、年間活動の御披露目となりますが、海老蔵さんには本年度も引き続き成田市御案内人として成田の魅力を発信していただきたいと考えております。成田市といたしましても、今後、観光客や伝統芸能ファンに向け成田市と歌舞伎、さらには成田市と伝統芸能という新たなイメージを持っていただけるよう、成田の観光地としての魅力向上・認知度向上に向け、取組みの幅を広げてまいりますので、よろしくお願いいたしま 」と熊本地震の被害にあった方々への追悼とともに挨拶をした。
続いて、市川海老蔵も本日会場に集まったマスコミとファンへ「昨年度に引き続き、本年度も成田市様の案内人を務めさせていただくことになりました。今後も成田市様に、少しでもお力添えをし、成田市様がより活性化するように努めさせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします」と挨拶をするとともに、熊本での震災についても「一日でも早く復興をしていただきたいと思い、微力ながら何かできることはないかと思い、緊急募金活動をはじめ、ブログでもやるべきことをやりました。今は新幹線も通っていて、復旧に向かっていて良かったと思っています。10月には熊本の八千代座でも公演を行うのもあるので、そういった演劇の面でも応援をしていきたいと思っています」と被災方々と被災地への復興を祈り、思いを語った。
質疑応答で、成田市御案内人に就任してから1年が経っての今の気持ちについて聞かれ、 市川海老蔵は「一年前にちょうど成田市御案内人としてご披露をさせていただきました。実は成田市様とは、初代市川團十郎の頃からの深いご縁がありまして、当代海老蔵として私も成田市様の御案内人を務めさせていただくことは非常に光栄でした。私もできる限り、市川家の人間として成田市様のお力添えをさせていただきたいと思っております。」と2年目を迎える喜びを語った。
また、プライベートでも何度も訪れているという成田の魅力を聞かれると「私の中では、この成田空港と新勝寺さんは非常に多く伺うので、そのイメージが強いです。海外に行く場合は、子供のころから成田空港様を利用しておりましたし、つい先日の中東公演やニューヨーク公演の際もこちらから出発させていただきました。また、初詣や節分会は成田山へ伺わせていただいており、よく伺うのは、成田空港での離着陸が無事行われるようにと、成田山新勝寺様では毎日祈祷をされているそうなんです。そういったところからもこの成田空港と成田山新勝寺様の絆というのが感じられて良いなと思っています」と自身の子供の頃のエピソードと共に成田市への思い入れを語った。
続いて、今後の2016年成田市ご案内人活動発表へと話題は移り、5月に成田市文化芸術センターで開催される、市川海老蔵が実際の歌舞伎で使用した貴重な衣装を展示する『市川海老蔵衣装展』の見どころについて聞かれると、小泉市長は「今年は展示点数も17点と大幅にパワーアップして開催いたします。内容に関しましても海老蔵さんがお召しになった歌舞伎衣装はもちろんのこと、今年の2月に成田山節分会にお越しいただいた際に、ご子息の勸玄くんがお召しになっていた衣装も特別に展示いたします。また、特別企画として期間中の5月15日の日曜日には、松竹衣装株式会社ご協力のもと、故・市川団十郎さん、海老蔵さん、勸玄くんの三代に亘って市川宗家の衣装をご担当されております辻先生をお招きし、特別講演会の開催も予定しております。色々興味深いお話をいただけるものと大変期待しております」と、見どころと期待のコメントを寄せた。
この日の会見は“日本の玄関”ともいえる日本最大の国際空港・成田国際空港が会場ということで、一作年は海外初の自主公演をシンガポールで成功させて、今年はドバイ、そして満を持してアメリカ・ニューヨークへ『GRAND JAPAN THEATER 2016』を引っ提げて音楽の殿堂、“カーネギー・ホール”で歌舞伎を初披露した際の海外の観客の反応について聞かれ、市川海老蔵は「率直に言うと、日本人の方々が伝統芸能などを観る目線とは違いました。今回、シンガポールは歌舞伎のみの公演、カーネギーホールはお狂言の方、中東はお能の方となど、歌舞伎のみならず、一緒に公演を行ってきたのですが、海外の方は、歌舞伎というものを、芸術性が豊かであるという認識でみてくださっていました。日本の方々の方が、自国の文化であるのに、さほど分からないんだよね、という方が多い気がして、そういうところはもったいないなと感じましたね。海外の方の方が、日本の文化や芸術を学ぼう、その中にある魅力や面白さを見つけようとしている方が多く『また観たい!』と言って下さり、海外の方々からの反応はとても良かったのではないかと思います。 」と海外公演を行っての手応えを満足げに語った。
つづいて2016年9月17日に成田国際文化会館で行われることが決定した市川海老蔵の歌舞伎公演について話題がおよぶ。昨年のスカイタウンホールでの柿落とし公演にて「延年の舞」を披露したが、今回の本格的な歌舞伎公演について聞かれると「今回は、三本立てになっております。最初は『三升曲輪傘売(みますくるわのかさうり)』という演目で、これあ海外に行くために作ったものです。日本の和傘をはじめ、着物や下駄など、そういった日本の工芸品とうものが日本人の需要が少なかったりもします。そんな中、和傘というものをターゲットにしたのですが、海外でも傘というものをさす国はなかなかないんですね。そこで、シンガポール公演を行うにあたって『これはもしかして、日本の和傘という文化が伝えられるのではないか?』と思って作りました。私の中から24~25本の傘が出てくるという、トリッキーな舞踊なのですが、日本でも凱旋公演などを行わせていただきご好評をいただいた演目になります。2つ目は、市川九團次との『太刀盗人(たちぬすびと)』。他人のマネをしてその場を切り抜けていくというような、お狂言のような面白い演目がありまして、そして最後は『連獅子(れんじし)』で、市川福太郎と共に締めようかなと思っております。」と今回の公演の演目と見どころについて語った。
さまざまな話が尽きない中、ANAグループ、日本航空から駆けつけてくれた客室乗務員4名、さらに成田市観光キャラクター「うなりくん」と成田空港のマスコットキャラクター「クウタン」も駆けつけてのフォトセッションが行われ、さらにマスコミからのリクエストにより、CA4名と市川海老蔵は笑顔でマスコミ陣の撮影に応え、盛大な拍手の中、会見は終了となった。
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