憂鬱な梅雨を吹き飛ばす!晴れやかな気分になれる音楽映画5選
憂鬱な梅雨を吹き飛ばす!晴れやかな気分になれる音楽映画5選
梅雨入りのニュースが耳に入るようになり、全国的にもまもなく梅雨のシーズンとなってきました。
今後、数週間から約1ヶ月ほどはジメジメした日々が続きそうですが、こんな時期こそ映画鑑賞をしてみるのも良いですよね。
新年度が始まった4月からの疲れを癒しながら、本格的な夏へ向けてアツい気持ちを掻き立てられる音楽映画をご紹介します。
『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』
限られた時間にしか発揮できない、特別な高音の美声をボーイソプラノと言います。
声変わりをする前の子どもたちが集う世界最高峰の少年合唱団での話です。
家族に恵まれず、学校の先生のすすめで合唱団に入った主人公の少年ステット。最初のうちは虐められ、歌にも真剣に取り組むことができなかったのですが、歌と教師との出会いを経て人として成長していく物語です。
選抜メンバーやソロパートの熾烈な争いの厳しさが細かく描かれているのも、見る人を刺激するポイント。しかし何より、声変わりするまでの期限付きの才能のために、なぜひたむきに努力するのかという問いに、ステットを通じて考えさせられ、ステットが出した答えに私たちも励まされます。
ダスティンホフマン演じる教師が、合唱団員の子どもたちへ贈る言葉と、最後の合唱シーンは感動です。
家でコンサート気分を味わいながら、自分の人生についても見つめなおせる素敵な映画です。
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』
マイケルジャクソンが亡くなったのは2009年6月。まもなく丸7年を迎えます。
本来『THIS IS IT』は、マイケルジャクソン自身が最後だと公表していたツアータイトルです。結局、ツアーは実現しませんでしたが、そのリハーサル映像を収めたドキュメンタリー映画として、2009年の10月に公開されました。
映画にはマイケルがツアーに込めた想いや、リハーサルの徹底ぶりが収録されています。それだけでなく、オーディションで選ばれていたダンサーや、スタッフの様子を伺うこともでき、マイケルがどれだけ多くの人に慕われ、尊敬され、憧れられていたかがわかる作品です。
映画はリハーサル時の映像でありメイキングのようなものですが、画面に広がるその光景は、まさにツアーそのもの。世界の頂きに立つエンターテイナーの姿はいつも圧巻です。
どのようにツアーが作られていくかという裏側はもちろん、マイケルジャクソンが率いるチームの強い絆が残されています。
マイケルを知る良い機会ですが、一人ひとりの仕事環境や、身近にいてくれる仲間の存在を見直すきっかけになるはずです。
『のだめカンタービレ 最終楽章』前後編
主演の上野樹里さん、玉木宏さんの代表作とも言える作品で、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
2006年に放送された連続ドラマの続編として2009年に公開された映画ですが、音楽映画として、本作だけ見ても十分に楽しむことができます。
普段クラシック音楽を聴かない人も、一度は耳にしたことのある名曲ぞろいで、オーケストラやのだめがピアノを弾くシーンは美しく表現されています。
のだめと千秋先輩の掛け合いがただただ楽しかった連続ドラマ、スペシャルドラマに比べ、映画ではそれぞれが、将来を真剣に考え、自身の実力や才能とも向き合うまっすぐなストーリーです。その中で、二人の一進一退の恋模様も描かれていて、微笑ましいシーンもたくさんあります。
クラシック音楽は、いつどんな時に聴いても心にやすらぎと潤いを与えてくれますが、梅雨でジメッとした時期に聴くとより一層心に響くはずです。
『楽隊のうさぎ』
小説家・中沢けいさんの同名小説を映画化した作品です。
オーディションで選ばれた一般の中高生46名が、実際に1年間かけて吹奏楽の練習をし、映画になりました。主人公である中学1年生の奥田克久を演じているのも、当時中学生だった一般の男の子です。
演技経験や、吹奏楽の楽器経験のあるなしに関わらず選ばれた46名が、実際に演奏し、撮影と同時に収録した音源をそのまま使った、フィクションとドキュメントが組み合わさった作品になっています。
それだけに、映画のなかで生きる生徒も、フレッシュで飾り気がなく、部員同士のリアルな心の結びつきを画面を通じて感じ取ることができます。
キャストの渾身のお芝居や、プロの素晴らしい演奏に感動するということではなくても、映画を見ているうちに、一生懸命に取り組む生徒たちの姿に共感し、奮闘する姿に心を動かされているはず。
唯一無二の演奏が、心を温めてくれます。
『ピアノの森』
アニメーションの音楽映画で、主演の一之瀬海(かい)を上戸彩さん、親友の雨宮修平を神木隆之介さんが声優を務めました。原作は漫画です。
習ったことがないのに、一度聴いた曲を覚えて楽譜も見ずにピアノの演奏ができる天才的な才能を持つカイと、ピアニストの家系に生まれ、幼い頃から英才教育を受けている修平の物語です。
生まれ持った才能と、積み重ねてきた努力のぶつかり合いを小学生のふたりの間で描くことで、焦りや怒り、相手への羨望などがストレートに表現されています。
二人が出場するピアノのコンクールは、本番前の舞台裏までを鮮明に描き出し、緊張が伝わる印象的なシーンです。オリジナリティーを追求し続け、自由に演奏するカイと、確かな実力を発揮する修平は、見る人の経験とも重なる部分になっているのではないでしょうか。
まとめ
こうして音楽映画を取り上げてみると、音楽を通じて、才能のぶつかり合いや、一瞬の演奏にかける想いの強さが詳細に描かれる作品が多いですよね。
それほど音楽と接点がなくとも、周りとのレベルの違いに戸惑ったり、強烈なインパクトのある人と出会って尻込みした経験を持つ人は、少なくないはず。自分では認めたくないような感情も、音楽と合わせることで素敵な作品になるのが音楽映画のひとつの魅力かもしれません。
雨の日も、音楽映画に触れて心を晴れやかに、軽やかな梅雨をお過ごしください。
関連記事
・素敵な雨と出逢える3本の映画たち
・ワクワクが止まらなくなる!今すぐ旅したくなる3本の映画
・輝ける自分になるためにお勧めしたい3本の映画
(文:kamito努)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。