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ハリウッド映画を変えた伝説的銀行マン「フランズ・アフマン」
ハリウッド映画を変えた伝説的銀行マン「フランズ・アフマン」
『ターミネーター』『プラトーン』など数々の傑作映画を資金面で支え、ハリウッド映画を変えた銀行マン、フランズ・アフマンを描いたドキュメンタリー映画『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』が公開となる。
彼がいなければ生まれなかった傑作の数々
映画『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』
1970 年代半ばから 1990 年代にかけて、アメリカ映画界では新興映画会社の送り出す作品に市場を左右されるケースが頻繁に起きていた。彼らはメジャースタジオ映画社にない題材を取り上げ、斬新なキャスティングで注目作品を量産していたのだ。『コンドル』『キングコング』(1976 年版)『ターミネーター』『ランボー/怒りの脱出』『薔薇の名前』『プラトーン』『恋人たちの予感』『ダンス・ウィズ・ウルブズ』といった作品群は今も世界中で愛されているが、こうした作品の製作をサポートしたのが、ひとりのオランダ人銀行マン、フランズ・アフマンだったことは意外に知られていない――
映画『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』は、20世紀後半のハリウッドで900本もの傑作映画の誕生を支えた伝説的銀行マンを描いたドキュメンタリー作品。
オランダ・ロッテルダムの銀行員だったフランズ・アフマンは、イタリア出身の大プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスとともに“プリセールス”というセールスのシステムを開発。このシステムを利用してアフマンは新興映画会社に次々と融資を行い、数々の傑作映画が生まれた。日本でも東宝東和、日本ヘラルド、松竹富士、GAGA などの会社がその恩恵に浴することになった。
予告映像では、フランズ・アフマンの娘ローゼマインのナレーションで始まり、往年のプロデューサーや俳優陣によりアフマンの偉業について語られる。1987年の第59回アカデミー賞の映像では、『プラトーン』のプロデューサーが「アフマンはジャングルに資金を届けてくれた」と感謝の意を表する歴史的瞬間も収められている。
また、ポスタービジュアルでは、スーツに身を包み穏やかな笑顔を見せるアフマン、そして背景には彼が関わった作品名と映画人の写真が描かれており、本作を象徴するデザインとなっている。
映画『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』は2016年7月16日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷にてレイトショー、ほか全国順次ロードショー。
(C)Don Camp
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