「存在する理由 AKB48」感想「心が震えた」、岡田彩花センターの謎も遂に明らかに。
(C)2016「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会
7月8日(金)より公開となるAKB48ドキュメンタリー映画、『存在する理由DOCUMENTARY of AKB48』。今年の総選挙の映像も含まれた完成したばかりの映画を一足お先に鑑賞させて頂きました。
ネタバレを控えつつ、今回のドキュメンタリー映画の概要と感想を書いていきたいと思います。
高橋みなみの卒業にフォーカスした映画ではない
近年のAKB48グループ及び乃木坂46のドキュメンタリー映画は非常に評価が高いものが多いです。
特に昨年公開された『悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46』、今年公開された『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』はYahoo!映画でのスコアが4.0を超えており、コアなファン以外からも支持を取り付けている印象です。
今回の映画化は昨年から発表がされており、時期的に高橋みなみの卒業にフォーカスした作品になるのかなと勝手に予想をしていました。(前回の作品が大島優子にフォーカスしていたこともあり勝手にそう思っていました)
結果として、「そのような作品」ではありませんでした。
(C)2016「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会
多角的に描かれる「存在する理由」に「心が震えた」
AKB48を初期から引っ張ってきた高橋みなみが卒業した後、「これからのAKB48はどう存在していくべきなのか」、つまり”存在する理由”を多角的に描いた作品となっていました。
高橋みなみを描き、横山由依を描き、渡辺麻友、柏木由紀、島崎遥香らのインタビューも交える。向井地美音、大和田南那、岡田奈々、小嶋真子ら近年台頭してきたメンバーも描く。
AKB48に憧れ何度もオーディションを受けるも落ち続け、結果的にやっとNGT48のメンバーとなった子も描く。
JKT48の仲川遥香や近野莉菜も描く。なかなか活躍できずに卒業したメンバー、光宗薫や内田眞由美らも描く。
モーニング娘。をプロデュースしてきたつんく♂のインタビュー、ももいろクローバーZの川上アキラプロデューサーのインタビュー、そしてまさかの週刊文春のAKB担当記者のインタビューまで描きます。
とにかく多角的に、まるで多くの短編映画を一気に見せられたかのような感覚でAKB48が「存在する理由」を描き出していました。
そしてクライマックスは心にズシンとくる、感動というか同情というか、目頭が熱くなる映像で映画は終わりました。誰が最後を飾ったかは是非みなさんの目で確かめてください。
(C)2016「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会
「あの時の謎」「あの時の舞台裏」も描く
本作では2014年8月18日の東京ドーム公演「AKB48グループ東京ドームコンサート〜するなよ?するなよ?卒業発表するなよ?〜」におけるチーム4「桜の木になろう」のパフォーマンスで岡田彩花がセンターだった理由も明かされます。
大変恐縮ながら私はこのエピソードを存じ上げなかったので、鑑賞後に検索してみたところ。「卒業フラグ」的な予想のページや2ちゃんのスレッドが多く見られました。
あの時なぜ岡田彩花はセンターで、岡田彩花は泣かないで、メンバーの一部は泣いていたのか。是非映画を見て、「なるほど」を味わってみてください。
他にも、横山由依がメンバーに涙ながらに語った本音。仲川遥香のJKT48にいることの本音やそこへ行った理由。向井地美音のAKB48への思い。宮崎美穂の今思うこと。卒業を迎えたメンバーたちの最後の握手会などなど。
とにかく多角的にAKB48を描いていきます。
それでもAKB48は大人数なので全員は描ききれていません。推しメンがいる方は出演時間等での満足や不満足あるかと思われますが、「存在する理由」を考え、今とこれからのAKB48を考えるきっかけには必ずなると思います。
(C)2016「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会
まとめ
個人的に驚いたことは今年の総選挙のシーンがふんだんに使われていたことでした。如何せん総選挙があったのはつい11日前。よくそこからこれだけうまく途中途中に映像を織り交ぜたなと驚きました。
そして、私の一番のお気に入りシーンはラストです。これは何も言えません。様々なエピソードを見た後でのこのラストシーンとエンドロール。感動というよりも心にズシンと何かを置かれたような感覚を味わいました。
「悲しみの忘れ方」の共感の感動、「尾崎支配人が泣いた夜」の応援の感動とはまた違った、新しい感動や勇気を味わえた気がしました。
『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』は7月8日(金)より公開です。難しい話ではありませんので、AKB48初心者の方も是非ご覧になってみてください。
(文:柳下修平)
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