『家族はつらいよ』はこの夏家族で見ても面白いかもしれない
8月3日にDVDが発売となる山田洋次監督『家族はつらいよ』。お盆に家族で見るとケラケラ笑えて団欒にもなるかも?ということで、改めてこの映画の魅力をご紹介します!
(C)2016「家族はつらいよ」製作委員会
『家族はつらいよ』はこんな映画!
山田洋次監督が「男はつらいよ」シリーズ終了から、なんと約20年ぶりに手がけた喜劇映画。山田監督の『東京家族』で一家を演じた橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャストが再結集して現代に生きる新たな一家に扮し、熟年夫婦の離婚騒動をめぐって織り成される人間模様を描く。結婚50年を目前に控えた平田夫妻。夫はもうすぐ誕生日を迎える妻にプレゼントを贈ろうと欲しいものを尋ねるが、その答えはなんと「離婚届」だった。突如として持ち上がった離婚話に、彼らの子どもたちは大慌て。すぐに家族会議が開かれることになるが、それぞれが抱えてきた不満が噴出してしまう。
家族ものだから誰もが誰かを意識して楽しめる!
(C)2016「家族はつらいよ」製作委員会
家族がわたわたするドタバタコメディの形を取っている本作。熟年離婚を中心に添える辺りのセンスの良さたるや。
よく「こういう人にオススメ!」と様々な映画のコラムを書く際に言及するのですが、本作は「もう誰でも!」と大げさでなく言えますね。
平田家の家族のわたわたが題材なので、ツッコミ含めて誰もが誰かを意識して楽しめるのです。
みなさん自身のご家族と全然違っても、
「あ〜隣のうちのおばさんあんな感じだったなあ(笑)」
「同級生のうち、あんな感じで夫婦喧嘩してたわ(笑)」
とか何かしら思うかもしれません。
私の場合は幸せなことに大きなトラブルも無い仲の良い家庭に育ったので、
「こういうドタバタ、大変そう(笑)」
という意味で自分と比較して楽しんだ感じでありました。
映画の世界に浸るというより、映画がこっちの世界に寄り添ってくる感じ。山田洋次監督の喜劇演出も相まってこれが実に心地よいのです。
家族でケラケラ笑いながら見るのにもオススメです。
ちなみに喜劇ですので超泥沼離婚にはなりませんのでご安心を(笑)その切り口からも家族で見て損なしな映画でございます!ちょっとホロリとしたりも・・・?
詳しくは見てのお楽しみです!
[DVDはこちら!!]
©2016「家族はつらいよ」製作委員会
同じキャストの『東京家族』も是非とも!
冒頭で書いたように橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優ら同キャスト&山田洋次監督作で『東京家族』という映画もあります。
こちらの作品のあらすじはこんな感じ!
小津安二郎の『東京物語』にオマージュをささげた作品。瀬戸内海の小さな島に暮らす平山周吉と妻のとみこは、子どもたちに会うために東京へやってくる。品川駅に迎えにくるはずの次男・昌次は間違って東京駅に行ってしまい、周平はタクシーを拾って、一足先に郊外で開業医を営む長男・幸一の家にたどり着く。すれ違った周平も遅れてやってきて家族が集い、そろって食卓を囲む。
小津安二郎監督の「東京物語」の現代舞台版を山田洋次監督が優しく紡いでいる作品となっています。
こちらは『家族はつらいよ』と異なり、厳かに優しくしんみりと見る映画です。
だからこそ、この2作品とも見ると面白いんですよね。こっちは涙なしには見られない方も多いかと思うので、大切な人と見たり、一人でこっそり見たりがオススメです。
是非『家族はつらいよ』と『東京家族』、どちらもお楽しみください。
(文:柳下修平)
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