妻夫木聡主演『愚行録』ベネチア国際映画祭出品へ―場面写真も初解禁
妻夫木聡主演の映画『愚行録』が、第73回ベネチア国際映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門に正式上映出品をすることが決定し、場面写真が初解禁となった。
映画『愚行録』ベネチア国際映画祭に正式上映出品決定
エリートサラリーマン、その妻、そして一人の子どもが何者かによって惨殺された。犯人不明のまま、世間を騒然とさせた一家殺人事件から一年。週刊誌の記者をしている田中(妻夫木聡)が改めて事件の真相に迫ろうと取材を開始。関係者のインタビューを通してあぶり出されるのは理想的な夫婦の外見からはかけ離れた実像。そして次第に浮かび上がってくる事件の真相とは――
映画『愚行録』は、デビュー作『慟哭』で脚光を浴び、『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞を受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞を受賞した作家・貫井徳郎の同名ミステリーを映画化する作品。人間関係における秘められた羨望、嫉妬や駆け引き、日常的に積み重ねられた無意識の「愚行」が複雑に絡み合う戦慄の群像劇となっている。
主人公である事件の真相に迫る週刊誌記者・田中を妻夫木聡が、田中の妹・光子役を満島ひかりが演じるほか、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満ら実力派俳優が脇を固める。
このたび本作が、8月末より開催される第73回ベネチア国際映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門に正式上映出品をすることが決定した。
本作でメガホンをとる石川慶監督は、本作が長編のデビュー作にも関わらずカンヌと並び世界三大映画祭であるベネチアでデビューを果たす快挙となる。
今回の発表にあわせて、石川慶監督、加倉井誠人プロデューサーならびに、原作者・貫井徳郎からのコメントがシネマズに到着している。
貫井徳郎/原作
試写を観たとき、これは世界で勝負できる作品だろうと直感しました。
だから今回のベネチア国際映画祭への出品は、まったく驚きではありませんでした。
世界でどのように評価されるのか、今はただただ楽しみです。
石川慶監督
いろいろな人に支えられながら、必死で撮りあげた『愚行録』が、憧れのベネチア国際映画際に選出され、その舞台で長編監督としてのスタートを切れる自分は、ほんとうに幸せ者だと思うと同時に、背筋が伸びる思いでいます。支えてくれた素晴らしいキャスト、スタッフに感謝しかありません。そして、願わくば皆の思いがベネチアの観客に届きますように。
加倉井誠人プロデューサー
『愚行録』がその質の高さを評価されまして先ずは海外の地で披露される事を光栄に思っております。この冒険心あふれるミステリー作品が新たなる力を蓄えまして、しっかりと日本のお客様にお届けできればと願っております。
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