「海賊とよばれた男」を見て悔しいと思ったなら起業すべきかもしれない
(C)2016「海賊とよばれた男」製作委員会 (C)百田尚樹/講談社
こんにちは。洋画より邦画が好きなライター・ゆうせいです。
事実は小説より奇なりと言いますが、実話を元にしたフィクションの最高峰は間違いなくこれだって作品が誕生しました。「海賊とよばれた男」です。
正直、これがフィクションかノンフィクションかなんてことはどうでもいいです。とにかく主人公である国岡商店の店主・国岡鐡造の行動にずっとハラハラさせられます。大抵のビジネス書には、「まずは行動する」みたいなことが書かれていますが、あれってガチだったんだと思うほど全速前進です。
この作品を見て、「すごい人が日本にいたんだなぁ」と思う人(私も同じです)は、純粋に映画を楽しめると思います。ハラハラドキドキ、そしてワクワクしながら。でも、「悔しい!(羨ましい!)」と思う人は、今すぐ起業して日本経済をブンブン回してください。そんな作品です。
勢いがすごいなんてもんじゃない!
(C)2016「海賊とよばれた男」製作委員会 (C)百田尚樹/講談社
何をするにしても準備は必要ですよね。でも、もう少し準備に時間をかけた方が、なんてぬるいことを言っていると、店主に頭をひっぱたかれます。思いついた、気がついたら即行動。たとえそれが慣例や暗黙のルールを破ることになったとしても、法律に触れていなければ「いっちょやってやろうやないか!」でとにかくやる。
このドキドキ、以前も何かで感じたことがあると思ったら、Facebook創設をベースした「ソーシャル・ネットワーク」でした。創設者のマーク・ザッカーバーグも「完璧を目指すよりまず終わらせろ」の名言を発していますが、それに匹敵、それ以上なのが「いっちょやってやろうやないか!」なんです。
なぜこれほどまで心に響くのだろうかと考えていたら、やはり日本人によるものだからだと気がつきました。
例えるなら、洋画のホラーより邦画のホラーの方が何倍も怖いみたいな。やはり日本人なので、日本を舞台にしたホラーの方が精神的にも追い詰められると思うのです。
本作は、それのビジネス版です。毎日忙しいとか言ってごめんなさい。全然忙しくありませんでした。とにかく明日からもっと仕事がんばろう、小さいことでくよくよしてたらダメだ、全然やれてないと反省することになります。
こんな会社に入りたい第一位
(C)2016「海賊とよばれた男」製作委員会 (C)百田尚樹/講談社
とは言えフィクションなので、多少は盛っているところもあるとは思います。それでも国岡さんのおかげで今の日本はあるんだと素直に感謝したくなりますし、モデルとなった出光佐三さんを尊敬したくなります。何なら今後は出光でガソリンを入れようと思うほどです。
もし当時、就職希望ランキングがあったなら確実に1位を、それもぶっちぎりで走ることでしょう。
また、国岡商店には社歌があり、その威力がハンパないのです。ラグビー部のやかんのように、ドラゴンボールの仙豆のように、社歌さえ歌えばどんな困難も乗り切れるほどの威力です。
いまでは朝礼で社歌や社訓を全員で唱和するなんてことは珍しいと思いますが、私は大声で歌いたいと心から思います。
わあわあ言いましたが、2016年の最後にものすごい作品が封切りされます。これを見ずに年は越せませんよ。とにかく時間をつくって映画館に走ってください。
「チケット持ってきたけぇぇええ!」
と言って。
それではまた。ご存じ、ゆうせいでした。
(文:ゆうせい)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。