映画コラム
公開直前!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の期待ポイント5点
公開直前!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の期待ポイント5点
(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
いよいよ公開間近となった、『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。
現地時間12月10日にアメリカ、ロサンゼルスではワールドプレミアが開催され、称賛する声が聞こえ始めています。『スター・ウォーズ』ファンとして知られる映画監督のケヴィン・スミスも絶賛しており、信頼出来る筋からのコメントに否応にも期待は高まります…
まもなく作品の全貌が明らかになりますが、公開直前のこのタイミングだからこそ、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の注目ポイントをご紹介します。「『スター・ウォーズ』が公開されるらしいけど、『ローグ・ワン』って何?」という方も、本稿が本作のおさらいになればと思います。
実写映画初!エピソード番号がないアナザーストーリー
昨年2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が「エピソード7」にあたるように、これまでの『スター・ウォーズ』実写映画は全9部作で構成されるシリーズでした。
しかし、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』はシリーズ初のエピソード番号のない実写映画なのです(余談ですが、イウォークたちが活躍する実写スピンオフ作品「イウォーク・アドベンチャー」(1984年)、「エンドア/魔空の妖精」(1985年)は日本では劇場公開されましたが、海外ではTV放送されたものであり、やはり実写の映画としては『ローグ・ワン』が初のスピンオフ作品です)。
これは「アンソロジー・シリーズ」と呼ばれており、9部作のサーガでは語り切れない『スター・ウォーズ』ギャラクシーのあらゆる時代やキャラクターたちのストーリーを、単独映画として製作していくプロジェクト。
すでに、今後『スター・ウォーズ』は「エピソード8」、「9」だけではなく若き日のハン・ソロの映画が2018年に、内容未発表の作品が2020年に公開されることが発表されています。
つまり、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は今後の『スター・ウォーズ』が目指す方向にとっての試金石でもあり、その第1作目がどのようなものになるのか、期待されます。
(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
すべてのはじまりであるシリーズ1作目、
『エピソード4/新たなる希望』につながるストーリー
シリーズ第1作『エピソード4/新たなる希望』では、惑星を破壊出来るほどの威力を持つ帝国軍のデス・スターの設計図を巡るストーリーが描かれ、オープニングで帝国軍に追われたレイアが、R2–D2に設計図を託したことから運命の輪が動き始めました。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、この『エピソード4/新たなる希望』の直前の時期を描いた作品です。
最終的に、反乱軍がこの設計図から弱点を見つけることでルーク・スカイウォーカーはデス・スターを破壊することが出来たわけですが、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では反乱軍がいかにして帝国軍からその設計図を奪い取ったのかが明かされます。
実は、この物語は『エピソード4/新たなる希望』のこれまでのストーリーを説明するオープニングクロールで、すでに以下のように語られています。
「秘密基地から攻撃を行った反乱軍の宇宙船が、邪悪な銀河帝国軍に対して最初の勝利を収めた。この戦いの最中に、反乱軍のスパイたちは惑星全体を破壊できる力を持った武装宇宙ステーションである、帝国軍の究極兵器デス・スターの設計図を奪取することに成功する」
1作目公開から39年が経つ今、この詳細がはじめて映画化されることになります。
公開されているメイキング映像では、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の随所に『エピソード4/新たなる希望』で見られた光景が登場することが紹介されており、忠実に再現された雰囲気にも注目です。
ファンから人気の高い、最初の三部作のキャラクターやメカの登場
『エピソード4/新たなる希望』の直前の時代を描いているので、ファンから人気の高い『スター・ウォーズ』オリジナル・トリロジー(『エピソード4』~『6』の三部作)のキャラクターやメカなどを、最新の映像技術で再びスクリーンで見られることもファンが期待するポイントです。
公開されている予告編では、Xウィングによる迫力の宇宙戦闘シーンも登場!「『フォースの覚醒』ではXウィングが最新型に変化しちゃって、宇宙戦闘もなかったなぁ…」と思っていた方もこれには期待するはず。
対する帝国軍も、タイ・ファイターやAT−ATのバリエーションであるAT−ACT、AT−STなどのメカニックが登場。まだデス・スターが破壊される前で負け知らずな帝国軍の圧倒的な力を実感することが出来るかも知れません。
帝国軍といえば、兵員であるストームトルーパーも『フォースの覚醒』でデザインがリニューアルする前のおなじみの姿で登場。
さらに、『スター・ウォーズ』の顔とも言えるダース・ベイダーが姿を現すことも大きな話題です。あの印象的な声も、『スター・ウォーズ』オリジナル・トリロジーで声優を務めたジェームズ・アール・ジョーンズが再び演じます!劇場で、ダース・ベイダーの声が響く時が待ち遠しいですね…
また、先日来日したギャレス・エドワーズ監督は記者会見で、さらなるおなじみのキャラクターの登場を示唆していました…『エピソード4/新たなる希望』の時代にいたキャラクターは登場の可能性があるだけに、スクリーンでのサプライズがありそうです。
いかにして機密情報を盗み出すのか?
『ミッション・インポッシブル』的な『スター・ウォーズ』
デス・スターの設計図は超機密情報であり、その奪取は予告編でも97.6パーセント生還不可能と言われています。
もちろんその結果はわかっていますが、『ミッション・インポッシブル』的な不可能なミッションを、いかに成功させるのかというスリリングな過程を楽しみたいところです。
また、ミッションに取り組むチーム「ローグ・ワン」のメンバーも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『スーサイド・スクワッド』のようにはぐれ者ばかりという個性的な面々で、彼らのチームワークの面白さが描かれることに期待!
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不変の『スター・ウォーズ』のテーマ・家族のストーリー
『スター・ウォーズ』といえば、ルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダーの親子に代表される家族のストーリーが根本にありますが、『ローグ・ワン』でも、主人公のジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)とその父親ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)とのドラマが描かれます。
ジン・アーソはデス・スターの設計に関わったのが自身の父親であることを知り、大量破壊兵器であるデス・スターの開発になぜ携わったのか、その真相を確かめようとします。こうした罪深い父親を子どもが救うという構図は、ダース・ベイダーとルークの関係に重なるものがあるかも知れません。
さらに、予告編にはジン・アーソの母であるライラ・アーソ(ヴァレン・ケーン)も登場しており、より大きな意味での家族のドラマが見られるのかも知れません。
他にも、「あの名セリフはどこで登場する?」とか「ドニー・イェンの超絶アクション!」などなど期待したい点はまだまだあります!
『スター・ウォーズ』に沸く冬まで、あともうすぐ…
(文:藤井隆史)
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