実写と比較!アニメ版映画『美女と野獣』はこうだった!
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現在、実写版『美女と野獣』が劇場で公開中ですね。待望の実写化かつ、ハリーポッターシリーズで活躍したエマ・ワトソンがヒロインのベル役を務めることもあり、話題になっています。
もう劇場でご覧になられた方も多いかもしれませんが、ディズニーがアニメ版の映画を製作したのは1991年。日本で公開されたのは1992年でした。
今から25年も前から人気の作品なので、美女と野獣のテーマ(音楽)を知っていて、少女が野獣と恋をするストーリーだという概要も知っている方がほとんどだと思います。
でも、現在10代、20代の人はアニメ版の映画を観たことがなかったり、小さい頃に観ていても忘れていたりするのではないでしょうか。
『美女と野獣』のストーリーは1700年代にできたもの!
実は、一番最初に『美女と野獣』のストーリーを考えたのは、ディズニーとは全く関係のないヴィヌルーブ夫人という人物だったと言われています。1695年フランス生まれで、『美女と野獣』は1740年に書かれた作品のようです。
そして、このストーリーを一番最初に映像化したのも、実はディズニーではありません。1946年に、フランスの詩人ジャン・コクトーが実写映画を製作したのが初めてのことでした。
その後、1990年ごろにアメリカでテレビドラマ化されており、そのあとにディズニーが、みんながよく知っているアニメ版映画『美女と野獣』を製作したのでした。
1991年ディズニー版『美女と野獣』がすでにミュージカルだった
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ご存知の方にとっては、当たり前よ、という感じかもしれませんが、ディズニーのアニメ版映画の時点で、すでにミュージカル調を取り入れていました。
劇中に歌われる曲は、1991年のものと、今公開中の実写版とほとんどが一緒です。
ミュージカル映画といえば、最近では『ラ・ラ・ランド』が記憶に新しいですが、アニメ版、実写版『美女と野獣』共に、『ラ・ラ・ランド』と同じくらい、シーンによってはそれ以上にきらびやかで華やか、豪華なミュージカルシーンがふんだんに組み込まれています。
『美女と野獣』のストーリー上の大きな違いは2つ
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細かい設定やストーリー展開の違いは多々あるものの、アニメ版と実写版、ほとんどが一緒だという印象です。
ただし、ストーリー上明らかに違っていた点が2つあります。
ひとつは、公開中の実写版ではベルの両親の過去についてはっきりと描かれていることです。アニメ版では父親しか登場せず、母親には触れずじまいなのですが、実写版ではその点のエピソードが加えられていました。
ベル(エマ・ワトソン)が母親について知りたがっているという設定で、野獣と生活を共にする中でその謎が解き明かされます。
もうひとつは、今回の実写版では、王子らに魔法をかけた魔女がキャラクターとして登場していることです。言い換えると、アニメ版では、すでに王子は野獣になっているところからストーリーがスタートしますが(野獣になる過程はナレーションベースです)、実写版では、王子が野獣になる過程もエピソードとして組み込まれています。
その分実写版では、呪いをかけた魔女が、最初の王子→野獣の場面だけでなく、クライマックスの野獣→王子の部分、さらには王子に戻ってからも密かに登場します。
実写でこの2点が変更されていることによって、《人を見かけで判断するな》という『美女と野獣』の根底にあるテーマが、より深く、多角的に描かれるようになっていました。
アニメ版と実写版、もっとも似ているのはガストン!
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これは個人的な見解ですが、アニメ版と実写版で、見た目や雰囲気がもっとも似ていたのはガストン(ルーク・エヴァンス)ではないかと思います。いわゆる”ハマり役”だと感じました。
そもそも顔が似ているし、それに加え体格や歌い方、豪快で強欲な様子が実写でもよく反映されていました。アニメ版に似ていることや再現性が高いことが必ずしも良いとは言えませんが、一つの見どころと言えるのではないでしょうか。
これからご覧になる方は、ぜひ注目してほしいポイントです。
10代、20代の方はディズニーの様々な物語(映画)より先に、テーマパークとしてのディズニー(ランド/シー)に触れた人が多いのではないでしょうか。
筆者も、「ディズニーランドのあのアトラクションは、この映画の、このキャラクターだったのか!」と今更ながら納得した部分もありました。
実写版の鑑賞を機に、ディズニーのアニメ映画『美女と野獣』をご覧になってみてはいかがでしょうか。夢の国が身近に体感できますよ。
(文:kamito努)
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