あと20年はホラーをやりたい―映画『劇場霊』ティーチインイベントレポ
現在大ヒット公開中、Jホラーの巨匠・中田秀夫監督の最新作となる映画『劇場霊』のティーチインが東京 池袋シネマ・ロサに行われ、中田秀夫監督と脚本・三宅隆太さんが登壇し、映画製作の裏側や本作にかけた思いなどを語られました。
思わず白熱したトーク!映画『劇場霊』ティーチインイベントレポ
(写真左から西尾沙織プロデューサー、中田秀夫監督、脚本・三宅隆太氏)
中田監督から「他では言ってないようなことを特別にお話できたら」との挨拶から始まったティーチインは、冒頭は構想段階の話から、撮影中に関してのお話まで飛び出しました。
西尾沙織(映画『劇場霊』プロデューサー、以下・MC):
今回の『劇場霊』はかなり早い段階から「ジェット・コースターのようなホラーを作りたい」と言われていたと記憶しています。
中田秀夫監督(以下・監督):
そうでしたね。前作の『クロユリ団地』では、じわじわと中盤までいくお話だったので、今度はどんどんいっちゃおうと思ってたのは確かです。秋元康さんは、ズバッと企画や設定の切り口を言う人で、今度は劇場で起こる怖い話にと言われたんですね。大きな設定をもらって、さてどうするかって感じで考えたところからはじまりました。
三宅隆太(以下・三宅):
一番当初はストレートなJホラーをやろうかっていう雰囲気があったんでが「思い切ってJホラーを外れてみませんか?」と話をしたんです。違うことをやってみましょうと。それに監督も乗っていただいて、そこから怪奇映画でスピーディーでヤンチャなもの、少女漫画的なストーリーも展開する中で、恐怖の対象を人形にしてみたらどうかと提案させてもらい、盛り上がった感じでした。
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