『カメ止め』の秋山ゆずき出演作、『白兵奇襲隊コンバットキャッツ』初日舞台挨拶レポ。
追記:『カメラを止めるな!』主演女優、秋山ゆずきさんも出演していた!
現在日本の映画界に一大旋風を巻き起こしている大ヒット作、『カメラを止めるな!』。出演俳優の方々が今ではテレビのドラマやバラエティ番組にもに出演されるなど、その魅力や演技力が各方面で再認識されています。
ちょうど一年前の7月、『白兵奇襲隊コンバットキャッツ』という映画の初日舞台挨拶レポート記事を、シネマズに寄稿したのですが、実はこちらの作品、何と『カメラを止めるな!』の主演女優である、秋山ゆずきさんの出演作でもあったのでした。
秋山さんは、本作では政府側のスパイという難しい役柄に挑んでいます。
実は最近テレビの情報番組でも、秋山さんの過去の出演作として本作の映像が使用されるなど、現在『カメ止め』ファンの間でも話題となっているのが、この『白兵奇襲隊コンバットキャッツ』なのです。
そこで今回は、舞台挨拶での秋山ゆずきさんの未公開ショットを加えた増補版として、改めて紹介させて頂くことにしました。
まずは、一年前の初々しい秋山ゆずきさんの姿をご覧下さい。
右端が秋山ゆずきさん。
右端が秋山ゆずきさん。
左端が秋山ゆずきさん。
いや、まさかこの時は今のようなブレイクは、予想していませんでした!
多くの映画人と俳優たちに希望を与えた、この『カメラを止めるな!』の大ヒット。同時に、こうして多くの関係者にも幸運をもたらした本作は、現在も多くの映画ファンの注目を集めながら絶賛公開中です。
それでは、『白兵奇襲隊コンバットキャッツ』初日舞台挨拶レポートの模様をお楽しみ下さい。
『白兵奇襲隊コンバットキャッツ』初日舞台レポート
本作は、2015年の映画「DRAGON BLACK」でも、その見事なアクション演出を見せた石川二郎監督の最新作。しかも女性特殊部隊が主人公の戦争アクション映画だけに、劇場の入り口には開場前から既に列が出来る程の人気振り。
初日の舞台挨拶には石川二郎監督を初め、主演キャスト陣も登壇されるとあって、劇場内の観客も期待に胸を膨らませてその時を待っている様子。
やがて時間となり、司会の方が壇上に。次々と名前を呼ばれて、主演キャストの方達が壇上に現れると、ファンの方たちの拍手が!
写真左より:コンバットキャットの女優陣と、今回敵の首領を演じた稲葉凌一さん、そして石川二郎監督。
本作の主役である、女性だけの特殊部隊コンバットキャッツを演じた女優陣。
左から、コンバットキャッツの班長を演じた大蔵愛さん、奈良平愛実さん、奥原さやかさん、段林優希さん、秋山ゆずきさん。
本編上映前に行われた舞台挨拶では、想像以上に過酷だった撮影時のエピソードを、各人がそれぞれの見せ場と共に語ってくれました。
特に印象的だったのが、水が異常に緑色に濁った池に飛び込まなければいけなかったエピソード!確かに本編を見ると、男でも飛び込みたくは無い程の濁った池。実際、そこで泳いだり入ったりした人はいないそうで、これだけでも本作の女優陣のプロ根性が伝わって来ます。
更に、本作で強烈な印象を残す、敵組織の首領を演じた稲葉さんのトークでは、本作に出演された男優さんが最近他界されたとの話も。
最後に石川二郎監督から、観客の皆さんに感謝のご挨拶が述べられました。
今回クラウドファンディングにより、劇場での公開が実現したということで、監督にとっても感慨深い上映となったようです。
注:詳細は以下の公式サイトへのリンクより、ご確認頂ければ幸いです。
https://combatcats.jimdo.com/
さて、果たしてこのキャスト陣がどれだけの演技を見せてくれるのか?
期待の内に本編の上映が開始されたのですが、果たしてその出来は?
白兵奇襲隊コンバットキャッツは、ジャッキー・チェン映画愛に溢れた傑作!
ストーリー
20XX年、5人の女だけの特殊部隊、白兵奇襲隊コンバットキャッツが編成される。
国を守るか、友を取るのかの選択に迫られ、窮地に追いやられるキャッツたち。
命をかけた戦いの火ぶたが切られるのだった・・・。
厳しい製作状況でもこの迫力!銃撃戦と爆破と女兵士は男の大好物!
Ⓒ2016「コンバットキャッツ」製作委員会
いや、とにかく面白かった!
低予算の戦争アクション、しかも主演が若手女優やアイドルとなれば、どうしても鑑賞前からある種の先入観に捉われてしまうのは仕方が無いところ。
過去にもこの手の作品はレンタル店の棚に溢れていたし、実際に見てガッカリ・・・、そんな経験も珍しくは無いからだ。
だが、本作は違った。第一、セールス上重要な要素となるはずの、ハダカが一切出て来ないのだ!もちろん、女優が脱いでSEXシーンを見せれば、DVDレンタルなどの成績も上がってくるし、劇場での上映でも集客が見込めるのは間違いない。
だが、その分出演出来る女優も限られるため、演技や作品としてのクオリティは、正直二の次となりかねない。
今回、石川二郎監督がハダカを捨てて、出演キャストの演技と見せ場となる爆破&銃撃を優先させたことは、正に大正解だと言えるだろう。
Ⓒ2016「コンバットキャッツ」製作委員会
実際銃撃戦のシーンで起こる爆破と、ラストの敵味方入り乱れての大戦闘シーンは、低予算で製作されたということを全く感じさせないほど、迫力に溢れている。
更に主演を勤める大蔵愛の真剣な演技が、ラストに向けての悲壮感を高める!実際鑑賞後の余韻と満足感は、下手な洋画アクション映画を上回る程だ。
女性が主人公のアクションがお好きな方だけで無く、是非一般のアクション映画ファンにも見て頂きたい作品なので、全力でオススメします!
最後に
ジャッキー・チェン好きの石川次郎監督だけあって、本作にも様々な香港映画や過去のアクション映画へのオマージュが溢れている。
ラストの決着と反戦へのメッセージは「ドラゴン特攻隊」や「ランボー怒りの脱出」であり、戦闘シーンはどことなくジャッキーの「ファーストミッション」を思い出させる!
この他にも色々な映画からの要素が隠されているので、鑑賞された際にはそれらを探してみるのも面白いかも?
(文:滝口アキラ)
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