あなたは何フェチ? 篠宮暁の「フェチ心」をくすぐる「仮面ライダー」&「スーパー戦隊」の劇場版を語る



(C)劇場版「エグゼイド・キュウレンジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 ©2017 テレビ朝日・東映AG・東映


【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会 第11回】
今年も「スーパー戦隊」&「仮面ライダー」の夏映画が2017年8月5日(土)から公開されます。

今回は『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』と『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』の二本立て。

すっかり夏の恒例イベントとなりましたが、実は毎年夏に公開されるようになったのは2001年から。

それまで「東映まんがまつり」内の一本として公開されることはありましたが、必ず作られているわけではなく、劇場版になってない戦隊ヒーローは数多く存在します。

なので、毎年公開されることを当たり前と思わず、「今年も制作してくれてありがとうございます」と、大泉の東映撮影所に向かって、みんなで手を合わせて一礼をしましょう。

特撮映画からフェチを語る


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さて、恒例となった夏映画の「スーパー戦隊」シリーズと「仮面ライダー」シリーズですが、両方ともテレビではなかなか見られない演出やエンターテイメント性に富んだ豪華な作りを堪能することができます。

割合は、例年だいたい「スーパー戦隊」が30分、「仮面ライダー」が1時間といったところです。

ゲストに旬な芸能人や大物俳優を迎えたりすることも多く、特撮を知らない人にも興味を持ってもらえる風になってるんですが、特撮ファンはそこでは満足しません。

では、どこで歓声をあげるかといいますと、過去の作品にレギュラー出演されていたOB、OGがキャスティングされてると、たまらなく幸せな気持ちになり、「おお!」と声を上げてしまいます。

話変わりますが、皆さんは何フェチですか?

太ももフェチ、おしりフェチ、鎖骨フェチなど人それぞれですが、特撮にもフェチは存在します。

マスクが敵の攻撃で割れて、素顔が見えてしまう「面割れフェチ」、「スーパー戦隊」の最終回に結構ある、変身できない状態に陥り、生身で名乗りをやる「素面名乗りフェチ」、女性メンバーがこれでもかとコスプレしてくれる「七変化フェチ」など、いろいろあるんですが、僕は何フェチなんだろうと考えた結果、出てきたのが「空に線路フェチ」でした。

空に線路がシャーっと敷かれるのが、すごい好きなんです。

デンライナーの車窓から 劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!メイキング [DVD]



そんな僕のフェチを満たしてくれてるのが、2007年公開『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』と、2014年公開『烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS』です。

電王」は佐藤健さんの出世作として知られていますが、その佐藤健さん演じる主人公・野上良太郎が乗っているのが、デンライナーという時間を遡ることができる列車。

「俺、誕生!」では、このデンライナーが、これでもかと宙に線路を敷き、天に向かって走っていくんです。

本編でもそういったシーンはあるんですが、大スクリーンから感じたあの高揚感は、まさに映画ならではであり、僕の記憶にフェティシズムを深く刻み込んでくれました。

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また「俺、誕生!」は、テレビ本編と映画を見事に絡ませた作品なので、映画を見るときには本編の27話、28話をあわせてご覧になることをオススメします。

本編ではありえない、後半の豪華な演出をぜひお楽しみください。

「トッキュウジャー」は、志尊淳さんがレッドのトッキュウ1号をやられてるんですが、こちらも「電王」と同様に列車が重要な鍵を握ってる作品です。

当初は「電王」と似た作品になるのかと思ってたんですが、見事に違う作風を作り上げ、ファンを大いに楽しませてくれました。

烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS [Blu-ray]



作品のキーワードに「イマジネーション」というのがあるんですが、この映画では子供達のイマジネーションの助けをもらい、スカイツリーのてっぺんまで線路を架け、宇宙から来た列車を宇宙まで戻そうというシーンがあります。

その子供達のイマジネーションが線路を描き、スカイツリーのてっぺんまで線路が架かったシーンを見て、当時僕は何故だか涙が止まりませんでした。

泣いた理由は今でも説明することが出来ません。

そのシーンを見返すと、何回も見てるのに、いまだにウルウルきてしまいます。

8月5日公開の劇場版「キュウレンジャー」、「エグゼイド」の前に時間がありましたら、この2作品を是非見てみてください。

(文:オジンオズボーン・篠宮暁)

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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