2017年上半期、ダントツエロかった映画は『お嬢さん』
Photo via Visualhunt.com
前回の『チョコレート』のような男と女がむき出しになるような濡れ場もとても臨場感あっていいんですが、
男は無駄な幻想を追い求めてしまうもの。
幻想。
もちろんそれは現実なのか知らないけど、「おそらくあるんだろう」の世界。
「女って汚い男に多少強引にされたいんだよね?」
とか
「店長に弱み握らせて体を要求される為にわざと万引きするんだよね?」
といった都市伝説。
簡単に言うと男はいつだって女性に隙あらば「ゴリゴリ性欲あるんでしょ?」と隙あらば聞きたいし、否定されても信じない。。
そしてそれと同じ方向性に位置する男の幻想。
それはレズシーン。(これは本当にあるだろう)
男にとってレズシーンは身近にあるリアルなSFだと思ってるはず。
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ヤラシイDVDだってレズものは別格の存在。
素人ものや、単体もの、ハードものや、痴女もの。
それぞれ好き嫌い別れるが、レズものだけは一定の水準を保てる。
だって2倍なんだから。
こっちは男優の汚いお尻見るくらいなら綺麗なお尻越しに綺麗なお尻見たい。
そう思うし、世の男性も嫌いな人はいないはず。
奇麗な肌と奇麗な肌の交わりが嫌な訳がない。
男性のそれとは一線も二線も画した清潔感もあって清廉性(!)もあるレズもの。
今日はそんな映画の紹介。
『お嬢さん』
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『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督が、イギリスの人気ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマである。
1930年代、日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた少女スッキは、藤原伯爵と呼ばれる詐欺師から、ある計画を持ちかけられる。
それは、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子を誘惑して結婚した後、精神病院に入れて財産を奪い取ろうというものだった。計画に加担することにしたスッキは、人里離れた土地に建つ屋敷で、日本文化に傾倒した支配的な叔父の上月と暮らす秀子のもとで、珠子という名のメイドとして働きはじめる。
しかし、献身的なスッキに秀子が少しずつ心を開くようになり、スッキもまた、だます相手のはずの秀子に心惹かれていき……。
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サスペンスとストーリー展開、美しい映像の世界観。
長いのに飽きさせずずっとハラハラさせるカット割り・・・
おっと・・・
僕からそんな説明聞きたい人このコラム見てませんよね?
「うるせー早くエロ話しやがれ!」って思ってますよね?
そう。圧倒的なレズシーン。
キムミニとキムテリの美しく、世界観も相まってまさしく清廉性のある濡れ場。
という事は・・結構静かな濡れ場かと思いきや
めちゃめちゃハード。
汗だくでネッチョネチョ。映画館で観た時前のお客さん達が若干前のめりになったのを僕は見逃しませんでした。
あまりに盛り上がり過ぎて、その絡みの時間の長さから後半ちょっと笑ってしまうほど。
そう。この映画は監督の狙いなのか、僕の勘違いなのかエロの中にほんの少しツッコミ所を残してる。
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例えばキムミニ演じる秀子が入浴中「歯が当たって口の中が痛い」と言い
お手伝いのキムテリに「何とかしてよ」という。
するとテリはおもむろに秀子の口の中に手を入れ、キムミニの歯を削りだす。
え?そんな時ある?歯を削る?お手伝いさんに削らせる?歯医者に行かなくて??
秀子もずっと受け入れてる。
ゴリ・・ゴリ…ゴリ・・削る音が響く。見つめあう2人。
なんとなく惹かれあう2人。そして濡れ場スタート。
え!?それはなんで!?
いや斬新。歯削る・・からの濡れ場は斬新すぎる。
そしてこの映画の肝は無名の新人キム・テリの覚悟を決めた濡れ場。
これを経験したら過酷な韓国映画のどんな濡れ場でも堂々とできるはず。
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しかも清純そうな(顔絶対整形してない!多分)そんな健康体の濡れ場絶対観たい!
大抜擢で、とんでもないハードルの濡れ場を演じ、それを超えたキムテリ。
キムテリに負けず濡れ場に応じたキムミニ。
しかも設定から日本語のセリフがほとんど。
濡れ場だけでなくセリフの難しさからとんでもないハードな現場だったに違いない。
パク・チャヌク監督は完全なる鬼。
その虎の穴で鍛えられまくったキム・テリ。
確実に韓国映画界の台風の目になるはず。
この濡れ場は是非。
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(文:南川聡史)
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