モテ僧侶、精気を吸う山女と対峙…?!映画『仁光の受難』予告解禁
第17回東京フィルメックス・コンペティション部門に選出された庭月野議啓(にわつきの・のりひろ)監督の映画『仁光の受難』の劇場公開が17年9月に決定、予告動画が解禁となった。
仁光の悩み―それは僧侶なのに異常にモテること…!
謹厳実直な仁光(辻岡正人)という名の僧侶がいた。仁光は他の誰よりも修行に励む僧侶の鑑だったが、そんな彼にも悩みがあった。 それは、女に異常にモテること―町の若い娘から、熟れた女房、枯れ果てた老女にいたるまで、仁光に夢中になり群がってくるのだった。ある日の逢魔ヶ刻、仁光は不思議な少女に出逢い、その魔性を開花させてしまう。周囲を惑わす自らの不徳を恥じ己を見つめ直すための旅に出た仁光は、道中知り合った浪人・勘蔵(岩橋ヒデタカ)と共に山を越え、とある寒村にたどり着く。そこでは村人たちが、男の精気を吸い取って殺すという妖怪・山女に頭を悩ませていた。仁光と勘蔵は山女の退治を頼まれるが――
映画『仁光の受難』は、修行僧でありながらも女性にモテモテな主人公が、男の精気を吸い取って殺すという妖怪・山女の退治を依頼されるファンタジー時代劇作品。フリーの映像ディレクターとしてCM制作などを手掛ける庭庭月野議啓監督の長編デビュー作で、クラウドファンディングなども活用しながら4年の歳月をかけて完成させた。
誰よりも実直なのに煩悩に翻弄される僧侶と、刀に魅入られ人斬りとなった侍、そして男の精気を吸い取る妖怪(あやかし)が邂逅する摩訶不思議な世界を、実写とアニメーションを融合させるなど、映像の現場で培った様々な技術を駆使して、一遍の妖怪譚として昇華させている。昨年の第17回東京フィルメックスで日本初上映され、受賞こそ逃したものの、その後はバンクーバー国際映画祭での評判を皮切りに、釜山国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭など世界の映画祭で注目を集めている話題作だ。
主人公・仁光を、俳優だけでなく映画監督としても活躍する辻岡正人が演じるほか、若林美保、岩橋ヒデタカ、有元由妃乃らが出演する。音楽を担当するのはオフィス樋口、また劇中で印象的なラヴェルの「ボレロ」を、世界的に活躍する尺八奏者・神永大輔が演奏している。
このたび解禁となった予告映像は、庭月野監督が本作でこだわった浮世絵のアニメーションや曼荼羅も盛り込まれ、尺八が奏でる「ボレロ」の音色に合わせ、婦女子から迫られる仁光の姿、そして人斬りや山女も登場し、物語の奥深さを感じさせる映像となっている。
映画『仁光の受難』は2017年9月23日(土)より、角川シネマ新宿にて公開。
(C)TRICYCLEFILM
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