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2017年09月05日

仮面ライダーと敵の奇妙な絆に翻弄『仮面ライダーOOO/オーズ』【篠宮暁の特撮辞典・第19回】

仮面ライダーと敵の奇妙な絆に翻弄『仮面ライダーOOO/オーズ』【篠宮暁の特撮辞典・第19回】

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【オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典】

仮面ライダーと敵の“奇妙な絆”


2010年に始まった『仮面ライダーooo/オーズ』。

2011年を迎えると仮面ライダー生誕40周年ということに加え、『海賊戦隊ゴーカイジャー』がスーパー戦隊シリーズ35作目となり、すごい盛り上がりをみせるアニバーサリーイヤーとなりました。

さらに『仮面ライダーooo/オーズ』の放映中に、初代仮面ライダーからの放送の合計がちょうど1000回を迎え、特撮ファンにとって忘れられない作品、そして忘れられない年となりました。

「オーズ」はメダル争奪の物語です。

第2話「欲望とアイスとプレゼント」



およそ800年前に封印された“グリード”という敵が現代によみがえるのですが、自分の属性のメダルが揃っていない不完全な状態で復活してしまったので、完全体になるためにメダルを探します。

もともとは、そのグループにいたアンクというはぐれ“グリード”は、なんと右手のみで復活。かろうじて姿を維持していられる状態で、とても戦闘やメダル集めもできない状態。そのため、主人公の火野映司(渡部秀)という青年にオーズになってもらい、メダル集めを手伝わせようとします。

最初は、ただ映司を利用しようとしていただけだったのが、物語が進むにつれ奇妙な絆を深めていくことになり、このアンクの心情の変化がファンの心を掴んだり、離したりし、そんな一筋縄ではいかないキャラクターが僕らの心に深く残ることになりました。

平成ライダー史上、最もフォーム数が多い仮面ライダー


第1話「メダルとパンツと謎の腕」



グリードだけがメダルを必要とするわけではありません。オーズもそのメダルを使って変身します。

変身の際は、3枚使います。顔、上半身、下半身にそれぞれメダルの力を宿し、変身するのですが、基本は「タカ」、「トラ」、「バッタ」のメダルを使った『タトバコンボ』。

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他には「クワガタ」、「カマキリ」、「バッタ」の『ガタキリバコンボ』、「ライオン」、「トラ」、「チーター」の『ラトラーターコンボ』、「サイ」、「ゴリラ」、「ゾウ」の『サゴーゾコンボ』、「シャチ」、「ウナギ」、「タコ」の『シャウタコンボ』、「タカ」、「クジャク」、「コンドル」の『タジャドルコンボ』など。

このメダルを様々に組み合わせて戦うので、総フォーム数は120種類を軽く超えることになり、平成ライダー史上、最もフォーム数が多い仮面ライダーとなりました。

世に出たメダルの総枚数は3000万枚超え!


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「オーズ」を見ると、見事にメダルが欲しくなります。

それは僕だけでなく、当時見ていたファン全員が思ったようで、世に出たオーズのメダルの総枚数は3000万枚を超えたとも聞きました。

なんと5円玉よりも世の中に流通したことになります。

余談ですが、お笑いライブのギャラがメダルだったこともありました。僕はそれでよかったのですが、相方の高松君がものすごく腹を立てていたのも、今となってはいい思い出。メダルが欲しいという欲を抑えながら、是非この作品を見てみてください。

以上、オジンオーズボーン篠宮でした。

火野映司役の渡部秀さんが、フォームごとに歌い分けた劇中歌も最高です。

ライダー好きなのがひしひしと伝わってきます。あと、「オーズ」も僕の大好きな小林靖子さんの脚本です。

(文:オジンオズボーン・篠宮暁)

※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです

以前の記事はこちらから

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