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『五星戦隊ダイレンジャー』戦隊シリーズ屈指の最終回!【篠宮暁の特撮辞典・第28回】
『五星戦隊ダイレンジャー』戦隊シリーズ屈指の最終回!【篠宮暁の特撮辞典・第28回】
■オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典
オリエンタルな空気にテンションMAX
僕の中で“熱い戦隊”といったら、最初に出てくるのが『五星戦隊ダイレンジャー』。
それまでも中国拳法を使うヒーローはいましたが、戦隊全員が使うのは初めて。作品全体にオリエンタルな空気が充満しており、リュウレンジャーが乗る龍型の気伝獣・龍星王がオープニングから見せる、うねるようなミニチュアの特撮は、否が応でもテンションMAXにしてくれます。
変身時の掛け声で「気力転身 オーラチェンジャー」と叫ぶんですが、とにかくこれが毎話毎話全力なんです。
そして、名乗りのシーンも超絶かっこいい。その圧倒的なパワーが脳裏によほどこびりつくのか、いまだに最も好きなスーパー戦隊に「ダイレンジャー」を選ぶ人が少なくありません。
「ダイレンジャー」は結局みんな熱いヤツ
戦隊ヒーローは、人気キャラが偏る傾向がありますが、「ダイレンジャー」は人気が見事に分散されてる気がします。
その理由としてあげられるのが、先ほども書いたように、5人が5人とも熱いキャラだからではないでしょうか。
だいたい熱血キャラというのは、各戦隊に1人というのが常識だったんですが、「ダイレンジャー」では一見クールに見えるメンバーでも、結局、熱いヤツだったりします。
それにより、戦隊全体の方向性がブレることなく、常に真っ直ぐ前進する様が爽快感をも生んでいます。
笑うもよし、さらに熱くなるもよしの最終回
全体のストーリーも分厚くて引き込まれる上に、各キャラクターのストーリーもとても重厚なので、熱血キャラでかぶっていてもしっかりキャラ立ちができてます。
リュウレンジャーの亮は、親父が敵の“ゴーマ族”に寝返った裏切り者だった事実が判明するエピソードがあったり、シシレンジャーの大五はクジャクとのラブロマンスがあったり、テンマレンジャーの将児はゴーマ族の怪人と心を通わせるエピソードがあったり
、キリンレンジャーの知はキザでカッコつけなのに、情に熱いギャップの回があったり。
参謀的な役割だった道士・嘉挧(どうし かく)の秘密が後半で判明するのですが、その驚き具合は僕の特撮ファン歴の中でもベスト5に入るほど。
追加戦士のキバレンジャーに変身する小学生のコウの出生の秘密も最高ですし、変身すると大人の体に膨らむシーンも必見です。
また、最終回はシリーズ屈指の最終回でして、そこは笑うもよし、さらに熱くなるもよしなので、思う存分楽しんで下さい。
ダイレンジャーのこの熱さ、ダイレンクトに感じなさい!
仕事でリュウレンジャーこと和田圭市さんにアクションを教わった時に、生で「天に輝く五つ星」をやってもらったことがあるんですが、おしっこちびるくらいカッコよかったです。いやちびってたかも。
キリンレンジャーの土屋圭輔さんは、大輔さんと共にいつもフランクに喋ってくれるので、キリンレンジャーだったことを忘れてしまいがちです。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです
以前の記事はこちらから
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!
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