デートにもオススメ!?ウィット&パロディ満載な『DC鷹の爪』が面白い!
デートにもオススメ!?ウィット&パロディ満載な『DC鷹の爪』が面白い!
映画好きと言っても、「DCスーパーヒーローズ」をよく知らない筆者。「鷹の爪団」に関しても、島根を愛する毒舌キャラクターという程度の前知識しかない状態で『DCスーパーヒーローズ VS 鷹の爪団』を観ました。
はっきり言って、元の作品とかキャラクター、鷹の爪団など、何も知らなくても面白いです。
まず、「ジャスティス・リーグ」のヒーローたちは、キャラ立ちがしっかりしているので、本作を観ながらでも設定に追いつくことができます。やや誇張されているギャグタッチのキャラクター紹介を見たあとだと、「実際のところどんなキャラクターなんだろう」と気になってしまいます。いっそ、『ジャスティス・リーグ』の予習として見てもいいかもしれません。
そして、日本の政治に対する社会風刺がおもしろおかしく差し込まれていたり、自虐のような島根アピールが展開されたり。島根のパブリックイメージを逆手に使った、「鷹の爪団」らしい展開も。
もちろん、いつもの「鷹の爪団」というだけではありません。同じ作品とは思えないくらい豪華な演出もあるんです(筆者は映画を見る前にスチールを見ていたのですが、間違えて違う作品のカットが混じったのかな、と思ったほど)。すごくかっこいいシーンなんですが、それまでのテイストとのギャップがすごすぎて、笑いがこぼれます。
でも、低予算がウリ(?)の「鷹の爪団」。そんな演出ができるのはスポンサーさんのおかげなんですね。劇中にスポンサーの紹介が差し込まれるごとに、作画レベルが上がったり、ヒーローがパワーアップしていくのも面白いです。
ちなみに、スクリーンにバジェットが表示されていて、豪華な演出をすると、そのメーターがどんどん減っていきます。「あ、今のところ、お金かけてたな」と、普段映画を観るとき、あまり気にしない視点で観てしまうはず。それもまたこの作品ならではの楽しみかただと思います。
また、少ない予算のなかでやりくりして、「鷹の爪団」らしい方法で敵に挑むという、メタフィクション的な要素によって生まれた「吉田ジャスティス・リーグ」も魅力的。映画を観終わるころには、もっと彼らを観ていたい、と思わせてくれるかわいげがあって、なんだかクセになりそうです。
キャラクターたちのやりとりのなかでボケは多いのですが、ツッコミが淡白だったり、時にはスルーされたり。毎回毎回ボケとツッコミが激しく繰り返されると、なんだかお腹いっぱいになってしまいそうですが、笑えるけれど疲れない、という程よいバランスが計算されている気がします。
『DC鷹の爪』をオススメしたいシチュエーション
そんな『DCスーパーヒーローズ VS 鷹の爪団』。シンプルに面白いので、いろんなシチュエーションにオススメの映画です。
1.映画デートにぴったり
作品選びが重要な映画デート。相手の趣味がわからなかったり、重い話を選んでしまったりすると、見終わったあとの雰囲気が微妙、ということも。人を選ばない笑える映画なら、そんな心配はいらないはず。
11月23日(木)公開の『ジャスティス・リーグ』を口実に、次のデートにつなげるのもいいかもしれません(?)。
2.家族で映画館へ
年代を選ばない笑いが散りばめられているので、幅広い世代が楽しめるのも魅力。あと、エロ系の下ネタがほとんどないのも、安心して家族で見られるポイントです!(総統がエロ本の隠し場所を言ってしまうシーンがあります)
3.島根の人と観にいく
観終わったあと、島根についての愛をたっぷり語ってくれると思います。
4.あえて鳥取の人と観にいく
島根をライバル視しているという、鳥取出身の人の目には、どのように映るのか気になります。
本当に予備知識がなくても楽しめる作品だったので、週末映画でも観に行こうかな、と思ったら、ぜひ足を運んでみてください!
あえて予習をするのなら、むしろ『シン・ゴジラ』と『君の名は。』を観ておくことで、本作を何倍も楽しむことができると思います(笑)。
そういえば、フラッシュの声がめちゃめちゃセクシーだな、と思ったら、浪川大輔さんが担当されてました。山田孝之さんが声を担当された、バットマンもかっこいいですよ!
(文:大谷和美)
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