ライダーベルトってどうやって出来上がる?特撮ファンが気になる疑問を、篠宮暁がバンダイに直撃!


子供たちにとっての価値とは?


井上:子供たちにとって、ただ回せることだけでは価値にならないので、劇中と同様に「変身できている」という気持ちを沸き立たせることが大事だと思うんですね。どんなにすごいギミックの玩具で、遊びやすくても、劇中のようにカッコよく変身できなければ結局欲しくないよね、となるので、そこもひとつの要素ですね。

劇中の変身シークエンスも「よりレバーを回したくなる」ように番組制作陣が作り上げてくれたものです。

篠宮:街中で子供たちが玩具を持っている姿を見たとき、もちろんうれしいとは思うんですが、どんな気持ちなんですか?

井上:本当に感無量ですね。フルボトルを振っても振らなくても、ビルドドライバーにフルボトルを挿したときって変わらないじゃないですか。それでも、子供たちは必ずフルボトルを振ってから挿してくれるんですよ。

それは、子供たちに伝わったな、と感じる瞬間で、僕たちのゴールなんですよね。それが放送で伝わったというのは、開発スタートからそこまでの苦労が吹っ飛ぶような気持ちですね。




篠宮:桐生戦兎役の犬飼貴丈さんの振り方が、またかっこいいんですよね!

井上:アクション監督の宮崎さんに、ここがこう面白いポイントです、とベルトの説明をさせていただくんですが、どうしたらカッコよくなるかをずっと考えてくださるんです。

それで、いつも普通に振るだけだとつまらないから、ボトルを振る前にそれぞれ殴る動きをはさんでみよう、とか慣れたころに振りかたをアレンジしてみようとか、番組を通して提案していただくということもあります。

篠宮:万丈龍我の振りかたも面白いですね。

井上:子供たちがあれを見て、フルボトルを振ることで強くなった気分になってくれたら、もう最高ですね(笑)。

篠宮:では、レジェンドライダーに変身できる「フルボトル」などもありますが、レジェンドライダーと現行の変身ベルトを組み合わせるというのは、どうやって決まっていくんですか?

井上:いろんな考え方があるんですが、「ビルドドライバー」の遊び方がわかってくると、今度は「フルボトル」を集めたいとなるので、そこで人気のレジェンドライダーのキーアイテムを送り出している感じです。

篠宮:今夏の映画では、ビルドがエグゼイドの成分を抜き取ってましたけど、あれがどうなるのか、めちゃめちゃ気になってます。

井上:それはぜひ、劇場でチェックしてください!

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クオリティを追求した大人向けのベルトを展開するCSMについてのお話は、12月11日(月)公開予定です。

(写真:井嶋輝文、インタビュー:オジンオズボーン・篠宮暁、文:大谷和美)

(C)2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

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