特撮向上委員会
「全仮面ライダー大投票」の結果を総括!納得の順位から意外な結果まで振り返り
「全仮面ライダー大投票」の結果を総括!納得の順位から意外な結果まで振り返り
■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会
11月6日深夜にNHKのBSプレミアムにて生放送された「全仮面ライダー大投票」。
YouTubeなどでは度々生配信はされておりますが、テレビ、しかもテレビ朝日ではなくNHKでリアルタイムで放送されるなんて異例中の異例です。
生放送されるからには生で見ないとその醍醐味は味わえないということで、22時半からはテレビにかぶりつきで見させていただきました。
投票の結果が公式で大々的に発表されるという、なかなかない機会。
暗黙の了解というか僕だけなのかもしれないですが、仮面ライダーに順位をつけてはいけないと勝手に思っていました。
なので今回、どのライダーがどれくらいの人気があるのかをハッキリと知ることができるということで、とても楽しみにしてました。
そして番組がスタート。
仮面ライダーに縁のあるゲストばかりの超豪華布陣。
我が推しの武田航平くんや、なんやかんやで結構絡ませていただいてる井上正大さんらの活躍、中川翔子さんのファンの気持ちを代弁したような上質なコメントの数々、意外と知らなかった生駒里奈さんの特ヲタ具合、自らを“プログライズキー”と称し、軽快な司会進行をする西川のアニキを楽しみつつ、あっという間の2時間。
最高の時間でした。
それでは今回は、その投票結果の僕なりの感想を書いていきたいと思います。
作品の第1位は『仮面ライダー電王』。
冷静に考えれば確かに「電王」が1位になるのはわかりそうなものなんですが、前日に新作発表で熱狂、当時人気出過ぎてオーズドライバーやオーメダルの品薄に悩まされたことなんかも思い出すと、『仮面ライダーOOO/オーズ』の可能性もあるのかなと思いましたし、根強い人気、ウインドスケールの洋服展開、続編である風都探偵の漫画化、そしてアニメ化へとつながった前代未聞の発展も考えると『仮面ライダーW』もあり得るなとも思ってました。
悲しいのは『仮面ライダーキバ』。
トップ25にはランクインしませんでした。
はっきり順位が出るとこういうことが起こってしまうのですが、そこは仕方がないところなのでしょうか。
当時やはり「電王」の次の作品ということで、どうしても「電王」の爆発的な人気の空気が残る中での放映だったので「キバ」は影に隠れてしまいがちなのですが、物語は抜群に面白いのでどこかで再評価されてくれると嬉しいなと思っております。
音也大好き。イクサ大好き。次狼大好き。テトラファング大好き。
それでいうと、『仮面ライダーブレイド』の11位は喜ばしい結果でした。
放送内で井上伸一郎さんもおっしゃられてましたが「ブレイド」はオンドゥル語という、まるで呪いのようにネットでネタにされてきた歴史があります。
知らない方は調べていただくとして、僕は正直このいじり方があまり好きではありませんでした。
見てた人ならまだしも、見てない人もそこの切り抜いた部分だけの映像を見ていじってる感があったからです。
作品の前半は荒削りな部分があるのも確かなんですが、後半のバトルファイトからのジョーカーのくだりなんかはシリーズ屈指の盛り上がる展開でした。
この11位は、その部分も含め、あらためて面白いと認知されたゆえの順位だと思います。
それでいうと『仮面ライダービルド』の5位という結果も、放送時よりさらにファン層が広がって、特撮ファン以外にも人気が波及し、熱が高まってる感じがします。
テレビ作品以外では、『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』が11位に。
個人的には『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』の方が上位に来るかと思ってたんですが、この2作とも、平成ライダーファンへの感謝と愛が込められた平成を締めくくるにふさわしい作品でした。
数々の人気作品を抑えて上位に並んでランクインしたことは本当に素晴らしいです。あの感動はなかなか忘れられない。
好きなライダーも電王が1位。
強い。
強すぎる。
特筆すべきは9位、10位、11位。
ビルド、グリス、クローズが並んでランクイン。
グリスは主役ライダー以外だと1位。
さすが。
『仮面ライダービルド』第47話「ゼロ度の炎」のグリスブリザードの衝撃はもう脳にくっきり焼き付けられているし、スピンオフのグリスのVシネの大ヒットも考慮すれば当然。
意外なのは『仮面ライダーエグゼイド』ゲンムの19位。
もっと上かと思ってました。これは、ゲンムというよりは檀黎斗が人気ということでしょうか。
映画ライダーの最上位は17位のエターナル。
『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』も作品投票でランクインしてましたし、なんといっても松岡充さんがカッコ良すぎる。
「超英雄祭」で「W」や「cod-E~Eの暗号」を歌うときは、いまだに大道克己になりきっていやってくださいます。
松岡さんがこの役をとても大事にしてくださってることにも感謝。
4号の声を松岡さんがされる時に、作品には反映されなかったものの大道克己との接点を自分なりに考えて臨んだ、と当時おっしゃられてました。
音楽部門の第1位は三浦大知さんの『仮面ライダーエグゼイド』主題歌「EXCITE」。
イントロを聴いただけで本当に痺れます。
あとライブver.のドラムの生音が入った「EXCITE」もめちゃかっこいい。
ここでも「ビルド」は強くて2位は「Be The One」。
当時3歳の息子がTKサウンドを口ずさみまくってるのを見て、この良さ、子供にもわかるんだと驚いたものです。
テレビ主題歌ではない曲だと、「Over Quartzer」の主題歌でDA PUMPさんが歌う「P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~」が、なんと4位に。
最初聞いたとき、映画と合うのかなと疑問でしたが「Over Quartzer」を見終わってから聴く「P.A.R.T.Y.」はむちゃくちゃマッチしてました。
9位には「オーズ」から、タジャドルのコンボソング「Time judged all」。
映司とアンクの終盤のドラマを考えればなんら不思議ではないんですが、それでも数々の主題歌を抑えてここにランクインしたのはかなりすごいと思います。
むちゃくちゃ盛り上がった大投票。
願わくばこの番組映像を大スクリーンに映してもらって、お酒飲みながらここはこう、あれはそうなどとやりたいものです。
誰か企画してくれませんか?
あとは好きなロケ地ランキングとか好きな水落ちランキングとかもやってほしいですね。
ちなみに僕の好きなロケ地は晴海埠頭、好きな水落ちは『仮面ライダーBLACK2』話のヒョウ怪人の回の水落ちです。
(文:篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
第230回:コールドスリープ的な装置に入った人を見ると、悲しい気持ちになってしまいます※ただし、鳳ツルギは除く
以前の記事はこちらから
【オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典】も公開中!
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