映画コラム

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2018年01月02日

『ゴッドファーザー』から学ぶ「人生の教訓」9つ

『ゴッドファーザー』から学ぶ「人生の教訓」9つ



不朽の名作、フランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』は3部作で成り立っています。

マフィアのドンとして一代でファミリーを築きあげた、イタリア移民のヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)がメインで描かれているのがパート1。

でも、パート1は3部作の時系列では2番目にあたる作品。パート2でヴィトー・コルレオーネがどのように「ドン」に登りつめていったのかという過去と、ヴィトーの跡を継いでドンとなった三男のマイケル(アル・パチーノ)の現在が混ざり合った、ちょっと複雑なストーリーとなっています。

そしてパート3ではマイケルの苦悩の晩年が描かれています。

そんな『ゴッドファーザー』は、家族との関わりやビジネスの戦略など、人生のいろいろな場面で役立つ「教科書」のようなものだと筆者は思っています。特に「BRAVO!」と思う、ゴッドファーザーから学ぶことのできる人生のレッスンを8つ挙げていきたいと思います。



『ゴッドファーザー』に学ぶこと1:人生とは操り操られるもの


ゴッドファーザーのロゴを見てみてください。操り人形のようになっています。

このロゴは、作品の主題を表しているのかもしれません。ヴィトーがマイケルに「私は家族を守るために一生懸命やってきた。そして大物たちに操られることを拒んで来た。次はお前に、大物たちを操る立場に立ってほしいと思っている」と話すシーンがあります。

人は人を操り、また人に操られるもの。操り人形はそれを意味しているのかもしれません。

『ゴッドファーザー』に学ぶこと2:家族と時間を過ごすのが本物の男


ヴィトーは本作中、たくさんの金言を残します。

そのうちのひとつがこれ。

「家族と時間を過ごさない男は、本物の男にはなれない」

これは冒頭、娘のコニーの結婚式中に次々とヴィトーに頼み事に来る人たちのひとり、フランク・シナトラのモデルと言われている歌手のジョニー・フォンテーンにかけた言葉。

仕事がいくらできる人でも、家族をないがしろにしているようでは、本物の男ではないという考え。ヴィトーはいつも家族を大切にし、家族のために生きている男なのです。

『ゴッドファーザー』に学ぶこと3:欲しいものは少々無茶をしても手に入れる


特に日本人は遠慮したり、周りに気を使ったりすることが多いのですが、これだ!と思い、どうしても手に入れたいものがあるときは、自分をいちばん優先させることも大切。

ヴィトーは劇中で、繰り返し「相手が断ることのできない申し出をするから、大丈夫だ」と結構な無茶を通すのですが、すなわち「ノーとは言わせない」ということ。だからこそマフィア界のドンに登りつめたのかもしれません。

『ゴッドファーザー』に学ぶこと4:手のひらを身内以外に漏らさない


長男のソニーは超がつく短気。ソニーの短気は、命取りとなっていきます。まさに短気は損気です。

ソニーは短気がゆえ、思ったことをすぐ言ったり後先考えずに行動に移してしまいます。そんなソニーに対してヴィトーが「家族以外に考えを明かすな」と諭します。これはビジネスや交渉の世界でも大いに教訓となる言葉ですね。




『ゴッドファーザー』に学ぶこと5:受け継がれる血


ヴィトーが襲撃を受け、病院に向かったマイケル。マイケルはコルレオーネ家でマフィアの活動に一切関わらず生きて来たカタギです。

病院内は、いつ敵がヴィトーのとどめを刺しにくるかわからない状況。突然の襲撃に、たまたま見舞いに来ていたパン屋の男が緊張でガタガタ震えるなか、マイケルの冷静沈着な対処で危機を免れます。

マイケルはマフィアや殺しとは全く関係ない世界で生きてきたはずなのに、普通の人なら震え上がる恐ろしい状況でも冷静。そうあったのは、やはりマフィアの一家に生まれたサラブレッドだったからかもしれません。自分は気づいていなくても、血というのは脈々と受け継がれているのです。

『ゴッドファーザー』に学ぶこと6:家族の敵側に絶対に立つな


これは三男・マイケルがどうしようもないヘタレ兄貴、次男・フレドに喝を入れたときの言葉。

フレドは気が弱く(頭も少し…)勝気な判断ができません。いつだってブレまくりなので、その場をやり過ごすことで精一杯。そしてマイケルの前でコルレオーネ家の敵を味方する発言をしてしまうのです。

いくらそう思っていても、表立ってそう発言するのは失敗の元。フレドのブレ方は後々悪い方向へと向かって行きます。

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