『今夜、ロマンス劇場で』、号泣者続出のその理由とは?
©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
綾瀬はるかさんと坂口健太郎さんが初共演で贈る、ラブストーリー『今夜、ロマンス劇場で』がいよいよ2018年2月10日(土)より公開となります。
事前に行われている試写会では、映画関係者・一般の方問わず絶賛続出で、号泣してしまう方も一人や二人ではなく多数出ているという事態。
一体本作の何がこれほどまでに人々を魅了するのか。今回はその魅力に迫ってみたいと思います。
『今夜、ロマンス劇場で』はこんなお話
そもそも『今夜、ロマンス劇場で』とはどんなお話なのか。
ざっくり言うと、映画の中のお姫様がスクリーンから出てきて、現実世界の青年と行動を共にしていくというお話です。
つまるところ現実には絶対に起こり得ないお話ではあります 。
最初はまるでコントのように噛み合わない二人でしたが徐々に惹かれ合っていき好意を持ち始めます。
しかし彼女は人の温もりに触れたら現実世界から消えてしまうという掟がありました。 それゆえにお互いに好意を持ち合っていても指先を触れることさえできない二人。
果たして二人の恋の結末はどうなるのか。 我々の予想のその先を行く結末、予想できる人は少ないのではないかと思います 。
©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
2つの涙ポイントのめり込む
公開を前にたくさんの試写会が実施された本作。 大規模な試写会を展開する作品は数あれど、ここまで「泣いた」というコメントがSNSに溢れた作品を見たことがありません。
本作における涙のポイントは大きく二つあると思います。
涙ポイント1:切ない恋にのめり込む
©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
映画のスクリーンからお姫様が飛び出してくる、という現実ではありえない展開が実写で起こる本作。
前述のように、まるでコントのような掛け合いや現実では起こりえない展開に思わず笑ってしまうほどです。
つまり映画の冒頭で私たちは良い意味で気が緩みます。切ない恋の物語を見ているというよりも面白い映画を見ていると言う感覚になっています。
しかし、物語が進むにつれて二人の心の距離が縮まり、徐々に恋の物語へとその色を変えていきます。
しかも指一本触れることができないと言う現実世界の恋ではありえない設定が切なさを増幅させます。
物語の冒頭、良い意味で気が緩んでいたこともあり、そこから自然に物語の積み重ねで二人の恋の物語にのめり込んでいくわけです。
それゆえにピンポイントで泣けるシーンがあるというわけではなく、気づいたら涙を流していたという感想が多いのかなと思います。
その自然と涙を流してしまうという絶妙な作品の温度が多くの人を惹きつける魅力となっているのかもしれません。
また、ネタバレ厳禁のクライマックスがこの作品の満足度を押し上げます。その模様はぜひ劇場でみなさん自身の目で目撃してみてください 。
涙ポイント2:映画愛
©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
多くの方の涙ポイントは上で述べた物になると思いますがもうひとつの涙ポイントは映画愛です。
本作はそもそも映画館や映画の撮影所が舞台の話であり、 助監督と映画の中のお姫様の恋物語です。つまりこの映画の題材は映画そのものというわけです。
『ローマの休日』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで、様々な往年の名作映画のオマージュが多数組み込まれ、古き良き時代の映画館や映画撮影中の模様などは、昭和の時代に映画を愛した映画ファンなら自らのその時代を思い出さずにはいられないでしょう 。
私は昭和61年生まれなので物心ついた時にはすでに平成で、 本作で描かれている時代の映画館や映画の撮影模様などは残念ながら実際には経験していません 。
しかし大人になってから昭和の時代の古き良き名作映画をいくつも見てきて、 その経験だけでもこの映画に懐かしさや映画愛を感じ、むしろその時代に生きていたかったと思わされるほどでした。
私程度でこれほど感動したわけなので、 何十年も映画ファンを続けている方には本作の映画愛は涙のポイントの一つになることでしょう。
涙ポイントだけじゃない!爆笑&勉強ポイントも!
感動する、泣けると言う感想が多く見受けられますか、 この映画には爆笑&勉強ポイントもあります。
それは、北村一輝さん演じる映画の大スター俊道龍之介の存在感。
©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
坂口健太郎さん演じる健司が勤務する京映撮影所の看板スターで大人気映画『ハンサムガイ』シリーズの主演を務める超ナルシストなイケメン俳優。
ぱっと見た瞬間ナルシストであるのがわかりますが、 どこか憎むことのできない人柄の良さが内から溢れています。たくさんの爆笑ポイントがありますが、 所々で今を生きる私たちに勇気を与えるような、 また勉強になるような名台詞を発します。
「下を向いてばかりいたら、未来は見えない」的な台詞などとにかくポジティブで詩的な台詞から。
「爆発すると、人は人生観が変わる」という珍名言まで。
©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
このハンサムガイにみなさん魅了されること間違いなしです。
ちなみに、ハンサムガイの「妖怪ダンス」の映像が解禁されてますので、こちらも是非お楽しみください。
誰が誰と見ても、良い!
事前に行われた試写会で大変好評な本作、 知人友人へお勧めしやすい作品でもあります。
ラブストーリーではありますがきわどい描写はありませんし、 笑えるシーンもあり、 最後は感動して何かがモヤモヤ残ることもない気持ちで劇場出ることができます。
映画は人それぞれ好き嫌いがあるとは思いますが、 上記ゆえにどなたでも問題なく観賞することができます。
本作気になっている方はぜひ劇場で様々な魅力を堪能してみてください。
(文:柳下修平)
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