映画コラム
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、“恐竜級”大ヒットの秘密とは?
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、“恐竜級”大ヒットの秘密とは?
©Universal Pictures
こんにちは、八雲ふみねです。
今回ご紹介するのは、現在大ヒット公開中の『ジュラクシック・ワールド/炎の王国』。
八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.170
ハイブリッド恐竜“インドミナス・レックス”とT-レックスの死闘により崩壊したテーマパーク“ジュラシック・ワールド”が存在するイスラ・ヌブラル島。この島で火山大噴火の予兆が観測され、恐竜たちの生死を自然に委ねるか、危険を冒してでも彼らを救い出すか、人間たちは判断を迫られていた。
恐竜行動学のエキスパートであるオーウェンは、テーマパークの運営責任者だったクレアとともに、恐竜たちを救うべく行動を開始。その矢先に火山が大噴火。
生き残りを賭けた究極のアドベンチャーが幕を開ける…。
©Universal Pictures
恐竜映画としてもディザスター映画としても大傑作!
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』『オーシャンズ8』『マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー』など、シリーズ超大作の続編の公開が目立った2018年夏の洋画勢。
しかも、どれも前作を凌ぐ面白さで、映画ファンにとっては嬉しい限り。
そんな中、公開から1ヶ月以上経っても衰え知らずの快進撃をみせるのが『ジュラシック・ワールド/炎の王国』。
“恐竜”に巨匠・スティーヴン・スピルバーグが命を吹き込み、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック・パーク』シリーズ。誕生から25年となる今年、シリーズ新3部作の第2章として公開された『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、2018年公開映画のうち最速で50億円超えを果たした作品として記録を更新中。
全世界興行収入は約12億ドル(約1350億円)を突破し、興行収入ランキングで日本は、北米、中国についで第3位に入っています。
これほどまでに観客を引きつけてやまない理由は、なんといっても究極のジュラシック体験。前作でも大活躍したモササウルスやT-レックス、ベヴェロキラプトルの“ブルー”をはじめ、史上最多となる種類の恐竜たちが登場。崩壊寸前の島を縦横無尽に暴れ回るその姿に、興奮も最高潮!
おまけに、あらゆる恐竜のDNAを配合したハイブリッド種“インドミナス・レックス”を超える、さらなる新種“インドラプトル”という圧倒的な戦闘力を誇る恐竜まで誕生するのですから、目が離せません。
“恐竜×火山の大噴火”というシチュエーションもこれまた秀逸で、シリーズ2作目の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』を彷彿させるものがあり、恐竜映画としてはもちろんディザスター・ムービーとしても楽しめる一作となっています。
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まさかの心震える感動作!
そして、もうひとつ驚かされたことと言えば…。
『ジュラシック』シリーズを観て、まさか泣かされるとは思わなかった!
そう、これまでのシリーズ以上に、ドラマとしても非常に見応えある作品となっているのです。
3年ぶりに再会したオーウェンとブルーとの関係性も思わず涙がホロリとさせられるエピソードですが、個人的に感動したのは、クレアがハイヒールを脱いだこと。いやぁ、もうね、前作ではクレアがハイヒール姿で疾走する度に、転んだり捻挫したりしないか、別の意味でハラハラしっぱなしだったんですが。
確かに前作では、安全なテーマパークの中で、まさか恐竜が暴れ出すとは思ってもいないワケですから。バリバリのキャリアウーマンなら、ピシッとハイヒールで決めていたいトコロですものね。
しかも突然の緊急事態になったからと言って、クレアが突然スニーカーに履き替えていても、観客の立場なら興ざめしてしまいますよね。
今作でのクレアは、テーマパークの責任者から恐竜保護団体の活動家に転身。オフィスの中ではハイヒールの“クレア・スタイル”ですが、外出するときは活動しやすい靴にチェンジ。そこに、かつては“恐竜を金儲けの道具”としか捉えてなかったクレアから、心の成長が垣間見えるのです。
ちなみに、クレアを演じたブライス・ダラス・ハワードによると、つま先だけで着地するようにするとハイヒールでもうまく走ることが出来るのだとか。
女性の皆さん、チャレンジしてみます???
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渋谷109前イベントスペースに、実物大T-REXが登場!
本作の大ヒットを受けて行われた大ヒット記念イベントには、岡田結実、とろサーモン(村田秀亮、久保田かずのぶ)が登場。八雲ふみねが司会を務めました。
ジャングルをイメージしたステージには、映画にも登場したT-レックスの実物大の頭部が設置され、その迫力に、ゲストの皆さんも驚きを隠せない様子。
そんな中、夏休みの自由研究の一貫として、本作の魅力を伝える特技を披露していただきました。
岡田さんは、新種の恐竜が登場する“ジュラ絵日記”を。村田さんは、予告編に合わせた“ぶっつけ本番ナレーション”を。そして久保田さんは、映画の魅力を伝えるラップ “ジュラップ”を。
新種恐竜と新種ネタも飛び出す独創的な内容に、終始笑いが絶えない“恐竜級”に楽しいイベントとなりました。
<作品情報>
ジュラクシック・ワールド/炎の王国
大ヒット上映中
制作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレボロウ
キャラクター原案:マイケル・クライトン
監督:J・A・バヨナ
脚本:コリン・トレボロウ&デレク・コノリー
出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード ほか
©Universal Pictures
公式サイト http://www.jurassicworld.jp/
八雲ふみね fumine yakumo
大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com
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