インタビュー

2019年02月14日

「ビルド」スピンオフの「クローズ」は無茶振り!武田航平が諸田監督の演出は「狂ってる」と明かす…?

「ビルド」スピンオフの「クローズ」は無茶振り!武田航平が諸田監督の演出は「狂ってる」と明かす…?

2019年2月13日(水)、東京・バルト9にて『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』の大ヒット御礼舞台挨拶「武田航平ナイト2」が開催。プロデューサーの大森敬仁がMCをつとめ、『仮面ライダービルド』にて仮面ライダーグリス/猿渡一海を演じた武田航平、脚本家の武藤将吾が登壇し、トークショーを行った。




大森Pから名前を呼ばれて「どーも主役です。主役ですよ〜!」と登場した武田さんに大きな拍手が起こる。「クローズに出演しています、仮面ライダーグリス/猿渡一海役の武田航平です。武田航平ナイト、なぜか2。『クローズ』なのにね」と挨拶。すると、大森Pが「『魔界城の王』は今日やらない(笑)」と、先日行われた「武田航平ナイト」で上映された作品を話題に出し、笑いを誘う。

先日、事前に『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』を復習してからイベントに臨んだという大森Pだったけれど、そのときには「全然触れなかった」とコメント。前回の心残りからか、「ここの隣で撮影したシーンがあるんですよ」と「魔界城の王」の話題に。そのシーンについて「なぜか瀬戸くんが女装して…女装した意味あったんですかね?」と武田さんが問うと、「もう一回観てもよくわからなかった」と苦笑いする大森Pだった。




また、今回は「仮面ライダークローズ」の上映イベントということで、武田さんから観た本作についてというテーマに。クローズが主演と聞いたときの心境を尋ねられると、「あれ? 俺じゃないんだ?」と武田さん。「クローズなんだ、と思いましたけど、赤楚くんが主演を張るということで、みんな気合いを入れて現場にいたんですが。暑すぎて(笑)。剣星さんなんかずっとTikTokやってましたよ(笑)」と振り返る。

「剣星さんのスーツ姿を見て、みんなが爆笑して撮影にならなかったのが印象深い」と大森Pも振り返ると、武田さんも「東京無線って言っちゃいました。あまりにもタクシー運転手っぽかったんで」と思い出し笑いを浮かべる一幕も。

話題がひと段落したところで、「仮面ライダークローズ」をさらに掘り下げるべく、脚本家の武藤将吾さんが登場。「クローズを書いた人です!」と呼び込まれた武藤さんが自己紹介を済ませると、武田さんは食い気味に「3A(ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』)観てます!」とすかさずアピール。

そして、「武藤さんは『ビルドシリーズ』をすべて書いてくださってるので、『ジオウ』に貴丈と赤楚が出たときに『ジオウの戦兎と龍我のセリフが覚えられない!』ってキレてました」と明かした武田さん。「覚えられないよ! 武藤さんじゃないと! って、一丁前のことを言ってましたよ」と続けると、「うれしい! うれしい!」と武藤さんは笑顔を浮かべていた。ちなみに、二人は撮影前日に武田さんと飲みに行き、撮影に挑むためにテンションをあげていたそう。




「平成ジェネレーションズ FOREVER」で武藤さん以外の脚本の猿渡を演じた武田さんに、大森Pが「経験者でしょ?」と質問すると、「覚えづらいんですよ(笑)。一海、こんなこと言うかなぁ?って思ってアドリブを入れたら、禁止されて…」とこぼしていた。一方で武藤さんも「平成ジェネレーションズ FOREVER」が大ヒットしたことに関して、「俺もちょっとだけ噛んでたらよかったなぁ(笑)」と悔しさを浮かべていた。

そして話題は「仮面ライダークローズ」の企画の発端について。「クローズをやろうというのは迷いがなくて」と大森Pが発言すると、「あぁ…そうですか」と冷めた風のコメントで笑いを誘い、武藤さんは「ほとんど大森さんの無茶振りです」とコメント。「無茶振りじゃないですよ」と大森Pが反論すると、「企画を読んだら3行目くらいで、エボルトが相棒って。エボルト死んだんじゃないの?って言ったら、それをなんとかするのが脚本家じゃないですか、って」と苦笑を浮かべる武藤さんに、会場からは拍手が起こっていた。

ゲストなどの話題はさみながら、本作の敵となっているキルバスについて、「自分が書いたキルバスと出来上がったキルバスはどうでした?」と大森Pから質問が。武藤さんは迷うことなく「檀黎斗臭がすごい」と、『仮面ライダーエグゼイド』で強烈な存在感を発揮したキャラクターを引き合いに出して答え、会場にはこの日一番の笑いが起こった。続けて、「さすが山口さん(山口恭平監督)だな、と。山口さんが振り切ると必ずああいう感じに」と続けると壇上の二人も共感。また、武田さんは、タイトな撮影でピリピリしている空気の中で、DVD特典のメイキング担当から「(キルバス役の)進藤さんと一緒にオチョダンスをしている姿を撮りたい」という無茶振りがあったことも明かした。




さらに山口監督の話題が続き、武田さんは「キャラをちょっと誤解してるというか…」、大森Pは「前科はいっぱいあります」とコメント。猿渡のドルオタ設定も山口監督の演出によってかなり濃いものになったのだそう。「振り切ったことによって、一海の締まるところも締まるのかなと思ったんですけど」とフォローしつつ、武田さんが「どう思いました?」と武藤さんに率直に質問! 武藤さんは「山口さんは、脚本を渡す前から盛られるな、ってわかっているので、こちらも若干控えめに書く(笑)。オンエアを見るとちょうどいい塩梅になってる」と答えた。また、「想像を超えてくる!」と、諸田敏監督用の当て書きもしていたという。




そこから、武田さんが諸田監督の印象に残っている演出について語った。農家として野菜を大事にしているだろう、という気持ちで痩せたじゃがいもをそっと置いたという武田さんに、諸田監督は「ダメだ、こんな使えねぇイモは投げちゃえ!」と指示したそうで、「『投げて、バンってやれ』って言われて、狂ってんな…と思いましたけど(笑)」と発言。大森Pも「行間がありすぎる(笑)」と笑っていた。

また、前回に続き、今回もチケットが即完売だったという話題から「僕って人気なんだな」とおどけながらも、転売への憤りをあらわにした武田さん。「東映さんで『NO MORE映画泥棒』ってあるじゃないですか。あれにチケットも入れたらいいんですよ。僕、やりますから!」とパントマイムの動きをしながら提案すると、大森Pは「(マスクを)被ってもらうけど大丈夫?」とバッサリ。武田さんは「被るんですか!? え? マジ!?」と焦りながらも、やる気満々の様子を見せた。

トークが盛り上がったところで、情報解禁のお知らせが。武藤さんが「『ローグ対マッドローグ』を…」と笑いを取ると、「『ローグ対マッドローグ』かぁ!」と武田さんもそれに乗っかる。「ここに乗られると困るんですよ…。発表させてほしいんです!」と大森Pはタジタジ。上映された『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』の特報には、猿渡の名台詞となった本編47話の「Are you ready?」「できてるよ」の声が使われており、客席が黄色い悲鳴に満ちた。




「武藤さんが書きます! そして、主演・武田航平!」と大森Pが高らかにいうと、「僕が『ビルド』を締めくくります!」と武田さんが宣言。さらに、本編でグリス登場回を担当した中澤祥次郎監督がメガホンを取ることも明らかになった。また、「仮面ライダーグリス」の製作決定に至った裏話として、「栄信と上野で飲んでて、大森さんにLINEしようぜって。“こういうことやりたいです”って送ったら、いつも通りの薄いリアクションで。それを武藤さんに全部送って(笑)」と武田さん。「ねぇ、栄信」と客席に語りかけると、この日イベントに一般参加していた栄信さんが飛び込みで登場し、ファンを喜ばせた。

「3Aに出てる人!」と、ドラマいじりも交えながら、「仮面ライダーグリス」や「ローグ対マッドローグ」への期待(?)を語った一同。そろそろ終了時間という合図に対し、「やだよ!」と駄々をこねる武田さんに、大森Pは「これが『ビルド』のキャストだよ。いうこと聞かないんだよ、みんな」と苦笑していた。

最後に「みなさんが応援してくれることで、僕たちはこういう作品を作れますし、仮面ライダーを世の中に広げて行くことができます。大森さん、武藤さんほか、たくさんのスタッフがいますし、みなさんの力がなければ、作品を生み出すことができません。皆さんに心から感謝してます。『グリス』、見に来てね。ありがとうございました!」と武田さんからのメッセージで、イベントが締めくくられた。

『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』は今秋期間限定上映、11月27日(水)にBlu-ray&DVDがリリースされる。

■『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』の詳細はこちらの記事から

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