特撮向上委員会
スーパー戦隊で最初に登場したサポートロボを知ってる?スーパー戦隊に欠かせないサポートロボの活躍
スーパー戦隊で最初に登場したサポートロボを知ってる?スーパー戦隊に欠かせないサポートロボの活躍
スーパーヒーローには、その活動を支える仲間がどの作品にも必ずいます。
長官、おやっさん、執事、おじいちゃん、車掌、館長、巫女、父親、宇宙人、導師、博士などなど。
そんな中、スーパー戦隊で特に欠かせないのがサポートロボの存在です。
最近だと前作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のパトレンジャー側にいたジム カーターがそうです。
基地から味方に情報を発信したり、時には戦いの最前線に赴いて活躍したり仲間のピンチを救ったりします。
スーパー戦隊でまず最初にサポートロボが登場したのは、今から約40年前の1980年『電子戦隊デンジマン』のデンジ犬アイシーでした。
見た目はただの犬ですが、中身はデンジ星の科学で作られた高性能ロボットで、デンジマンのメンバー集めから巨大ロボ・ダイデンジンの操縦、最終回では、壊れたダイデンジンの回路の代わりを自身の身体で補う活躍を見せてくれました。
その4年後の『超電子バイオマン』では、初の人型サポートロボ ピーボが登場。
アイシーと同様に操縦、そしてバイオロボに取り込まれ一体化してピンチを救う活躍に加え、バイオ粒子を持つものを根絶やしにしようとする殺戮ロボット、バイオハンター シルバに一人で立ち向かっていくなど、犬型ロボでは無理だった活躍を人型ロボのピーボが見せてくれました。
回路になったり、取り込まれたりする要素は、2012年『特命戦隊ゴーバスターズ』でコクピットの一部になるニック達に受け継がれており、時代を超えてアップデートされてることがわかります。
1986年『超新星フラッシュマン』のマグも、もちろんメカの操縦可能。
1988年『超獣戦隊ライブマン』のコロンは、初の女性型ロボで敵の戦闘員ロボから惚れられる回もありました。
コロンも回路として身を犠牲にするし、作品後半ではレッドに代わってロボの真ん中で堂々と操縦するシーンも。
女性型サポートロボは2014年『烈車戦隊トッキュウジャー』のワゴンや2017年『宇宙戦隊キュウレンジャー』のラプター283に系譜が継がれています。
ラプターはサポートロボとして宇宙母艦オリオン号を操縦したりしつつ、キュウレンジャーの一員、ワシピンクとして変身して戦う活躍を見せ、現段階でサポートロボの最新型といえるでしょう。
1990年『地球戦隊ファイブマン』のアーサーG6はそれまでのサポートロボの働きプラス、幼少期に両親と生き別れになってしまったファイブマン達の親代わりも担当。
さらに多くのスーパー戦隊のマストアイテム、必殺バズーカにも変形し、アースカノンとしてもストーリーを盛り上げました。
必殺バズーカに変形する系譜は2004年『特捜戦隊デカレンジャー』のマーフィーK9が変形するディーバズーカに継がれています。
サポートロボの活躍はバズーカだけにとどまらず、2009年『侍戦隊シンケンジャー』のダイゴヨウ、2010年『天装戦隊ゴセイジャー』のデータスは巨大化して、ロボ戦にまで参戦しております。
最後にサポートロボのあるあるを一つ。
「よく家出する」です。
ダイゴヨウはシンケンゴールドの源太と、些細な言い合いから家出。
2008年『炎神戦隊ゴーオンジャー』のボンパーは敵の出現反応を見逃し、自信をなくして家出。
この2つはコメディ回として笑えるんですが、ボンパーと似たケースで2000年『未来戦隊タイムレンジャー』のタックが家出する話は、涙が潤むほどのシリアス回でして、同じ家出がテーマでもこうも違うものなのかと見比べてみると非常に面白いです。
進化をし続けてきたサポートロボ。
将来、本物のロボットがスーパー戦隊をサポートする日が来たりして。
生きてる間に見てみたいものです。
(文:篠宮暁)
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